ラグジュアリーなブティック、最旬の調香、機能性時代はついに香りの世界にも【知って・試して・愉しむ!「香る最新ニュース」】
香水砂漠と呼ばれていた日本市場が今、かつてないほどフレグランスブームに沸いています。フレグランスとしばらく疎遠だった方、既に定番をおもちの方にも、新しい香りとの出合いを約束する最新ニュースをお届けします。
老舗メゾンが続々と女性を起用【実力派・女性調香師の香りにときめく】
香水の里、グラース出身の男性調香師が多数だった時代を経て、近年では女性調香師が目覚ましい活躍を見せています。アートやファッションに造詣が深く、女性ならではの感性で老舗メゾンに新風を吹き込んでいる3人に注目!
1.エルメス×クリスティーヌ・ナジェル…科学者から調香師へ転身!独創性溢れるクリエイション
名匠ジャン=クロード・エレナの後任として2016年に「エルメス」の専属調香師となった。絵画を愛する彼女は色と色を混ぜ合わせて新たな色をつくるかのように、思いもかけない香料と香料を組み合わせ、独創性溢れる香りを生み出します。
◇ギャロップ ドゥ エルメス ピュア パフューム ナチュラルスプレー
「エルメス」の保管庫で出合ったヴォー・ドブリスレザーに魅せられ、クリスティーヌが「エルメス」でつくった2番目の香り。革の強い香りに伴走するように豊潤なトルコ産ローズが軽やかに広がります。
2.ゲラン×デルフィーヌ・ジェルク…高いファッション性でモダンな香りを次々と創作
ファッションデザイナーを志すなかで香りと出合い、調香師の道へ。早くから才能を開花させます。2012年、若年層をブランドに惹きつけた『ラ プティット ローブ ノワール』に携わり、2014年に「ゲラン」の調香師に就任。フランスの芸術文化勲章受章など才能を高く評価されています。
◇ゲラン ラール エ ラ マティエール ペッシュ ミラージュ オーデパルファン
1919年当時、天然香料として存在しない桃の香りを科学的に生み出した「ゲラン」の名香『ミツコ』へのオマージュ。デルフィーヌはピーチ×レザーで蜃気楼のような甘く、柔らかなフルーティノートでモダンな桃の香りを仕上げました。
3.カルティエ×マチルド・ローラン…生きることは香りを感じること、魂を高揚させる香水の創り手
幼少期から香りに魅せられ、香料の専門学校で調香技術を習得。10年間の実務経験を経て2005年に「カルティエ」の専属調香師に抜擢されました。以来、ブランドの美学を体現するオートクチュールのような、オートパフューマリーを創作しています。
◇カルティエ レ ズール ドゥ パルファン ラ トレージエム ウール
レザーの深い香りにスモーキーなマテ、爽やかなスパイシーさをもつナルキッソス、そしてアーシーなパチョリが織りなすミステリアスなウッディノート。権威あるFIFI賞を2部門で獲得しています。
※掲載商品の価格はすべて税込みです。
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- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- EDIT :
- 五十嵐享子(Precious)

















