スーツは男にとっての「鎧」といわれるが、その考え方はキートンに限っては当てはまらない。なぜならこちらのスーツやジャケットは、男の第二の皮膚となるべく仕立てられているからだ。
キートンの美しいスーツ&ジャケット
イタリアならではのスリーピーススタイル
イタリア・ナポリにおけるアルティジャーノの血脈を絶やさぬために、キートンは腕のよいサルトを集め、彼らのテクニックを生かしながらも分業体制のシステムを構築することで、「ハンドワークによる既製服」という新しい概念を生み出した。サルトたちが各々の分野における技術を徹底的に突き詰めることで完成したキートンの洋服は、決してビスポークの代替品などではなく、ある意味ではそれらを凌駕するほどの手間ひまをかけてつくられている。だからこそキートンのスーツやジャケットは、はおった瞬間から体になじみ、創業者のチーロ・パオーネ氏曰く「この服を着れば2〜3日で内面がにじみ出す。それなりの人が完成する」(落合正勝著『クラシコ・イタリア礼讃』より)という境地に達するのだ。
3者混サマーツイードジャケット
そんなキートンの思想は、もちろんナポリから遠く離れた、ここ東京においても貫かれている。なんと銀座のショップには、サルトが常駐。既製服でありながらも、完璧に体になじむスーツやジャケットが手に入るのである。
※価格はすべて税抜です。※2017年春号掲載時の情報です。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2017年春号 クラシコイタリア の 新しき三種の神器はこれだ!より
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- クレジット :
- 撮影/熊澤 透(人物)、唐澤光也(パイルドライバー/静物) スタイリスト/武内雅英(code) ヘア&メーク/ AZUMA(W manegement) モデル/ Cuba 構成/山下英介(本誌)