【目次】

「ハンバーガーの日」とは?由来

■いつ?

7月20日は「ハンバーガーの日」です。

■由来

これは日本マクドナルド株式会社が制定したもの。1971年7月20日、東京の銀座三越1階の中央通りに面した一角にハンバーガーショップ「マクドナルド」の日本第1号店が開店したことに由来します。25周年にあたる1996年7月20日に制定され、日本記念日協会に認定・登録されました。


ビジネス雑談に役立つ「ハンバーガー」の雑学

■ハンバーガーの歴史

「ハンバーガー」の定義を調べてみると、『日本国語大辞典』には【パンにハンバーグステーキをはさんだもの。バーガー】とあります。

「ハンバーグステーキ」はドイツのハンブルグが発祥の肉料理。挽肉を成型して焼いたもので、日本ではハンバーグと呼ばれることが一般的ですね。18世紀ごろのハンブルグでは、労働者階級の間で生肉を焼いて食べるタルタルステーキが人気だったことから、これを「ハンブルグステーキ」と呼ぶように。ちなみにタルタルステーキやタルタルソースの「タルタル」は、中央アジアの遊牧民族であるタタール人が生肉を細かく刻んで食べていたことに由来します。

■ハンバーガーショップ日本第1号店はマクドナルドじゃない!?

マクドナルドの日本1号店オープンは1971年。ですが、その前年の1970年に東京都町田市に日本初のハンバーガーショップ「ドムドムバーガー」が産声を上げていました。このドムドムバーガー、実はダイエーがマクドナルドとの提携に至らなかったため独自で展開したもの。早くから、てりやきやエビカツなど日本独自路線のメニューを展開しました。

そして、それよりずっと前の1963年に沖縄県北中城屋宜原に「A&W」がオープンしています。しかし、当時の沖縄はアメリカの統治下にあったたため、日本1号店とはいえませんね。ちなみにこのA&Wは沖縄県内にしか出店してないため、沖縄旅行時に食べたりグッズをお土産に…と、今も人気です。

■和製ハンバーガーショップ

全国展開している「モスバーガー」も日本生まれのハンバーガーショップ。マクドナルドに次いで1972年に東京都板橋区の成増に1号店がオープンしました。「モスバーガー」は、創業者の櫻田慧(さとし)さんがアメリカで食べたハンバーガーに感銘を受けたことがきっかけで起業出店に至ったのだとか。

それでは、チェーンやフランチャイズ展開している日本生まれのハンバーガーショップを上げてみましょう。

・1970年 ドムドムバーガー

・1972年 モスバーガー

・1972年 ロッテリア

・1973年 明治サンテオレ

・1974年 森永ラブ

・1992年 フレッシュネスバーガー

1970年代前半に次々と誕生したのは、高度成長とともにアメリカの食文化が広く受け入れられたという時代が見えますね。

■グルメバーガーはもはやファストフードフードではない!

長年「ファストフード」という位置づけだったハンバーガーですが、1990年代以降その様相は大きく変わっています。

「グルメバーガー」というワードはすでに市民権を得ていますが、その元祖とも御三家とも呼ばれるのが、東京都文京区本郷の「FIRE HOUSE」(1996年創業)、世田谷区三宿の「FUNGO」(1995年創業)、そして中央区日本橋人形町の「BROZER'」(2000年創業)です。

ファストフードとのもっとも大きな違いは、「注文後に調理されるため、待ち時間がある」こと。また、パティ(肉)、バンズ(パン)、その他野菜などの素材にこだわり、独自の調理法や味を追求し、ボリュームもソースもたっぷり、お値段もしっかり。リーズナブルで片手で簡単に食べられる軽食とはいえず、もはや立派な料理です。

ニューヨーク発のハンバーガーレストラン「SHAKE SHACK」が2015年に、ロサンゼルス発の「UMAMI BARGER」が2017年に日本に上陸したことで、グルメバーガーの人気に火が付いたのです。

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グルメバーガー人気はますますヒートアップしているようで、「グルメバーガー日本一決定戦 JSPAN BURGER CHANPIONSHIP」まで開催されています。バンズもパティも薄くて片手で食べられるお手ごろ価格のハンバーガーもよし、フォークとナイフで格闘する高級グルメバーガーもよし、ですね。

この記事の執筆者
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参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)/『デジタル大辞泉』(小学館)/『デジタル大辞泉プラス』(小学館) :