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『ハリー・ポッターと賢者の石』はどんな話? あらすじ、概要

『ハリー・ポッターと賢者の石』の公開時期は?

『ハリー・ポッターと賢者の石』が最初に公開されたのは、2001年11月4日にロンドンのオデオン・レスター・スクエアで行われたワールドプレミアです。1週間後の同月10日から11日にかけてイギリスで、さらに同月16日には北米地域と台湾でも公開されました。日本公開は2001年12月1日。大ヒットしました。

『ハリー・ポッターと賢者の石』はどんな話? あらすじ

両親を亡くし、親族に引き取られた少年ハリー(ダニエル・ラドクリフ)は、伯父一家から虐げられ過酷な日々を過ごしていた。そんなハリーには、“瞬間移動”や“動物との会話が可能”など不思議な能力が備わっていた。ある日、ハリーの元に1通の手紙が届く。それは「ホグワーツ魔法魔術学校」の入学許可証。入学許可証が送られてきた“意外な”理由を知らないハリーは学校からの連絡を無視するが…。

『ハリー・ポッターと賢者の石』は何が話題になった?

『ハリー・ポッターと賢者の石』は、もともと世界中で大ベストセラーとなっていた人気小説を原作としています。そのため、実写映画化が発表されたときは、世界中の原作ファンから賛否があがりました。そして、原作者であるJ・K・ローリングの意向により“出演者はイギリス人もしくはアイルランド人のみ”とされ、特に重要なポジションであるメインキャストの子ども3人は厳しいオーディションによって選出されました。

『ハリー・ポッターと賢者の石』はどれくらいヒットした?

『ハリー・ポッターと賢者の石』は、当時の映画史においてさまざまな記録を樹立しました。興行収入は、世界全体で10億ドルを突破、北米地域で約3億1900万ドル、イギリスだけでも約8640万ドルを記録したといわれています。

日本では興行収入約203億円を記録しており、興行通信社による2025年7月13日時点での日本歴代興行収入ランキングで7位となっています。

『ハリー・ポッターと賢者の石』が起こしたブームは?

『ハリー・ポッターと賢者の石』は、公開された直後から世界中でブームを巻き起こしました。もともとベストセラーだった原作小説もさらに売り上げがアップ。『ハリー・ポッター』シリーズの作品を愛するファンを示す「ポッタリアン」という呼称も誕生しました。とくに日本で定着したこの呼称は、ハリー役のダニエル・ラドクリフが考案したそうです。

『ハリー・ポッターと賢者の石』の現状は?

映画『ハリー・ポッター』シリーズは、『ハリー・ポッターと賢者の石』を含めて8タイトルが製作・公開されました。映画シリーズ最終作は、2011年7月15日に公開された『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』です。

つい先日、テレビドラマシリーズの撮影が2025年夏に始まることが発表され、それに合わせて公式ホームページもリニューアルされるなど、現在、新たな盛り上がりを見せています。

『ハリー・ポッターと賢者の石』主要キャストは?登場人物まとめ

2001年11月4日、ロンドンで行われたワールドプレミア。左からルパート・グリント、原作者のJ.K.ローリング、ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン。
2001年11月4日、ロンドンで行われたワールドプレミア。左からルパート・グリント、原作者のJ.K.ローリング、ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン。

『ハリー・ポッターと賢者の石』は、魔法学校に通う子どもたちが魔法使いとして成長していく様子を描いた作品。公開から24年近く経った2025年7月現在、メインキャストを務めた子どもたちもすっかり大人になっています。一方、子どもたちを見守る教師を務めた俳優はどうしているのでしょうか。

それでは、『ハリー・ポッターと賢者の石』で主要キャラクターを演じた俳優の当時とその後の写真をさっそく見ていきましょう。

ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター役)

まず、主人公ハリー・ポッター役に抜擢されたダニエル・ラドクリフの公開当時の姿を見てみましょう。

2001年11月4日、ロンドンで行われたワールドプレミアに出席。
2001年11月4日、ロンドンで行われたワールドプレミアに出席。

ダニエル・ラドクリフがハリー・ポッターを演じたのは11歳(公開時は12歳)。無邪気な笑顔や、魔法の世界に対する好奇心に満ちた表情、そしてまっすぐでひたむき、仲間を大切にするキャラクターが「まさに原作のハリーそのもの!」と観客を魅了しました。

ここからは、ダニエル・ラドクリフの現在の姿を見てみましょう。

2024年3月19日、ミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』のトークイベントに登壇。
2024年3月19日、ミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』のトークイベントに登壇。
2024年4月23日、第73回アウター・クリティクス・サークル賞ノミネートイベントでのスピーチ。
2024年4月23日、第73回アウター・クリティクス・サークル賞ノミネートイベントでのスピーチ。
2024年5月2日、第77回トニー賞のノミネートプレスイベントに出席。
2024年5月2日、第77回トニー賞のノミネートプレスイベントに出席。
2024年6月16日、第77回トニー賞のプレスルームにて撮影。
2024年6月16日、第77回トニー賞のプレスルームにて撮影。
2025年4月23日、ミュージカル『ジャスト・イン・タイム』の初日舞台挨拶にて撮影。
2025年4月23日、ミュージカル『ジャスト・イン・タイム』の初日舞台挨拶にて撮影。

2025年7月23日に36歳の誕生日を迎えるダニエル・ラドクリフ。30代後半に突入した現在はすっかり大人の男性に成長しています。髭をたくわえた、貫禄のある風貌は「本当に同一人物?」と驚いてしまうほど。しかし、写真を比較すると当時の面影が感じられます。

エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー役)

次に、ハリーと友人関係になる少女を演じたエマ・ワトソンの公開当時の姿を見てみましょう。

2001年11月4日、ロンドンで行われたワールドプレミアに出席。
2001年11月4日、ロンドンで行われたワールドプレミアに出席。

エマ・ワトソンは、ホグワーツ魔法魔術学校でハリーの友達になる少女ハーマイオニー・グレンジャー役に抜擢。賢く、独立心が強く、ちょっぴりお姫さま気質なキャラクターを見事に演じました。原作者のJ.K.ローリングは、彼女を「完璧なハーマイオニーだ」と評価したといわれています。

ここからは、エマ・ワトソンの現在の姿を見てみましょう。

2023年9月21日、ミラノ・ファッションウィーク2024年春夏ウィメンズウェアのショーに登場。
2023年9月21日、ミラノ・ファッションウィーク2024年春夏ウィメンズウェアのショーに登場。
2023年11月26日、ロンドンのレスター・スクエアで開催された『We Dare to Dream』プレミア。
2023年11月26日、ロンドンのレスター・スクエアで開催された『We Dare to Dream』プレミア。
2024年2月22日、ミラノ・ファッション・ウィーク2024-2025に登場。
2024年2月22日、ミラノ・ファッション・ウィーク2024-2025に登場。
2024年2月22日、プラダ2024年秋冬ウィメンズウェアのファッションショーに登場。
2024年2月22日、プラダ2024年秋冬ウィメンズウェアのファッションショーに登場。
2024年2月25日、カメラに向かって笑顔を見せた。
2024年2月25日、カメラに向かって笑顔を見せた。

『ハリー・ポッターと賢者の石』公開当時は11歳、2025年7月時点では35歳のエマ・ワトソン。公開当時はキュートな魅力が光る少女でしたが、現在はうっとりするほどの美貌をもつ大人の女性に成長しています。当時と現在の写真を比較すると、ふとした瞬間に見せる笑顔に少女のころの面影も。2019年を境に女優業から遠ざかり、現在は表舞台に立つ機会がほとんどないようですが、依然として多くのファンから支持されています。

ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー役)

続いて、ハリーと意気投合する少年を演じたルパート・グリントの公開当時の姿を見てみましょう。

2001年11月4日、ロンドンで行われたワールドプレミアに出席。
2001年11月4日、ロンドンで行われたワールドプレミアに出席。

ルパート・グリントは、ハリーと意気投合して仲良くなる少年ロン・ウィーズリーを演じました。ハリーの境遇や才能を知りつつも、あくまで“普通の魔法使いの少年”として接する気さくな性格で、多くのポッタリアンからも「癒される」「和む」と愛される存在です。

ここからは、ルパート・グリントが大人になった姿を見てみましょう。

2023年1月9日、『サーヴァント ターナー家の子守』シーズン4のニューヨークプレミアに出席。
2023年1月9日、『サーヴァント ターナー家の子守』シーズン4のニューヨークプレミアに出席。
2023年1月25日、ロンドンで行われた『ノック 終末の訪問者』プレミア上映会に出席。
2023年1月25日、ロンドンで行われた『ノック 終末の訪問者』プレミア上映会に出席。
2023年1月27日、『ノック 終末の訪問者』宣伝のため、ロンドンにあるBBC Radio 2に到着。
2023年1月27日、『ノック 終末の訪問者』宣伝のため、ロンドンにあるBBC Radio 2に到着。

『ハリー・ポッターと賢者の石』公開当時は13歳、2025年7月時点では36歳のルパート・グリント。公開当時は、元気いっぱいなオーラを放つ、かわいらしい少年のイメージ。30代後半に突入した現在は、ダニエル・ラドクリフと同様に髭をたくわえた貫禄ある大人の男性へと変貌しています。2024年11月に来日した際は、公開当時のロンを思わせるような笑顔を見せていました。

リチャード・ハリス(アルバス・ダンブルドア役)

続いて、ホグワーツ魔法魔術学校の校長を演じたリチャード・ハリスの公開直前から公開当時の姿を見てみましょう。

2001年2月19日、第6回エンパイア賞・生涯功労賞を受賞。
2001年2月19日、第6回エンパイア賞・生涯功労賞を受賞。
2001年9月9日、トロント国際映画祭にて撮影。
2001年11月11日、ニューヨークプレミアにて撮影。
2001年11月11日、ニューヨークプレミアにて撮影。

リチャード・ハリスは、ハリーたちが入学するホグワーツ魔法魔術学校の校長、アルバス・ダンブルドアを演じました。生徒たちを見守りつつ、何かとハリーを気に掛けるダンブルドア校長。実は、ハリーとダンブルドア校長には意外な縁があったのです。

作中でも重要な役を演じたリチャード・ハリスは、『ハリー・ポッターと賢者の石』公開からわずか11か月後の2002年10月25日、72歳で亡くなりました。最晩年は、遺作となった『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の撮影以外で公の場に出る機会はほとんどなかったようで、本作のプレミア上映会で撮影された写真が“最期の姿”のひとつとなっています。

アラン・リックマン(セブルス・スネイプ役)

続いて、ハリーたちをさまざまな面でサポートする風変わりな教師を演じたアラン・リックマンの公開当時の姿を見てみましょう。

2001年3月28日、『恋する遺伝子』のプレミアにて撮影。
2001年3月28日、『恋する遺伝子』のプレミアにて撮影。

アラン・リックマンは、“悪の密通者”からハリーたちを守る教師、セブルス・スネイプを演じました。ハリーの両親と意外な関係性をもつ彼ですが、ダンブルドア校長からの命令と“ある人物”への想いから、ハリーを守るために奮闘します。

アラン・リックマンは、『ハリー・ポッターと賢者の石』公開から約14年後、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』公開から約4年後の2016年1月14日、69歳で亡くなりました。ここからは、アラン・リックマンの晩年の姿を見てみましょう。

2015年3月12日、シドニーで行われた『ヴェルサイユの宮廷庭師』プレミア。
2015年3月12日、シドニーで行われた『ヴェルサイユの宮廷庭師』プレミア。
2015年3月19日、プラハ国際映画祭(フェビオフェスト)のフォトコールに登場。
2015年3月19日、プラハ国際映画祭(フェビオフェスト)のフォトコールに登場。
2015年4月28日、ニューヨークのBAMハワード・ギルマン・オペラ・ハウスで開催された「2015 Karen Gala」に出席。
2015年4月28日、ニューヨークのBAMハワード・ギルマン・オペラ・ハウスで開催された「2015 Karen Gala」に出席。
2015年6月19日、ニューヨークで開催された「AOL Build Speaker Series Presents Alan Rickman」に登場。
2015年6月19日、ニューヨークで開催された「AOL Build Speaker Series Presents Alan Rickman」に登場。
2015年7月29日、イギリス・チチェスターのグッドウッド・レースコースで開催されたカタール・グッドウッド・フェスティバルにて撮影。
2015年7月29日、イギリス・チチェスターのグッドウッド・レースコースで開催されたカタール・グッドウッド・フェスティバルにて撮影。

『ハリー・ポッターと賢者の石』公開当時は55歳だったアラン・リックマン。公開から8か月ほど前に撮影された写真では、優しそうな表情を浮かべています。一般的に知られているスネイプ先生のイメージとは大きくかけ離れていて、ギャップに驚いた人も多いのではないでしょうか。晩年を迎えても優しそうな雰囲気は変わらず、低く色気のある声も相まって多くのファンを魅了した俳優でした。

トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ役)

最後に、いじわるな少年の役を演じたトム・フェルトンの公開当時の姿を見てみましょう。

2001年11月4日、ロンドンで行われたワールドプレミアに出席。
2001年11月4日、ロンドンで行われたワールドプレミアに出席。

トム・フェルトンは、ハリーに対して嫌味な言葉の数々を投げつけるいじわるな少年、ドラコ・マルフォイを演じました。悪評が絶えないうえに彼の所属寮でもあるスリザリン寮を避けたい一心でハリーが放った「スリザリンは嫌だ」というセリフは、現在でもインターネットスラングとして定着しています。

ここからは、トム・フェルトンの現在の姿を見てみましょう。

2024年7月14日、ウィンブルドンの「Pimm's on the Hill」にて撮影。
2024年7月14日、ウィンブルドンの「Pimm's on the Hill」にて撮影。
2025年2月16日、第78回英国アカデミー賞の授賞式に出席。
2025年2月16日、第78回英国アカデミー賞の授賞式に出席。
2025年6月8日、第78回トニー賞の授賞式に出席。
2025年6月8日、第78回トニー賞の授賞式に出席。
2025年7月8日、ロンドンのオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブにて撮影。
2025年7月8日、ロンドンのオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブにて撮影。
2025年7月10日、「Theater am Grossmarkt」10周年イベントに出演。
2025年7月10日、「Theater am Grossmarkt」10周年イベントに出演。

『ハリー・ポッターと賢者の石』公開当時は14歳、2025年7月時点では37歳のトム・フェルトン。公開当時は、いじわるなドラコ・マルフォイのイメージとは大きく異なる、あどけない少年の雰囲気。それもそのはず、現実世界での彼は気さくで明るく、謙虚な性格なのだそう。30代後半になった現在は、ワイルド感のある大人の男性に成長しました。気さくで親しみやすそうな雰囲気をまとっています。

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