2025年9月16日(火)から18日(木)の日程で英国を公式訪問したトランプ米大統領夫妻。国王チャールズ3世はじめロイヤルファミリーとの接見やウィンザー城での王室晩餐会、キア・スターマー英国首相との会談など、ウィンザーやロンドンを3日間に渡り訪れました。

ファーストレディとしては公的活動は控えめ、と言われるメラニア夫人も今回は参加。180cmの長身で着こなすラグジュアリーなファッションは、キャサリン皇太子妃の装いとともに大きな注目を集めました。ふたりの個性が表れた最新スタイルを紐解いていきましょう。

2025年9月17日:ウィンザー城で到着を歓迎

■1:キャサリン皇太子妃は…王道スタイルを旬色で!バーガンディのコートドレス

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「美しい、あなたは本当に美しい!」とトランプ大統領を魅了した装い。

2025年9月17日、ウィンザー城に到着したドナルド・トランプ米大統領とメラニア夫人の到着を歓迎。「エミリア・ウィックステッド」のコートドレスをワントーンで着こなし、ロイヤルファッションの王道を披露しました。落ち着いたバーガンディは秋らしく、芝生のグリーンとも相性抜群でリッチなムード。バッグはたびたび登場する愛用品です。

■2:メラニア夫人は…目深に被ったハットがミステリアス!ネイビーのセットアップ

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ハットのカラーはトランプ大統領のネクタイとリンク。

一方、メラニア夫人はミステリアスな、顔を覆うほど大きなつばのハットで登場。ラグジュアリーブランドのステートメントなアイテムを選ぶことの多い夫人、この日は「ディオール」のネイビーのスカートスーツに身を包み、プラム色のハットでアクセントをオン。絞られたウエストがフェミニンなフォルムを描き、往年の女優のようなドラマティックな雰囲気です。

2025年9月17日:王室主催の国賓晩餐会

■3:キャサリン皇太子妃は…ウエーブヘアがロマンティック!ゴールド輝く壮麗なガウン

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ふんわりウエーブヘアとティアラの組み合わせがエレガント。

同日夜、ウィンザー城でチャールズ3世と王室メンバー主催の国賓晩餐会にて。「フィリッパ・レプリー」によるアイボリーとゴールドのガウン(フロアレングスのドレス)を纏っています。アイボリーのボディとスカートに、金色の花と華やかな金箔の刺繍が施された透け感のあるレースを重ねたデザイン。ハイネック、ロングスリーブ、全体にあしらわれたメタリックな装飾が高貴な印象を醸し、「プリンセス」らしいルックを披露しました。

ティアラは、きらめくダイヤモンドのラバーズノットのリボンとアーチが特徴で、大きなドロップパールが垂れ下がっています。このティアラは19世紀初頭、ケンブリッジ公爵夫人アウグスタ・フォン・ヘッセン=カッセル王女への結婚祝いとして制作されたもの複製。オリジナルデザインに魅了された大公女の姪であるメアリー王妃が、1913年から1914年にかけてを制作し、死後、エリザベス2世女王に遺贈され、現在は皇太子妃の元へ。

■4:メラニア夫人は…モダンな配色美で晩餐会の夜を華やかに彩って

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ヌーディなパンプスは「マノロ ブラニク」のもの。

メラニア夫人は、「キャロリーナ ヘレラ」のドレスを着用。普段は抑えたニュートラルトーンを愛用する夫人ですが、公の場では大胆な配色で存在感を発揮。レモンイエローのドレスにラベンダートーンのベルトの個性的な色合わせが視線を奪います。深いスリットやオフショルダーの肌見せが美ボディを引き立てて。ダイヤモンドとアクアマリンのドロップイヤリングで顔まわりに気品の輝きを添えています。

2025年9月18日:フロッグモア・ガーデンで子ども向け交流イベント

■5:キャサリン皇太子妃は…モスグリーン&ブラウンのアーシーな装い

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ロングブーツとジャケットはスエードを選び、温もり漂う装いに。

2025年9月18日、ウィンザーでスカウツ・スクワレルズ・プログラムのメンバーと面会。リラックスした屋外での活動には、モスグリーン&ブラウンのアースカラーのシックなコーディネートで登場。環境と自然をテーマにしたアクティビティにぴったりです。スエードジャケットが秋らしく、フレアなスカートとリボンに結んだスカーフがフェミニンなエッセンスをトッピング。

■6:メラニア夫人は…スティックパンツとサファリジャケットで辛口シックに

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ジャケットのベルトをキュッと締め、ウエスト位置を明確にすることでバランスアップ!

メラニア夫人もトレンドのスエードをセレクト。「ラルフ ローレン」のベージュのサファリジャケットは温もりある素材感でリッチカジュアルなムード。細身のパンツを合わせてバランスよく。足元は屋外活動にふさわしく「ロジェ ヴィヴィエ」のフラットシューズで軽快に仕上げています。


英国「キャサリン皇太子妃」と「メラニア」米大統領夫人が公式訪問で魅せた、多彩な装いをご覧いただきました。エレガントで控えめ、ハイ&ローなミックススタイルが得意な皇太子妃と、ラグジュアリーで大胆なメラニア夫人。それぞれの個性が感じられるルックは、エレガンスが共通点。ぜひここぞというシーンの参考にしてみてください。

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子