背筋が伸びそうなオールブラックに任せれば、スカートの甘さが打ち消され、モダンな佇まいが実現します。異なる質感を組み合わせたり、わずかに隙を作ったりと、計算されたブラックコーディネートをご覧ください。

■1:ソランジュは…肌見せして黒の圧迫感を軽減しバランスよく整える

ファーソールやビジューがアクセントのサンダルは、これからの季節には靴下を合わせても素敵。
ファーソールやビジューがアクセントのサンダルは、これからの季節には靴下を合わせても素敵。

ビヨンセの妹で、歌手のソランジュをミラノ ファッションウィークにてキャッチ。肌感を残してオールブラックの圧迫感を柔げ、好バランスに導いていました。黒一択の装いがかしこまりすぎないのは、余白が心地よいビッグシルエットのトップスを選んでいるから。ヒップを覆う丈感だからこそ、総レースのスカートでも安心です。

そしてスカートは、ざっくりとしたクロシェ編みが抜け感を叶え、気張って見えないちょうどいいバランスに。バッグのチェーンと大粒イヤリングをシルバーでリンクし、静かな輝きを宿して大人の余裕をアピール。

■2:ケイト・サルダロフは…黒なら華美になりすぎない、ビジューブルゾンをアクセントに

スリットスカートとレッグカバーでほんのり肌見せし、バランスアップに繋げて。
スリットスカートとレッグカバーでほんのり肌見せし、バランスアップに繋げて。

2025年10月6日、パリ ファッションウィーク開催中のストリートでキャッチされた『BURO 24/7』の編集長を務めるケイト・サルダロフ。ブラックコーディネートがたちまちドレッシーに仕上がる、ビジューが散りばめられたブルゾンを主役にした着こなしです。デコラティブなジャケットながらも、黒でまとめればトゥーマッチにならず、品のよい華やかさを演出できます。スカートはキレのよいスリット入りを指名し、シャープさをプラスしてメリハリをアップ。レザーグローブとルージュの鮮烈な赤を差し色にしながら、フィット感のあるグレーのレッグカバーを迎えてモダンさを上乗せしました。

■3:ナオミ・ワッツは…モード感極まる、タフなレザートップスとミニマルスカートを合わせて

ツヤめく黒を取り入れ、間延びを解消。
ツヤめく黒を取り入れ、間延びを解消。

2025年9月30日、パリ ファッションウィークに登場したナオミ・ワッツ。隙のない、マチュアなブラックコーディネートに身を包んでモダンさを体現。チアフルな印象のミニスカートは、ミニマルな形と黒のおかげで甘さをセーブすることができます。そこに段違いになった袖口やハイネック、レザー素材がモードな黒トップスを投入し、ハンサムオーラを振りまいて。ブーツとレギンスが一体になったようなレッグコーディネートも、スタイリッシュさに大きく貢献。


フェミニンよりもかっこいい、大人のための「ブラック×スカート」のスナップをお届けしました。マチュアなブラックを頼りに、秋の街中でモードな存在感を発揮して。

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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香