1950年8月15日、エリザベス2世とエディンバラ公爵フィリップ殿下の第二子として生まれたアン王女(プリンセス・ロイヤル)が75歳に。誕生日の週は王室の公式SNSが5回に渡って彼女のライフストーリーやトリビアをポスト。なかには生まれたばかりの様子や、兄であるチャールズ国王と過ごす幼少時代の微笑ましい映像も登場しています。

アン王女は1969年、18歳の時に最初の公務に就きました。以来、王室メンバーのなかでも最も多忙として知られ、英連邦全域の著名な慈善団体や組織と重要かつ継続的な関係を築き、子ども支援活動を行う、民間・非営利の国際組織「セーブ・ザ・チルドレン」に関しては、会長として20年にわたり活動。

一方、優れた馬術家としても評価が高く、1976年のモントリオールオリンピックに英国馬術チームの一員として参加し、オリンピックに出場した英国王室初の選手に。英国王室初、といえばBBCのパネルゲーム『A Question of Sport』に出場し、テレビのクイズ番組に出場した最初のロイヤルファミリー、なんて親しみのわくエピソードの持ち主でもあります。凛と着こなす軍服姿にもファンが多いアン王女。生涯現役を通した母、エリザベス2世を面影漂うパワーウーマンが今夏纏った、品格ブルーの装いを紐解いていきましょう。

■1:大胆なラップドレスで新たな一面を披露

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足元はネイビーのスエードパンプスをセレクト。

2025年7月16日、イギリス・ロンドンのホース・ガーズ・パレードで行われた「ハウスホールド・ディビジョン・ミュージカル・スペクタキュラー 2025」に参加。光沢素材にペーズリー柄があしらわれたラップドレスに、3連パールのネックレス、サファイアとダイヤモンドのクラスターブローチ、そしてブルーのアンサンブルに合わせたグローブを合わせています。柔らかなドレープがワンピースのフロントを飾り、いつものスタイルよりフェミニンなムードが話題となりました。

■2:グリーンに映える華やかフローラルブリント

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ローズ系のリップでエレガントなメイク。

2025年7月1日、スコットランドのエディンバラにあるホリールードハウス宮殿で開催されたソブリンズ・ガーデン・パーティーに出席。フローラルプリントのワンピースにロイヤルブルーのハットとジャケットを纏っています。水彩画のようなタッチで描かれた花柄を、ゴールドボタンが光るジャケットが鮮やかに引き締めて。襟元にはモダンな意匠のパールネックレスとブローチをあしらっています。

■3:凛々しさを際立てるブルーとホワイトのコントラスト

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高貴なブルーが輝きと自信を演出し洗練された印象に。

2025年6月12日、ウィンザー城で行われた「キングス・アワード・フォー・エンタープライズ」のレセプションに出席。誕生日を前に公表された最新のロイヤルポートレートでも着用しているミディワンピースを纏っています。美しいブルーとホワイトのコントラストが目を引く一着は、光沢のある素材感やホワイトのアクセントが華やぎ感を高め、髪や肌の色とも調和。王女のパーソナルカラーを引き立てています。


英国「アン王女」がこの夏魅せたブルーの装いをご覧いただきました。現在も20以上の英国および英連邦の連隊長を務め、王室で最も精力的に活動する働き者の王女。誠実さや信頼感、そして知的なイメージをもつロイヤルブルーがその生き様にも寄り添います。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子