2025年は公務への本格復帰とチャリティ活動の継続を通して、安定した存在感を放った英国・キャサリン皇太子妃。国賓晩餐会で披露したティアラ×イブニングガウンの華やかなロイヤルルックから、SDGs視察で訪れた農場での英国らしいカントリースタイルまで、シーンに寄り添う幅広いファッションセンスが常に注目を集めました。なかでも、この季節ならではのコートスタイルは圧巻。周囲の空気まで凛と整えるような、端正でタイムレスな冬のエレガンスを紐解いていきましょう。

■1:クリスマスカラー、グリーンをセレクト!ファーと白い輝きで華やかさをひと匙添えて

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ブーツはマットなスエードでコートを引き立てて。

2025年12月5日、イギリス・ロンドンのウェストミンスター寺院で行われたクリスマスキャロル礼拝「Together At Christmas」に出席。キャサリン皇太子妃が主導し、ロイヤル・ファンデーションの支援を受けたこの毎年恒例のイベントです。落ち着いたダークグリーンのロングコートはダブルブレスト。フロントボタンが繊細な輝きを添え、さりげない華やぎ感を演出します。

さらに襟元にあしらわれたファーがリッチなアクセントをプラス。コートと同色なので悪目立ちすることなく。礼拝という場にふさわしい、控えめな気品が漂います。ジュエリーは白く輝くピアスをセレクト。スターのようなモチーフがクリスマスらしいムードを醸しています。

■2:リピートで愛用!美発色なブルーで着映えた英国流コートスタイル

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足元は1と同じ。「ジャンヴィト ロッシ」のスエードで馴染ませています。

2025年12月3日、ウィンザーにて。ドイツ大統領夫妻英国公式訪問の初日、公式歓迎式典での装いです。肌映え抜群な美しいブルーのコートはリピートで愛用している一着。ミニマルなシルエットにウエストの切替やポケットがモダンさをトッピングするデザインです。ダイアナ元妃のサファイアのドロップイヤリングと、フェザーブローチで輝きを添えて。

コートの下は「バーバリー」のワンピースを着用し、スッキリとしたラインを叶えています。ボウとフェザーで飾られたファシネーターでファイナルタッチを加え、英国らしいスタイルを完成。

■3:端正でエレガント。オケージョンらしい洗練オールブラック

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ルビーとダイヤモンドのドロップイヤリングで煌めきを添えて。

2025年11月11日、第二次世界大戦終結から80周年を迎えた今年、スタッフォードシャー州アルワスの国立記念樹木園で行われた陸軍記念碑の休戦記念日追悼式に出席しました。着用していたのは、ミリタリー調のムードが際立つ存在感あるブラックコート。ハイカラーにジップアップフロント、さらにタッセルやコード編みを組み合わせた精巧なディテールが、深い黒に奥行きと躍動感を与え、厳粛な場にもふさわしい凛とした佇まいをつくり出しています。

足元はこの日も黒のスエードブーツを選択。ミディ丈コートとの絶妙なバランスや、シャープなポインテッドトゥのラインがスタイルを引き締め、皇太子妃ならではの洗練された冬のフォーマルルックに仕上げています。


英国・キャサリン皇太子妃が魅せた最新コートルックをご覧いただきました。凛とした迫力とエレガンスの調和が、まさに現代ロイヤルの象徴。大人の威厳と洗練をまとったスタイルを、格式あるシーンでの参考にぜひしてみてください。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子