「立役」ってなんと読む?「りつやく」ではないですよ!

明日、11月7日は、令和7年の『立冬』です。立冬は二十四節気の、冬に入る最初の節気で、「冬の気配が立つ頃」という意味です。今年は夏の暑さが長びき、短い秋を経てもう冬…という感じですね。

ということで、本日は「立」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「立役」ってなんと読む?

「立役」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「歌舞伎で、女方(おんながた)・子役以外の男の役の総称」「歌舞伎の役柄の一。敵役・老役などを望いた常識のある善人の男の役。主人公ともなる」「歌舞伎で座って演奏する地方に対し、経って演技をする者の総称」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「あの役者さんは立役が多いから、女方(おんながた)の踊りを見られる機会は貴重よ」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 立役(たちやく) です。

現在は多くの場合「歌舞伎などの芝居の男性の役」という意味で使われます。
現在は多くの場合「歌舞伎などの芝居の男性の役」という意味で使われます。

「立役(たちやく)」は、現在、一般的には「芝居の男性の役」という認識で問題ないでしょう。ここから派生し、ゲイセクシュアルのカップルなどに関し、男性的な性質をもつ人を「タチ」と呼ぶ向きもあるようです。

では、二問目にまいりましょう。

【問題2】「立米」ってなんと読む?

「立米」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「立方メートル」の同義語です。

<使用例>

「この程度の荷物なら、荷台が4立米あるトラック1台で運びきれるでしょう」

かな5文字です。
かな5文字です。

さて、正解は?

※画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 立米(りゅうべい) です。

「平方メートル」を「平米(へいべい)」と表すのと同じ法則です。

平面を計算する単位「平米」のほうはお馴染みですが、「立米(りゅうべい)」は意外と読めない方もいらっしゃるようなので、おさらいしてみました。正解できたでしょうか?

建設業界などでは「立米(りゅうべい)」を短縮語のように「リューベ」と発音する向きもあるようです。書面に「立米」と表記されていた場合、すぐに読み方が思い出せない場合は「立方メートル」と読んでしまっても問題ありません。

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本日は、11月7日、令和7年の『立冬』にちなんで、「立」という字の入った日本語から、

・立役(たちやく)

・立米(りゅうべい)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/文化デジタルライブラリーホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱