世界的に注目を集めるスウェーデン絵画が来日。繊細な光の表現やスピリチュアルな雰囲気にひたって
近年、フランスやアメリカでも大規模な展覧会が開催され、注目が高まっているスウェーデン絵画。いよいよ日本にも、スウェーデン国立美術館の全面協力のもと、名画が一挙にやってきます。その魅力はどこにあるのか? どんな作家がいるのか? 興味が尽きない展覧会になりそう!
【今月のオススメ】東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき
’24年の「北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」(SOMPO美術館)や、’25年の「ヒルマ・アフ・クリント展」(東京国立近代美術館)が話題になったあたりから、北欧、特にスウェーデンの美術が気になっていました。
森や湖、白夜といった自然、屋内での暖かな暮らし、緯度の高さゆえの柔らかな光。ムーミン(はフィンランドですが作者であるトーベ・ヤンソンはスウェーデン系)でおなじみの神秘的な世界。そういう独特の魅力が、不安の多い今の時代に求められているのかもしれないなあ、なんて思っていたら、いよいよ「100%スウェーデン!」をうたう展覧会が開催されます。国民的画家であるカール・ラーションをはじめ、アウグスト・ストリンドバリ、エウシェーン王子(本物の王子です)など、展示されるのはすべてスウェーデンの画家の作品。正直、モネやゴッホのような知名度の高い画家はいません。しかしどの作品も、ほかにはない風景を見せてくれます。
小説家・劇作家として知られるアウグスト・ストリンドバリは絵画制作にも没頭。森のような風景を描いているふうに見えて、自身の内面的な世界が象徴的に表現されている。
スウェーデン西海岸の町ヴァールバリを舞台に、海岸線や内陸の平原を題材として作品を制作したクルーゲル。北欧の夏の夜を象徴する青い光が、世界を包み込む幻想的な一作。
1880年代、スウェーデンの画家たちは、パリ郊外のグレ=シュル=ロワンという村を拠点に、芸術家コロニーを形成していました。そういうスタイルが流行していたんです。しかしその後、彼らはそれぞれの故郷に戻ります。近代化が進む都会に触れたことで、逆に、スウェーデン人としてのアイデンティティに目覚めたのでしょう。「描くべきものはずっとここにあった!」と、故郷の魅力を再発見した画家たちが、20世紀初頭にかけて生み出した“スウェーデンらしい”作品を一挙に鑑賞できる、貴重な機会です。(談)
<information>東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき
スウェーデン美術の黄金期とされる1880年代から1915年にかけての作品を中心に約80点が来日。厳しくも豊かな自然や、日常へのあたたかな眼差しを、「自然」「光」「日常のかがやき」をキーワードに紹介する。東京都美術館開館100周年記念として2026年に開催される展覧会の第一弾で、以後、山口県立美術館、愛知県美術館へ巡回予定。
会期/2026年1月27日(火)〜2026年4月12日(日)
会場/東京都美術館
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- EDIT :
- 剣持亜弥、喜多容子(Precious)

















