『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告など幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さんに、大人の女性に必要なファッションについて教えていただく連載。

今回のテーマは、2024春夏のデビュー以来、犬走さんが注目しているという新進ブランド「オブリオ」。ファッションプロの心をも掴んだその理由は? 犬走さんが選んだ最新コレクションのコーディネートと共に、その魅力をお届けします!

犬走比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)『Precious』本誌をはじめとする数々の女性誌、テレビ、広告など多彩な分野で活躍。女優のスタイリングも手がけ、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。30年以上を誇るキャリアと卓越した審美眼でセレクト&スタイリングする自身の着こなしも注目されている。公式Instagram

タイムレスな魅力を宿す、大人の女性の新たなリアルクローズ

“10年後も変わらずいいと思える服”をコンセプトに掲げ、タイムレスな魅力を放つコレクションを展開している「オブリオ」。

「今季は、映画『昼顔』のカトリーヌ・ドヌーブのエレガントでセンシュアルな佇まいと、1970年代のフレンチシックな装いから着想を得たというコレクションで、全体的に私が好きな雰囲気。個人的に着たいと思うアイテムがいろいろありました」(犬走さん)

そんな犬走さんの「好き」を組み合わせたコーディネートは、グレンチェックのカーディガンやシャツ、肩掛けしたニットなどでカラフルに演出したパンツスタイル。

秋コーデ_1
カーディガン¥55,000・肩に掛けたニット¥48,400・シャツ¥49,500・パンツ¥75,900(オブリオ) その他/犬走さん私物

「コレクションのキーワードに“フレンチシック”とありましたが、個人的には、例えばこのシャツのグレンチェックの雰囲気などから、英国的な、トラディショナルな香りも感じて、そこが惹かれたポイントです」(犬走さん)

同時に犬走さんが感心したというのが「素材のよさ」。

「ターゲットは、派手なファッションやトレンドのアップデートよりも、“長く着られる本当にいいもの”への意識が高く、自己を確立した女性と聞いていますが、それも納得。上質でいながらあくまでも現実的な価格帯で展開されているので、Precious世代のリアルクローズとして期待できるのではないでしょうか」(犬走さん)

コンサバでいながらどこかグラマラスな洗練のバランスを構築

犬走さんが「いい!」と感じた2025秋冬コレクションのキーワードは「ブルジョワ・クラシック」。

「オブリオ」2025 Autumn & Winter Collection Vol.1のルック。
「オブリオ」2025 Autumn & Winter Collection Vol.1のルック。

「私は比較的カラフルなアイテムをピックアップしましたが、ブランドのシグネチャーカラーであるグレーを筆頭に、控えめなカラーパレットが中心。コンサバでいながらどこかグラマラスというバランスも今のムードに寄り添います。

新しい日本発のブランドでありデザイナーなので、応援していきたい気持ちもありますし、全体的に上手に、タイムレスなエレガンスを表現していると思うので、これからのコレクションもとても楽しみです」(犬走さん)


今回は、犬走さんの新たなフェイバリットブランドに加わった「オブリオ」を、実際に着こなしたコーディネートと共にお届けしました。上質な素材にこだわったエレガントでシックなアイテムが揃う「オブリオ」、大人の女性のリアルクローズとして要注目です。

※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

オブリオ

TEL:03-6851-4604

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この記事の執筆者
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PHOTO :
田中麻衣(小学館・犬走さん)
WRITING :
岡村佳代
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)