ミニよりエレガント、ロングより足さばきがスムーズな絶妙な丈感で、大人のワードローブに最適なミディスカート。元ビジネスウーマンらしい洗練された立ち居振る舞いで、ヨーロッパ王室のなかでも知性とエレガンスに定評のあるデンマークのメアリー王妃の、今秋のキーアイテムの一つです。
オンタイムに相応しい上品さは保ちつつ、こなれ感と華やかさを叶えるフレアなシルエットを選び、ワンランク上の着映えスタイルに。オーストラリア・タスマニア出身、2024年1月に正式にデンマーク王妃となった53歳の、最新スカートスタイルを紐解いていきましょう。
■1:ネイビー×クリームの落ち着き配色に旬色バーガンディでモダンなアクセントをプラス
2025年10月7日にデンマークのコペンハーゲンにあるクリスチャンスボー宮殿で行われた国会開会式に出席。ネイビージャケットとクリームトーンのジャカードスカートの組み合わせです。ジャケットはネイビーで格式ある場に相応しい端正さがありながら、ボディにフィットするニット素材なので堅くなり過ぎずフェミニンな雰囲気に。ふんわりしたラインのスカートは立体的な模様と光沢がエレガント。ハットやクラッチバッグ、グローブ、パンプスはバーガンディで統一して、秋らしさとともに今っぽさも取り入れています。
■2:プリントで華やかに!オールバーガンディルック
2025年10月6日にコペンハーゲンで行われた2025年クリスマス切手の贈呈式に出席。ブラウスもスカートもバーガンディで揃え、秋冬らしい深みのあるカラーが鮮やかなブルーの花柄を引き立てる配色に。アシンメトリーな裾のラインがコーディネートに軽やかさと立体感を演出。小物もバーガンディを選び、ロイヤルらしさと、個性のバランスが絶妙なスタイルを完成。
■3:母娘でブラウスをシェア!フレッシュな花柄にはシックな黒で大人のの装いに
2025年9月9日、コペンハーゲン大学の社会科学部を訪問。ハッと目を引くフローラルなブラウスは、実は王妃の娘、 ジョゼフィーヌ王女が以前着用していたもの。ブラウスとスカートという王道の組み合わせも、ミディ丈フレアの上品な華やかさで地味見えを回避しています。足元は黒のポインテッドトゥを選んで辛口に引き締めて。
今回は、デンマーク「メアリー王妃」のミディスカートスタイルをご覧いただきました。端正さと遊び心の絶妙なバランスはワーキングシーンにも相応しく、思わず真似したくなる王妃の装い。王室らしい品格を守りつつ現代的なモードを取り入れ、トレンドの効かせ方に高度なテクニックを感じる、技ありルックです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子

















