【俳優|成田 凌さんインタビュー Vol.1】シンプルに今、演じてみたい作品だなと思いました を読む
【俳優|成田 凌さんインタビュー Vol.2】“なんだかイヤな感じ”がする主人公を愛を込めて演じました を読む
美しい自然が際立たせたもの
――映画『#拡散』は、富山という土地の空気もたっぷり感じられた作品でした。
「撮影で滞在したのは12月でしたが、冬の富山は本当に綺麗でした。どこにいても立山連峰の壮大な山並みが視界に入ってくるって、なかなかないですよね。自分は自然が大好きで登山もするので、あの景色は刺さりました。街のみなさんやエキストラの方々もすごく協力的であたたかく、その空気感含めてまた行きたいなと思います」
――物語本編の重さとは対照的に、合間に挿入される風景の映像に和む瞬間もありました。
「綺麗な映像、けっこう使われていましたね。“こんなに使うんだ”と思ったくらい。でも、あんなに綺麗な景色の中で欲にのまれていく人間という対比も、この映画の面白みだと思います」
――オール富山ロケという“没入感”がもたらしたものはありましたか?
「大いにありました。これは富山に限らずですが、地方に行って短期間でギュッとみんなで撮影をしていると、その期間は作品のことだけを考えていられるんですよ。たとえば夜ご飯も『みんなで行きましょう』という流れになることが多いので、スタッフさんや共演者の方々と話す時間がおのずと増える。
通常、俳優部にはわざわざ共有されない現場裏の状況や情報も、地方滞在ロケだとスタッフさんとの会話の中で自然にキャッチできるんです。食事どきも作品やその組のことを話す時間になるので、風通しのよい快適さがありました」
観て欲しいというより、感じとって欲しい作品です
――浅岡はソロキャンプを趣味とするキャラクターでしたが、成田さんご自身は仕事を離れたとき、どのような自分時間を過ごされていますか。
「登山が好きなので、山に行きたいですね。時間ができたら絶対に何かしらの形で自然には触れたいなと思っています。
あとは、作品がひとつ終わったら、次の作品の撮影に入るまでの期間にけっこう映画を観るかもしれません。気分転換というよりも、そのときの自分の気分がわかるんですよ。
たとえば一日に一本家で観るとしたら、無意識のうちに似たような傾向の映画を選んでいたりして、次の作品に向かっていく手がかりがつかめたりするんです。映画を観ることで“あ、心がやっと次に向かったんだな”という確認にもなります」
――『SNSはもうひとつの現実』という印象的なキーフレーズも出てくるこの作品で、成田さんが一番観てほしいポイントを教えてください。
「こちら側が積極的に“ここを観てほしい”とアピールしなくても、観ていただければ自然と感じるものがある作品だと思います。あの時、真偽不明な情報があふれ出てくる中でどう過ごしていたのか、何を感じていたのか。『人は信じたいものを信じる』という浅岡のセリフがありますが、まさにその通りかもしれません。これから何を信じていくべきか、僕自身改めて考えるきっかけになりました」
先日、映画のロケ地である上市町で行われた“感謝上映会”も盛況。話題の映画『#拡散』は2月27日より公開です。ぜひ劇場でご覧ください。
◾️映画『#拡散』2月27日(金)公開!
■あらすじ:「あの時、虚実あふれる情報に翻弄された男の物語」 コロナ禍を乗り越えてもなお、真偽不明な怪情報やフェイクニュースが世に溢れ、ネット上で瞬く間に拡散され、真実が覆い隠された時代。現代社会のカオスな実像を空恐ろしくなるほどのリアリティと圧巻のエネルギーで痛烈に描き切った、衝撃のヒューマンドラマが誕生した。地方の小さな町で静かに日々を積み重ねていた介護士・浅岡信治(成田凌)の人生は、妻・明希(山谷花純)がワクチン接種の翌日に突然この世を去ったことで、その慎ましい生活は音を立てて崩れ去る。 「なぜ、彼女は死んだのか?」 答えを求めて浅岡は、担当医・高野(淵上泰史)に対する抗議活動へと踏み出す。その姿が記者・福島美波(沢尻エリカ)の目に留まった瞬間、物語は加速する。地方の片隅で始まった小さな声は、メディアからSNSへ、リアルからネットへと火が付き、浅岡の意志とは裏腹に、彼はいつしか“反ワクチンの象徴”として祭り上げられていく。その渦中で浅岡自身もまた、世間の熱狂に呑み込まれ、やがて、かつての彼とはまるで別の人物へと変貌していく。
■キャスト:成田 凌、沢尻エリカ 淵上泰史、山谷花純、赤間麻里子、船ヶ山哲、DAIKI、高山孟久ほか
■原案・編集・監督:白金(KING BAI)
■脚本:港岳彦
■配給: 株式会社ブシロードムーブ
公式サイト
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- 取材・文 :
- 谷畑まゆみ

















