ベージュ×黒の組み合わせは、白×黒よりもコントラストが付きすぎず、しなやかさをキープできます。コーディネートアイディアが広がる、ベージュの分量、ベージュと黒の位置にこだわった実例をピックアップしました。

■1:ジュリア・ロバーツは…フェミニン×マスキュリンを融合させシャツワンピースを今っぽくアレンジ

ネイルカラーまでブラックで統一し、細部まで抜かりなく。
ネイルカラーまでブラックで統一し、細部まで抜かりなく。

2025年9月26日、主演するサイコ・スリラー映画『アフター・ザ・ハント』の上映会のために、NYの街中に現れたジュリア・ロバーツ。一枚で着こなしたり、レイヤードするのにぴったりのニュートラルなベージュシャツワンピースは、すとんと落ちるシルエットをきわ立たせるためにボタンをしっかりと留めて。

彼女がプラスしたのはネックレスではなく、ハンサムな黒のネクタイ。アンドロジナスな雰囲気をまとえ、シャツワンピースの新たな一面を引き出すことに成功。また細めのネクタイなら、ワンピースのしなやかさに共鳴させることができます。ワンピースの袖をブラウジングしたら、バッグとパンプスもマチュアな黒でリンクし小気味よくまとめました。

■2:サラ・ピジョンは…黒を上に、ベージュを下に配置してしなやかさを倍増

小物の光沢感を頼りにして、シンプルコーディネートを格上げ。
小物の光沢感を頼りにして、シンプルコーディネートを格上げ。

2025年9月8日、ジョン・F・ケネディ・ジュニアとキャロリン・べセット=ケネディのロマンスと悲劇を描いたドラマ『American Love Story(原題)』のセット内で撮影された、主演俳優のサラ・ピジョン。舞台となった1990年代を想わせるミニマルシックな衣装です。ベージュと黒のシンプルな装いは、黒を上に、ベージュを下に配置するとおのずとベージュの面積が広まり、品のよさが加速。緩やかに広がるフレアパンツをきゅっとベルトマークして、しなやかさを倍増させました。プレーンな上下に奥行きが宿る、リュクスなツヤを備えたビッグハンドバッグが好アクセントです。

■3:ブランカ・アリマニーは…定番のカラー配置はシルエットと素材に強弱をつけて

ブラウンのスエードバッグを添え、秋らしさを後押し。
ブラウンのスエードバッグを添え、秋らしさを後押し。

2025年9月13日、NYファッションウィーク開催中のストリートでスナップされた、インフルエンサーのブランカ・アリマニー。淡い色を上に、濃い色を下に、という定番のカラー配置は、シルエットに変化をつけて曲線的な輪郭をゲット。また肌感の残るベージュオフショルダートップスを、黒レザーフレアスカートによって引き締め対比をつけました。グッドガールなフレアスカートも、重厚感のある素材にこだわるとスパイスが加わり、スタイリッシュさを両立できます。仕上げにゴールドのバックルベルト、シューズをプラスし、スカートとは異なるツヤを宿して立体感を上乗せ。


今回はかっこよさ、しなやかさを両立できる「ベージュ×黒」の最新スタイリング術を解説しました。ベーシックカラー同士ですが、そのふたつを組み合わせれば落ち着いた印象、上品さを演出でき、これからの季節にぴったり。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香