【目次】
- 「プロフィール」
- 『プライベート・ベンジャミン』(1980年)
- 『花嫁のパパ』(1991年)
- 『ファミリー・ゲーム/双子の天使』(1998年)
- 『ハート・オブ・ウーマン』(2000年)
- 『恋愛適齢期』(2003年)
- 『ホリデイ』(2006年)
- 『恋するベーカリー』(2009年)
- 『マイ・インターン』(2015年)
「プロフィール」
名前:ナンシー・マイヤーズ(Nancy Meyers)
生年月日:1949年12月8日
出生地:アメリカ合衆国ペンシルバニア州
アメリカン大学でジャーナリズムの学位を取得。1980年、はじめて脚本を手掛けた『プライベート・ベンジャミン』がアカデミー賞の脚本賞にノミネートされ、全米脚本家組合賞を受賞する。1998年、映画『ファミリー・ゲーム/双子の天使』で映画監督デビュー。代表作に『恋愛適齢期』『ホリデイ』『恋するベーカリー』『マイ・インターン』など。
洗練されたインテリアやロケーションを背景に、人気俳優たちが繰り広げるウィットに富んだ会話劇が魅力のひとつで、癒しと再生のストーリーづくりが支持を集めている。
私生活では1980年に映画監督のチャールズ・シャイアと結婚し、ふたりの子どもを授かるが1999年に離婚している。
『プライベート・ベンジャミン』(1980年)
監督はハワード・ジーフで、ナンシー・マイヤーズは脚本を手掛け、アカデミー賞脚本賞にノミネート、全米脚本家組合賞を受賞。
あらすじ:2度目の結婚で幸せの絶頂にいたジュディ・ベンジャミン(ゴールディ・ホーン)だったが、夫が突然この世を去ってしまう。傷心の彼女は口車に乗せられ、軍隊に入ることに。厳しい特訓と鬼のような大尉を前に挫けそうになり、さらに災難にも見舞われてしまうが、もち前の明るさで事態を切り抜けていく。
『花嫁のパパ』(1991年)
ナンシー・マイヤーズが製作、脚本を手掛けた作品で、エドワード・ストリーターの小説『Father of the Bride(原題)』を原作とした1950年の映画『花嫁の父』をリメイク。娘を嫁がせる父の心情、姿をコミカルに描いている。
あらすじ:経営者ジョージ(スティーヴ・マーティン)は、イタリア留学から帰ってきた愛娘(キンバリー・ウィリアムズ=ペイズリー)が突然結婚宣言をし、気が動転してしまう。相手は資産家の好青年で、非の打ち所がなかった。妻のニーナ(ダイアン・キートン)は大喜びで、ジョージもしぶしぶと了承するが…。
『ファミリー・ゲーム/双子の天使』(1998年)
児童文学『ふたりのロッテ』を原作とした、1961年の映画『罠にかかったパパとママ』のリメイクで、ナンシー・マイヤーズの映画監督デビュー作。両親の離婚により、離れ離れになった双子が奮闘するハートウォーミングストーリー。
あらすじ:サマーキャンプで出会ったハリーとアニー(リンジー・ローハン)は、そのとき初めて自分たちが双子の姉妹であったことを知る。離婚した両親を再び結びつけるために、ある計画を思いつく。
『ハート・オブ・ウーマン』(2000年)
男女の価値観の違いを温かく、ユーモラスに描いたナンシー・マイヤーズの初ラブコメディ作品。シリアスな演技が多かったメル・ギブソンがコミカルな演技をしているとして、話題を集めた。
あらすじ:広告代理店で働くやり手のニック(メル・ギブソン)は、プレイボーイで女心が分かっている気でいたが、実際は勘違いな態度に呆れられていた。ある日、他社から引き抜かれやってきたダーシー(ヘレン・ハント)に、狙っていた部長の座を奪われてしまう。さらに不運に見舞われ気絶してしまったニックは、目覚めると女性たちの心の声が聴こえるようになっていた。
『恋愛適齢期』(2003年)
大人の男女の恋愛を描いた、洗練された海辺のインテリア、シーンが心地よいラブコメディ作品。
あらすじ:63歳で独身、現役プレイボーイのハリー(ジャック・ニコルソン)は、若く美しい恋人マリン(アマンダ・ピート)の母親の別荘に、休暇を過ごそうとやってきた。そこでマリンの母エリカ(ダイアン・キートン)と鉢合わせしてしまう。気まずい空気のなか、ハリーは心臓発作で倒れてしまい、療養のためエリカの別荘で過ごすことになる。
『ホリデイ』(2006年)
クリスマス映画の定番となった、人生の立て直しを図る男女の姿を描いたラブストーリー。
あらすじ:ロンドンの新聞社に勤めるアイリス(ケイト・ウィンスレット)と、ハリウッドで映画予告制作会社の経営をするアマンダ(キャメロン・ディアス)は、それぞれクリスマス休暇を目前に恋に敗れる。二人は休暇中、家を交換するホーム・エクスチェンジを実行することになったのだが、この休暇が傷ついた心を癒す「特別な休暇」となることに…。
『恋するベーカリー』(2009年)
大人の恋愛をリアルに、ユーモラスに描いたラブコメディ。
あらすじ:10年前にジェイク(アレック・ボールドウィン)と離婚し、子どもたちを育てながらベーカリーの経営に尽力してきたジェーン(メリル・ストリープ)。息子の卒業式にて、若い女性と再婚したジェイクと再会するが、思いがけず盛り上がり一夜を共にしてしまう。
『マイ・インターン』(2015年)
世代の違うふたりの心の交流をあたたかく描いた作品。
あらすじ:妻を亡くし、日常に物足りなさを感じていたベン(ロバート・デ・ニーロ)は、ファッション通販サイト運営会社のシニアインターンの求人に応募し、見事採用されることになる。ベンの仕事は、社長であるジュールズ(アン・ハサウェイ)のアシスタント。しかしジュールズは、ベンの存在を疎ましく感じておりなかなか心を開けずにいた。
***
年齢を重ねるほどに、恋愛もキャリアも人間関係も、若いころのようにはいかない難しさがあります。それでも前を向いて歩こうとするとき、ナンシー・マイヤーズの作品は、物語という形でそっと背中を押してくれる存在です。
上質な暮らし、ユーモアのある会話、成熟した男女の揺れる心——。彼女の映画には、「大人になったからこそ見える景色」が丁寧に描かれています。
忙しい日常の合間に、ふっと気持ちを整えたいとき。立ち止まった心に、もう一度あたたかい風を送り込みたいとき。そんな瞬間にこそ、ナンシー・マイヤーズの世界は寄り添ってくれるはず。のんびり過ごせる日に、ぜひ気になる一本を選んでみてください。“いまの自分”にそっと寄り添う言葉やシーンに出会えるかもしれません。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香

















