【目次】
【「いいもち麦の日」とは?由来】
■「何日」?
「いいもち麦の日」は11月6日です。
■「誰が」「いつ」決めた?
「いいもち麦の日」は、福岡県筑後市に本社を置き、もち麦やおし麦、飼料などの穀物の加工品販売事業を手がける石橋工業株式会社が制定した記念日です。2021年に一般社団法人 日本記念日協会によって、認定・登録されています。
■「目的」は?
2016年ごろ、ダイエットや健康に関する番組に取り上げられたことをきっかけに、もち麦ブームが到来しました。それまでメジャーだった“麦ごはん”とは異なり、炊き上がりの味や風味が、日本人好みのもちもちとした食感だったことから人気に火がつき、一時は店頭から姿を消すほどの人気食材となったのです。流行は一段落したものの、「おいしくて、体にいい」食材としての地位は定着。こうした背景のもと、もち麦の魅力をもっと広めるために制定されたのが、11月6日の「いいもち麦の日」 なのです。
■「由来」は?
日付は、11と6で「いい(11)麦(6)」と読む語呂合わせに由来します。
【もち麦の栄養価と効果とは?もち麦が人気な理由】
■そもそも「もち麦」って?
「もち麦」は大麦の一種です。炊飯されたもち麦がもちもちしているのは、ほぼ100%、「アミロペクチン」というデンプン成分からできているから。歯ごたえがあり、食べごたえのある食感が、多くの人に支持されています。
■食物繊維が豊富!
もち麦の大きな魅力は、豊富な食物繊維。その量は、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を合わせて、ゴボウの約2倍弱です。そして、水溶性食物繊維に限っては、なんと白米の約28倍も含まれています!
この水溶性食物繊維は、腸内環境を整えるほか、血中総コレステロール値の低下、や食後血糖値の上昇抑制効果のほか、免疫力アップにもつながるはたらきがあるといわれています。
■「善玉菌」は食物繊維豊富なもち麦が大好き!
人の腸管には、大腸をはじめ、数100兆もの種類の腸内細菌が常在しています。そして、腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類に分類されます。「善玉菌」はビフィズス菌や乳酸菌が知られ、腸内環境を酸性に保ち、「悪玉菌」の増殖を抑え、腸内環境を活性化してくれます。一方、「悪玉菌」は便秘や肌荒れの原因など、さまざまな病気の引き金になってしまう菌です。
そしてもうひとつ、腸内細菌には「日和見菌」という、善玉菌でも悪玉菌でもない菌が存在します。「日和見菌」はその名の通り、その時の腸内に多い菌を見極めて、同じ働きをする菌なんです! 善玉菌が元気な状態だと日和見菌が善玉菌と同じ働きをするため、腸内環境をさらによい状態(酸性)に保ち、悪玉菌が悪さできない環境をつくってくれます。
「善玉菌」を増やす作用のある物質は、オリゴ糖や食物繊維。オリゴ糖や食物繊維に含まれるプレバイオティクスは、摂取してから消化・吸収されることなく大腸まで届き、 常在している善玉菌のエサになって菌の数を増やし、腸内環境を整えてくれるんです!
【白米との違いとおすすめの炊き方など雑学】
■もち麦と白米の「違い」とは?
もち麦は上述した通り、大麦の一種で、ぷちぷちとした食感と豊富な食物繊維が特長です。特に水溶性食物繊維「β-グルカン」が多く、腸内環境の改善や血糖値の上昇を抑える効果が期待されます。
一方、白米は消化がよく、味にクセがないのが魅力。もち麦ごはんは、もち麦を白米に少量混ぜて炊くだけ。手軽に主食の栄養価を高められ、簡単で取り入れやすいのもポイントです。
■基本の「もち麦ごはん」の炊き方
名前が示すとおり、もちもちとした食感が「もち麦」人気の秘密です。いつもの白米に混ぜて炊くだけで、食物繊維だけでなく、カルシウムやビタミンB1などもおいしく摂取できますよ。「炊き方」はとてもシンプルですから、手軽に試せますね。「麦の石ばし」のオンラインショッピングでは、50gのスティックタイプも購入できます。
1)お米をとぎ、いつも通りの水加減をします。
2)米1合につき、目安としてもち麦40g(1/3カップ)と水80mlを加えます。
つまり、加水量はもち麦の2倍です。
3)軽くかき混ぜて炊飯。水加減のときに20〜30分程浸水させてから炊くと、よりおいしくいただけます。
ポイントは、自分が「おいしい」と思える「もち麦」の比率を見つけることです。
たとえば
食物繊維を意識するなら……米1合に対して3割(約1/2カップ)+ 通常より水約140ml多く
もちプチ食感を噛みしめるなら……米1合に対して5割(1カップ) + 通常より水320ml多く
もち麦の量にかかわらず、お米と同じ炊飯時間で炊き上がります。
■もち麦をおいしく使うコツとメリット
もち麦は、和洋問わずさまざまな料理に取り入れやすい万能食材。たとえば、季節の野菜やきのこと一緒に炊き込んだごはんや、照り焼き風の具材をはさんだライスバーガー、さっぱりした梅や枝豆を合わせた混ぜごはんなど、アレンジは自在です。
もち麦を使う調理のポイントは、白米だけの炊飯のときよりも水分をやや多めにすることと、白米と一緒にもち麦を浸水させておくこと。炊き上がりはぷちぷち・もちもちの食感が楽しめ、冷めてもおいしいため、お弁当や作り置きにも重宝します。
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健康志向の高まりとともに、雑穀ごはんを日常的に取り入れている人が増えています。中でも「もち麦」は、白米と一緒に炊くだけで、ふっくらもちもちとした食感が楽しめるうえ、手軽に食物繊維を補える優秀な食材です。加えて、カルシウムやビタミンB₁、マグネシウムなどの栄養素も含まれており、栄養バランスの向上にも役立ちます。
食事の準備に時間をかけづらい忙しい日々の中でも、白米に混ぜて炊くだけで、手軽に「おいしく、体にうれしい」一品に。健康と美容、そしてパフォーマンスを意識するキャリア女性こそ、もち麦を日々の食卓に取り入れて、賢くおいしく栄養補給してみませんか?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:一般社団法人 日本記念日協会HP(https://www.kinenbi.gr.jp) 麦のいしばし 石橋工業株式会社(https://www.mugibijin.co.jp/iimochimugi/) :

















