【目次】
- 「プロフィール」
- 『バッド・テイスト』(1987年)
- 『ブレインデッド』(1992年)
- 『乙女の祈り』(1994年)
- 『さまよう魂たち』(1996年)
- 『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年)
- 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002年)
- 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003年)
- 『キング・コング』(2005年)
- 『ラブリーボーン』(2009年)
- 『ホビット 思いがけない冒険』(2012年)
- 『ザ・ビートルズ:Get Back』(2021年)
「プロフィール」
名前:ピーター・ジャクソン(Peter Jackson)
生年月日:1961年10月30日
出生地:ニュージーランド プケルア・ベイ
幼いころにテレビで観た『キング・コング』に魅了され、短編映画を撮り始めたビーター・ジャクソンは、写真技術者見習いだったころに読んだJ・R・R・トルーキンの『指輪物語』に感銘を受け、友人たちと映画の自主制作を始める。
そして、1987年に制作プロダクションを立ち上げ、同年に完成させた映画『バッド・テイスト』が評価され、カルト映画監督として注目を集めるようになる。1994年、映画『乙女の祈り』がヴェネツィア国際映画祭にて監督賞にあたる銀獅子賞を受賞。2001年から2003年にかけて、J・R・R・トルーキンの『指輪物語』を原作とした『ロード・オブ・ザ・リング』の3部作が高い評価を得て、最終作である『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』はアカデミー賞で作品賞、監督賞を含む11部門を受賞する偉業を果たす。
私生活では、1987年から脚本家で映画プロデューサーのフラン・ウォルシュと交際、結婚しており、ふたりの子どもがいる。彼女はジャクソン監督のほとんどの作品に脚本、制作で関わっている。
『バッド・テイスト』(1987年)
ピーター・ジャクソンの長編デビュー作で、スプラッタとブラックユーモアが融合した作品。数千ドルという超低予算ながらも、自作の特殊メイクや工夫されたカメラワークが評価され、映画祭などで注目を集める。監督自身も出演している。
あらすじ:エイリアンに侵略された小さな町、カイホロ。エイリアン調査協会のバリー(ピート・オハーン)、デレク(ピーター・ジャクソン)、フランク(マイク・ミネット)、オジー(テリー・ポッター)のエイリアン調査隊は、エイリアンの秘密工場へと向かう。その工場では地球人を材料にした食品が製造されていたのだった。
『ブレインデッド』(1992年)
“もっとも血の量が多い作品”として語り継がれ、ホラー、スプラッタファンから高い支持を得る。アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭でグランプリ、批評家賞、SFX賞を受賞し、ピーター・ジャクソン初期の傑作との呼び声が高い。
あらすじ:スマトラ群島の小島生息する毒牙の混血種“ラットモンキー”が、ウェリントン動物園にやって来た。雑貨屋の娘パキータ(ダイアナ・ベニャルヴァール)は、意中のライオネル(ティモシー・バルム)と動物園を訪れる。心配であとをつけてきたライオネルの母ベラ(エリザベス・ムーディ)だったが、ラットモンキーに噛まれてしまう。
『乙女の祈り』(1994年)
1954年に実際に起きた事件を題材にしており、ヴェネツィア国際映画祭の監督賞にあたる銀獅子賞や、ロンドン映画批評家協会賞の監督賞などを受賞。当時新鮮だったファンタジーと現実が融合した描写や、幻想的なカメラワークが評価される。主演、ケイト・ウィンスレットの映画デビュー作でもある。
あらすじ:女子校に通う少女ポリーン(メラニー・リンスキー)とイギリスからの転校生ジュリエット(ケイト・ウィンスレット)は次第に親友となるが、二人の絆が深いあまりに周囲は同性愛と見なし引き離そうとする。二人は一緒にいるために、残酷な計画を思いつく。
『さまよう魂たち』(1996年)
ピーター・ジャクソンがハリウッドの大手スタジオと本格的にタッグを組んだ最初の作品。当時としては非常に高度なCGと実写合成を実現し、驚異的と評価される。
あらすじ:不慮の事故で妻を失って以来、霊とコミュニケーションが取れるようになったフランク(マイケル・J・フォックス)。彼は親しくなった3人のゴーストと共犯して、悪霊祓いの詐欺商売を開始するが…。
『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年)
J・R・R・トルーキンの小説『指輪物語』を映画化した3部作の第1作目。ジャクソン監督の故郷、ニュージーランドの壮大な自然を活かした撮影により、リアルで卓越した世界観を表現。アカデミー賞で13部門にノミネートされ、撮影賞、視覚効果賞など4部門を受賞。
あらすじ:ホビット族の青年フロド(イライジャ・ウッド)は、育ての親ビルボ(イアン・ホルム)が持っていた指輪を手にする。その指輪は、数千年前に闇の冥王サウロンが全世界を支配する力を封じ込めたものだった。フロドは灰色のガンダルフ(イアン・マッケラン)ら9人の仲間とともに、指輪を葬るために滅びの山へと向かう旅を始める。
『ロード・オブ・ザ・リング』出演者の当時と現在の写真まとめ【48枚】|名作小説を実写化。世界中に旋風を巻き起こしたシリーズ作品の第1弾
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002年)
シリーズ第2作目。壮大で迫力のある戦闘シーンなどが評価され、アカデミー賞の視覚効果賞を受賞、サターン賞の作品賞などを受賞。
あらすじ:3つのグループに分かれてしまった旅の仲間たち。ホビットのフロド(イライジャ・ウッド)は庭師のサム(ショーン・アスティン)と滅びの山を目指すが、何者かに尾行されていた。またホビットのメリー(ドミニク・モナハン)とピピン(ビリー・ボイド)は不思議な森に迷い込む。一方アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)たちは、ローハンの騎士たちと遭遇する。
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003年)
シリーズ最終作で、ラストを飾るに相応しい壮大なスケールや感動的なストーリー、高い技術が絶賛され、アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む11部門を受賞する快挙を果たす。これは1959年の『ベン・ハー』と1997年の『タイタニック』に並ぶ記録で、アカデミー賞でファンタジー映画が作品賞に輝くのは史上初だった。
あらすじ:指輪を葬るために、滅びの山を目指すフロド(イライジャ・ウッド)だったが、徐々に強まっていく指輪の魔力に精神を追い詰められていた。一方、アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)の祖国ゴンドールには、闇の冥王サウロンの軍勢が押し寄せていた。
『キング・コング』(2005年)
1933年公開の『キング・コング』のリメイク作品。現実の人物や物体の動きをデジタル的に記録する技術であるモーションキャプチャーを駆使したり、フルCGによってキング・コングのリアルで豊かな表情を描き、アカデミー賞で視覚効果賞など3部門を受賞。
あらすじ:1930年代、ニューヨーク。映画監督のカール(ジャック・ブラック)は冒険映画を撮るために脚本家のジャック(エイドリアン・ブロディ)や女優のアン(ナオミ・ワッツ)とともに危険な航海に乗り出す。幻といわれる髑髏島にたどり着いた撮影隊一行は早速撮影を開始しようとするが、先住民たちによってアンがさらわれてしまう。
ナオミ・ワッツ最新! スタイルアップテクが散りばめられた「大人フェミニン」5選【海外スナップ】
『ラブリーボーン』(2009年)
アリス・シーボルド著の同名小説を原作とした作品で、現実世界と死後の世界を交錯させた幻想的な映像が魅力。製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ。
あらすじ:近所に住む男に殺害されてしまった少女スージー(シアーシャ・ローナン)。犯人が捕まっておらず、さらに悲嘆に暮れた家族がバラバラになっていると知った彼女は、その魂を寄り添わせ、なんとかコンタクトを取ろうとする。
『ホビット 思いがけない冒険』(2012年)
J・R・R・トルーキンの小説『ホビットの冒険』を原作としており、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚。前作のキャストも多数続投している。最新技術を活用した、滑らかで臨場感のある映像が話題を呼ぶ。
あらすじ:ホビット庄で穏やかに暮らしていたビルボ(マーティン・フリーマン)のもとに、魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)が訪れる。邪竜スマウグに奪われたドワーフ族の宝を取り戻す旅に同行して欲しいと頼まれるビルボ。一度は断るも、その夜ドワーフ族たちが彼の家に押しかける。
マーティン・フリーマンの男前遍歴【50枚】|大ヒット海外ドラマ『SHERLOCK』のワトソン
『ザ・ビートルズ:Get Back』(2021年)
ビートルズが1969年に行った「ゲット・バック・セッション」の模様を記録したフィルムや音声データから新たに構成された、長編ドキュメンタリー作。それぞれおよそ2時間の3つのエピソードからなる。未公開の映像や音源が活用され、「ビートルズ史上最も詳細な制作ドキュメンタリー」として音楽ファン、批評家から高い評価を得る。
ジョン・レノンの生涯とその功績【50枚】新作ドキュメンタリー映画が2025年公開、ビートルズの伝説映画も2028年に公開予定
***
過激なスプラッタ作品でデビューしてから、繊細な人間ドラマ、そして壮大なファンタジー作品を手がけてきたピーター・ジャクソン監督。ジャンルが大きく変わりながらも、どの作品にも強いエネルギーが宿り、観る者の心を深く刺激するはずです。
なかでも代表作である『ロード・オブ・ザ・リング』では、困難に立ち向かう挑戦心、誘惑に揺れる心、希望や仲間を想う気持ちなど、人が普遍的に抱く感情が丁寧に描かれています。この作品に触れると、きっと登場人物たちの想いが静かに心に残り、自分自身の中にある迷いや希望にも重なるはずです。
ぜひ、初期のカルト作品から世界的な代表作まで、ピーター・ジャクソン監督が生み出してきた多彩な映画の世界を通して、唯一無二の映画体験を味わってみてはいかがでしょうか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香

















