【目次】

【「アニメの日」とは?由来】

■「いつ」?

「アニメの日」は10月22日 です。

■「誰が」決めた?   

一般社団法人日本動画協会による日本のアニメ100周年記念事業「アニメNEXT100」が制定しました。2017年に、一般社団法人日本記念日協会によって認定・登録された記念日です。

■「目的」は?

日本初の長編カラーアニメーション映画が公開されてから100年を迎えた2017年、日本のアニメーション産業が100年を迎えることを記念して、日本のアニメーションの魅力を世界に向けて発信することを目的に制定されました。

■日付の「由来」は?

日付は、日本最初のカラー長編アニメーション映画「白蛇伝」が公開された日である、1958年10月22日にちなみます。


【ビジネス雑談に役立つ「アニメ」の雑学】

■日本初のテレビシリーズ・アニメは『鉄腕アトム』

手塚治虫さんの漫画を原作とし、1963年に放送を開始した『鉄腕アトム』が、日本のテレビアニメの礎となった作品とされています。『鉄腕アトム』の制作過程で生まれた日本独自のアニメ制作スタイルは、その後のアニメ産業の生産性を飛躍的に高める原動力となりました。

■「アニメ」は英語で何と言う?

日本のアニメは、今では英語でも「anime(アニメ)」で通じます。もともとは英語の “animation” を略した和製英語でしたが、今では「anime」として海外でも市民権を得ています。海外制作のアニメーションは、一般に “cartoon” と呼ばれることが多く、「anime」は日本発のスタイルを特に指す言葉として使い分けられています。

ちなみに「アニメーション」とは、絵や人形を少しずつ動かしながら1コマずつ撮影し、映像として動いて見えるようにしたもの。かつてはセルロイドの透明シートに1枚ずつ描いていましたが、現在ではコンピューターによるデジタル制作が主流です。

■「鬼滅の刃」の記録はどこまで伸びる?

2025年7月18日に公開された「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」は、その勢いがとどまるところを知りません。日本国内の興行収入は(2025年10月現在)364億円を突破し、歴代1位の『無限列車編』(407億円)まであと43億円に迫っています。

さらに、『無限城編』は海外でも爆発的ヒットを記録。各国で日本アニメの歴代興収記録を塗り替え、世界の興行収入は6億4,800万ドルを突破。2025年に公開された映画の中で世界5位にランクインしたことも大きな話題になりました。為替レートにもよりますが、日本円換算で1,000億円超えも視野に入っていると見られています。しかも、同映画はいまだ中国では公開されておらず、中国市場を抜きにして、この記録とは驚きです!

アニメ好きの方ならご存知かもしれませんが、映画『無限城編』は、『無限列車編』に続く、テレビシリーズの内容を踏まえた続編です。物語の理解には、これまでのテレビシリーズの視聴が前提ともいえるにも関わらず、世界的に大ヒットしたという点は、日本アニメがグローバル市場でも高いポテンシャルを持つことを示しているでしょう。今後、日本のアニメは世界での動画配信サービスで大ヒットを生む可能性があるかもしれません!

日本歴代興行収入上位の日本のアニメ映画は?

日本での興行収入上位20位の日本のアニメ映画をご紹介しましょう。
※2025年10月13日時点。()内は興行収益(単位は億円)と公開年。

1    劇場版「鬼滅の刃」無限列車編   (407.5 /2020年) 
2    劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来   (364.1/2025年)
3    千と千尋の神隠し    (316.8 /2001年)
4    君の名は。   ( 251.7 /2016年)  
5    ONE PIECE FILM RED    (203.3 /2022年)
6    もののけ姫    (201.8 /1997年)  
7    ハウルの動く城    (196.0 /2004年)    
8    THE FIRST SLAM DUNK    (164.8 / 2022年)
9    名探偵コナン 100万ドルの五稜星    (158.0 /2024年)    
10    崖の上のポニョ    (155.0 /2008年)  
11    すずめの戸締まり   (149.4 /2022年)
12    名探偵コナン 隻眼の残像    (146.7 /2025年)    
13    天気の子    (142.3 /2019年)
14    名探偵コナン 黒鉄の魚影    (138.8 /2023年)    
15    劇場版 呪術廻戦 0    (138.0 /2021年)    
16    風立ちぬ    (120.2 /2013年)
17    劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦    (116.4 /2024年)    
18    シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇    (102.8 /2021年)
19    名探偵コナン ハロウィンの花嫁    (97.8 /2022年) 
20    君たちはどう生きるか    (94.0 /2023年)    

「ドラえもん」の「ひみつ道具」は現代の特許技術だった⁉

漫画家、藤子・F・不二雄さんによって1969年から小学館で連載された『ドラえもん』は、22世紀の未来からやってきたネコ型ロボットのドラえもんと、小学5年生ののび太のふたりを中心としたSF漫画です。漫画を原作としたアニメ−ションと共に、日本を代表する作品と言っていいでしょう。

ドラえもんのひみつ道具は約2000種類ありますが、実はすでに実用化されているものもあるんですよ。ご存知でしたか? 

1)うそ発見器
ひみつ道具の「うそ発見器」のシステムは不明ですが、現実の嘘発見器は、血圧や心拍数の変化を読み取るもの、脳波や声紋を測定するものなどがあります。Amazonなどでもゲーム機として、簡単に手に入るものもありますよ。

2)ほんやくコンニャク
「ほんやくコンニャク」は「食べるとどんな言葉でも通じるようになる」ひみつ道具。アイス味もあるようです。現実世界では「食べなくても翻訳可能な」ポケットサイズの翻訳機やスマートフォン(スマホ)の翻訳アプリなど、AIの進化によって、正確に、しかも手軽に翻訳できるようになっています。たとえばGoogle翻訳は、2024年6月時点で243言語に対応しています。

3)糸なし糸電話
「糸なし糸電話」は「お互いに糸なし電話をもっていれば、糸でつながっていなくても話すことができる」ひみつ道具です。これはすぐにわかりますね! そうです、携帯電話、スマホの機能が、ほぼ完璧な糸なし糸電話です。むしろ、通話だけでなく、インターネットであらゆる情報にアクセスできる分、現実のほうが進化していると言っていいのでは。

4)サキ鳥
「サキ鳥」は、おもしろそうな話や最新情報を集めてきて、教えてくれる道具。これはインターネット環境の整備とスマホの普及で実現できましたね! ただし、それが本当に正しい情報かは、確かめなくてはいけません。メディアリテラシーが問われますよ!

5)文字よみとり機
これは、何が書いてあるかを自動的に読み取る機械で、どんなに乱暴に書きなぐった文字でも分析可能。こちらの機能も、スマホのアプリを用いて簡単に行うことができるうえに、現代では翻訳機能も兼ねています。こうやって考察すると、インターネットの普及は私たちの生活を“ドラえもんの世界”レベルで進化させていることが改めてわかります。

6)アンケーター
「アンケーター」は、髪の毛などの体の一部をセットすると、その人物に関する情報を教えてくれるマシン。この機能から連想されるのは、DNA鑑定です。DNAとはデオキシリボ核酸といい、遺伝子という情報を構成する大事な役割をしています。DNAの中には、一定の配列が繰り返される領域が存在していて、これが人によって繰返し回数が異なることを利用して、個人の特定をしています。

7)あっちこっちテレビ、スパイ衛生
「あっちこっちテレビ」とはカメラロケットを飛ばせば、モニターであちこちの映像を見ることができるひみつ道具です。そしてスパイ衛生を使えば、いろんな場所の情報を1度に見ることが可能です。このふたつの機能は、どちらもドローン技術として実現していそうです。

このほかにも、「落としものカムバックスプレー」や「なくしものとりよせ機」は、、AppleのAirtag(エアータグ)などで、落とし物の追跡が可能になっています。ただし、ドラえもんのひみつ道具のようにように、なくした物が自動的に帰ってくることはありません。この点は、難易度が高そうです! また、家でいろいろなことを自動でやってくれる「ハウスロボット」や、元気がない時や傷ついたときに、優しく励ましてくれる「いたわりロボット」は、かなり開発が進んでいるのではないでしょうか。

果たして、ドラえもんのひみつ道具がすべて実現できる日はくるのでしょうか?

■テレビアニメの主題歌にはルールがある

テレビアニメの主題歌(通称アニソン)といえば、古くは「宇宙戦艦ヤマト」「CAT’S EYE」などから始まり、平成では『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌「残酷な天使のテーゼ」が連想されますね。2000年以降になると、声優ブームが生まれ、さらには主題歌を出演声優が歌うことがトレンドに。「アニメがヒットすればアニソンもヒットする」という流れが定着していきます。

また現在のアニソンは、たとえばYOASOBIの「推しの子」やAdoの「私は最強 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)​」などからわかるように、「J-POPのトップアーティストにとっての登竜門」的存在になっていますオリコンのウィークリーランキングで、トップ10の半数以上をアニソンが占めることも珍しくありません。

そしてアニソンの長さには、「オープニング、エンディング共におおよそ90秒」という“通例”があります。理由については諸説ありますが、「30分枠のテレビアニメの場合、本編が24分、CMを含めた残り時間からオープニング/エンディングを割り当てると90秒×2枠が確保できるため」という説が有力です。

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皆さんは、アニメをご覧になりますか? 「アニメなんてもう何年も観ていない」という方もいるかもしれませんが、現代のアニメは絵が非常に美しく、背景なども思わず見入ってしまいます。筆者自身は、バスケットボールを題材にした映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観たとき、アスリートたちのリアルな動きや楽曲、ストーリー展開の洒脱さに衝撃を受けました。『鬼滅の刃』にしても、子どもたちだけに独占させておくのはもったいない作品です。「アニメの日」をきっかけに、映画館へ足を運んでみてはいかがでしょう。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料: 『デジタル大辞泉』(小学館) /一般社団法人 日本記念日協会HP(https://www.kinenbi.gr.jp) /一般社団法人日本動画協会(https://aja.gr.jp) /理科・科学の雑学(https://www.kyoushi1.net/column/?slid=ff7636e22d7e4b6591543374aec724c8) /テレビ朝日『ドラえもん』ひみつ道具カタログ(https://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/tool/) /「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」公式(https://kimetsu.com/anime/mugenjyohen_movie/) ウィキペディア「興行収入上位の日本のアニメ映画一覧」〔https://ja.wikipedia.org/wiki/興行収入上位の日本のアニメ映画一覧〕 :