年々気温が著しく上昇する夏は、家で過ごす時間もおのずと多くなります。家は最高の寛ぎの場だから、快適に過ごせる環境づくりは最優先にしたい!
雑誌『Precious』8月号では、【夏の家時間が満たされる「暮らしのアイディア」】と題し、少しの工夫で五感から満たされるような、そんな心地いい暮らしのヒントをお届けしました。
今回はその中から、家にいながら自然を感じられるインテリアグリーンと、涼感たっぷりのオブジェの数々をご紹介します。
暑い夏を美しくしなやかに過ごすために。お気に入りの空間にひとさじの涼感溢れるエッセンスをプラスして、快適なサマータイムを!
多忙な毎日を癒してくれる植物を、お気に入りスペースに!
家にいながらにして自然が感じられる植物との暮らしが、どんなに日々の緊張をほぐしてくれることでしょう…。そのヒントは、暮らしと調和するグリーンを提案するインテリアグリーンショップ、「ノードリウム」にありました。選びの視点を変えるだけで、植物との距離もぐっと近づきます。
●お話をうかがったのは…曽我 広範さん
インテリアを基点に、植物の個性を見極める

インテリアグリーン選びで真っ先にイメージしたいのは、置きたい空間のトーン。ナチュラルテイストの家具やフローリングなら、植物は明るい葉色の小ぶりサイズを。ダークでモダンな空間なら、濃い葉色で力強い形状の植物がおすすめです。どちらでもないときは、植物の葉脈や幹の色も判断材料に。さらに、インテリアを格上げするデザインの鉢カバーで調整するのも一興です。
グリーンビギナーは「ハイドロカルチャー」一択!

「ハイドロカルチャー」は、ハイドロボール(粘土を加熱・加工してできた人工石)と呼ばれる植込み材と、水のみで育てることができる水耕栽培の一種。虫が寄りにくく、菌が繁殖しづらい画期的なインテリアグリーンで、土よりも植物の成長が緩やか。水位計で水やりのミスも防げるため、グリーンビギナーにおすすめ。
高低差にメリハリをつけてビューポイントを変える

例えばソファに座ったとき、視点のどこに植物があると心地いいか。葉にボリュームのある植物も、ハンギング一択とは限りません。鉢スタンドを活用したり、サイドテーブルの上に置くといった選択も! 棚の上や中に直置きすれば、家具との一体感も生まれます。背丈のあるボリューミーな植物なら、ソファから見上げたときに木陰風の演出も叶うのでお試しを。

涼感たっぷりのオブジェで視覚からクールダウン!
センスのいい人たちのプライベート空間では、四季折々の植物やアートフルなオブジェが目を引きます。スモールスペースに、夏ならではの自然素材や造形でひと手間演出を加えれば、部屋中にひんやりとした心地いい空気が流れるから不思議です。

■1:なんてアートフル!クリスタルガラスのデカンタにうっとり…
「リュラー」と呼ばれる、古代ギリシャの竪琴から着想したクリスタルガラス製のデカンタは、熟練のマイスターによるハンドメイドで実現。流麗なカーブに沿って空気に触れたワインは、香りの広がり方も格別。
■2:麦わら帽子を模したフォルムを変幻自在に変えて、日常に遊びを!
広島発の帽子製造会社がつくる、テキスタイル製のインテリアオブジェ。ストライプテープを縫い重ねたラフィア素材のそれは、柔軟に形が変えられるため、愛でる角度で印象もさまざま。
■3:ガラス彫刻が放つ世界でひとつだけの天然石のような美しさ
ジュエリーブランド“グレイキニア”が発信するオブジェは、ガラスゆえの繊細なグラデーションに息を呑む。右と奥は、六角柱の建築的要素を取り入れて。手前は、月面をイメージ。かつて窓ガラスとして使われていた失透ガラスが幻想的な世界をつくり出す。
■4:空間にリズムを生む大理石オブジェのラグジュアリーな迫力
43種の大理石製パーツをチェーンのように組み合わせた、重厚感溢れるオブジェ。大小異なるサイズの2個セットだから、個々に飾ったり、床に直置きしたり、柔軟なアレンジを楽しみたい。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 来住昌美
- EDIT&WRITING :
- 兼信実加子、安村 徹(Precious)