身長156cmのインテリアエディターが、実際に見て・触れて・使ってレポートする連載企画。今回は、連載初登場のノルウェーのインテリアブランド「ストレスレス」から、シンプルでモダンな佇まいのリクライニングチェア『トーキョー』をピックアップしました。

日本では決して有名ではない「ストレスレス」ですが、実は1971年のブランド誕生から50年以上にわたり、世界50か国以上で販売され、累計販売台数は1100万台以上。リクライニングチェアブランドとしてナンバー1の地位を確立しています。

昨今の価格高騰の続くインテリア業界のなかでは、値頃感のある価格帯なのも魅力。現代の暮らしにしっくりくる『トーキョー』を詳しくご紹介します。

■ピックアップアイテム:「ストレスレス」のリクライニングチェア『トーキョー』

リクライニングチェアと聞いて、皆さんはどのようなイメージが浮かぶでしょうか? お恥ずかしながら私は、大きくて野暮ったいといった思い込みをしていました。その考えが変わったのは、建築家の友人に誘われて出かけたイベントでした。

シアタールームに置かれたシャープな脚のシンプルなラウンジチェアだと思って腰掛けた椅子が、私の体の動きに合わせて座面が動き、連動して背もたれが程よい角度に傾いたのです。何の意識もせず、心地よい姿勢になったことに本当に驚きました。

そのときに座った椅子は、ひとまわり大きな『ベルリン』だったのですが、今回ご紹介するのは、ベッドルームの片隅や、小さなリビングにも設置可能なコンパクトさが魅力の『トーキョー』(ヘッドレスト付き)です。

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【ブランド】ストレスレス 【商品名】トーキョー(ヘッドレスト付きローバック、脚:マットブラックのスターベース、オットマン付き) 【写真仕様の価格】¥385,000 【サイズ】本体/幅800×奥行き760×高さ990〜1090 座面高470 座面の奥行き490(mm) オットマン/幅540x奥行460x高さ460(mm) 【材質】革、スチール、アルミ

■魅力その1:置くだけで、インテリアに“スタイル”が生まれるデザイン

ブランド名の「ストレスレス」は、「ストレスがない」状態を表す造語。身体に負担をかけずにもっともリラックスできるよう設計されています。開発から製造まで一貫してノルウェーの自社工場で行っており、特別な機構や技術を最大限に生かせるようインハウスデザイナーがデザインを手掛けています。

『トーキョー』は、ローバックにヘッドレストを付けている効果で、コンパクトな印象でインテリアに映えます。空間の中で大きすぎる印象を与えがちな多くのハイバックのリラックスチェアとは異なり、視線を遮らない軽やか印象と普遍的なスタイルは、実に魅力的。

脚は、スターベース・クロスベース・オフィスベースの3種から選べるのですが、5本脚の「スターベース」または、4本脚の「クロスベース」がすっきりとしていて、モダンなインテリアに映えます。

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世界中で人気を博しているインテリアスタイル「ジャパンディ」にもぴったり。写真は、脚がクロスベースのクロム仕様。
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クロスベースのマットブラック仕様は、ほんのりカジュアルなスタイルが魅力。

さらに本体も、豊富なカラー展開の上質な牛革やファブリックから選ぶことができます。インテリアのテイストやカラーリングに応じて自分好みの1脚にカスタマイズできるというのも、長年愛され続けている理由のひとつです。

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洗練されたニュアンスカラーが揃う、本体のカラーバリエーション。

■魅力その2:早く帰ってくつろぎたくなる極上のかけ心地

長く厳しい冬を家の中で過ごすノルウェーでは、いかに快適に毎日を過ごせるようにするかは非常に大きな関心ごとです。一日の最後に、またはのんびりとした朝を過ごす場所として、読書をしたりテレビを見たり、チャットしたり。さまざまな活動ごとに楽な姿勢をいつでもとれるようになれば、生活の質はグッとあがりますよね。 “自分のための極上のかけ心地の指定席”が家にあるとしたら、おうち時間が楽しみになります。

実際に座ってみると、柔らかな革張りのクッションがモッチリと体を受け止めてくれて、まるで一体化したような心地よい密着感。そして自分の体を動かすと、一緒になって椅子も自在に動いてくれます。オットマンもチルト(軽くうなづくように傾く)機構があるので、頭の先から足先まで常に心地よい角度で保たれます。

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リクライニングに合わせてヘッドレストが立ち上がる設計で、テレビや読書に最適な角度で視線をキープできるのも快適さを高めるポイント。

寝姿勢になりたいときは、最大限リクライニングをした座り位置で、両手をヘッドレストの上部にかけ手前に引くと、ヘッドレストの立ち上がる機構が解除され、横たわることができます。

ヘッドレストは、座る人の身長に合わせて10cm上下するので、心地よい首の位置で頭をサポート。フルフラットにはならず、フルリクライニング時の座面と背面の角度は人間工学で最も快適といわれている約135度になります。

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眠りに落ちそうな心地よい浮遊感を感じながらくつろげました。

これらの特別な機構のおかげで、コンパクトなサイズ感でも大柄な男性がくつろぐことができるのだそう! 設置するコーナーの大きさに合わせて、ちょうどいいサイズの椅子を選べるのはとても画期的です。

■魅力その3:長く愛用できる!安心の保証制度

背もたれによりかかるだけでスムーズにリクライニングする国際特許も取得している機構に加え、体のわずかな動きに合わせて自動的にバランスをとり、まるでロッキングチェアのように心地よく揺れ、360度回転もする『トーキョー』。

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椅子の座面が回転するので、オットマンとの間の距離をつめて置けるのも低身長には助かります。

対象の機構(※)にあたる部分には、安心の10年保証が付いています。また、対象箇所以外にもすべて2年の基本保証がついているという、至れり尽くせりな手厚さです。

※リクライニングの回転ノブを含む、座部、背部、ヘッドレストの金属フレームと金属スプリング、ロッキング機能の構成パーツ
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ショールームでは、肘の下のスムーズに連動しているバネの動きが見られます。

今回はノルウェーのインテリアブランド「ストレスレス」から、コンパクトでモダンなリクライニングチェア『トーキョー』をご紹介しました。自宅で極上のくつろぎを感じながら心地よく過ごしたいと考えている方は、ぜひ「ストレスレス」のショールームで実際に体感してみてください。

※掲載商品の価格は、税込みです。

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM