「とだん」ではありません!「徒弾」ってなんと読む?
明日、11月6日は、バスケットボール競技の考案者である米国の体育家、ジェイムズ・Aネイスミス氏の生誕日です。1981(明治24)年、ネイスミス氏が体育教師の職についていた30歳のころ、「冬に室内体育館でもできるスポーツはないか」と考案したのが、のちに全米、そして全世界で人気競技となるバスケットボールです。
バスケットボールといえば、現在は、弾むように跳躍して決める「ダンクシュート」が見せ場のひとつですね。本日は「弾」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「弾劾」ってなんと読む?
「弾劾」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「犯罪や不正をはっきりさせて、責任をとるように求めること」「法令によって身分保障のある公務員の飛行に対し、国会の訴追によって罷免または処罰する手続き」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「このドラマは、弾劾される裁判官が主人公なの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 弾劾(だんがい) です。
「弾」という字は「石つぶてなどを飛ばす弓」を意味する字で、弓を「はじく」という意味、はじいた弦が「弾性で跳ね返る。はずむ」などの意味がございますが、弓で石つぶてを飛ばす理由、というところから「責める。正す」という意味ももっています。「弾劾(だんがい)」は、その意味で「弾」の字が使われています。同じ意味でこの字が使われる熟語は、ほかに「糾弾(きゅうだん)」などがございます。
では、二問目にまいりましょう。
【問題2】「徒弾」ってなんと読む?
「徒弾」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「琴や三味線などを気ままに奏でること」です。
<使用例>
「演奏家が、何げなく徒弾している姿って、素敵よね」
さて、正解は?
※画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 徒弾(あだびき) です。
「弓をはじく」ところを意味する「弾」の字は、たわむものをはじく事に通じ、「弦楽器を演奏する」という意味の「弾(ひ)く」という意味、読み方ももっています。
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本日は、11月6日、バスケットボール競技の考案者、ネイスミス氏の生誕日にちなんで、「弾」という字の入った日本語から、
・弾劾(だんがい)
・徒弾(あだびき)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















