「社中」ってどういう意味?
明日、7月15日は「中元(ちゅうげん)」です。現代の日本では「お中元」は「夏の贈り物」というイメージですが、もとは暦(こよみ)の区切りの日を表したもので、1月15日を「上元」、7月15日を「中元」、10月15日を「下元」とし、祖先に供え物をする風習がありました。これが転じて、「お世話になった方へ贈りものをする」という形で定着したのです。本日は「中」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「社中」ってどういう意味?
「社中(しゃちゅう)」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:会社の中
2:詩歌、邦楽などの同門
3:神社の境内

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 1、2、3 すべて です。

「社中(しゃちゅう)」という言葉、「会社の中」「神社の中」という意味は、すんなり理解できますね。少しわかりにくいのが「詩歌、方角などの同門」という使い方です。
たとえば、日本舞踊の流派で「○×流」があったとして、ここから選抜された複数人がチームで動いたりする際に、そのチームを「○×社中」と呼ぶ、というような使い方をします。また、関係性を説明する際に、「○○さんは、三味線のお稽古の社中です」などと使います。
「社中」には、このほか「結社・組合などの仲間」という意味もあり、「詩歌、方角などの同門」に関しても「同じ○○の仲間」というニュアンスでとらえるとわかりやすいかもしれません。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「直中」ってなんと読む?
「直中」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「まん中」「真っ最中。真っ盛り」などを言う言葉です。
<使用例>
「出張の日程が、台風の直中と重なってしまいそうね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 直中(ただなか) です。

「直」の訓読みのひとつに、「直(ただ)ちに」がございます。「直中(ただなか)」は、これを適用した読み方です。
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本日は、7月15日「中元」にちなんで、「中」という字の入った日本語から、
・社中(しゃちゅう)
の意味や使い方、
・直中(ただなか)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱