【目次】
【「大豆の日」っていつ?なぜ2月3日なの?】
「大豆の日」は、大豆製品を扱うニチモウバイオティックス株式会社が制定し、日本記念日協会によって認定されている記念日です。節分の日には福豆(煎った乾燥大豆)を室内外にまいて邪気を払い、その福豆を「年の数+ひと粒」食べて無病息災を願う風習がありますね。大豆は節分に欠かせないものなので、節分にあたることが多い2月3日が「大豆の日」として選ばれました。なお節分は立春の前日のため年によって日付が前後します
【大豆の栄養がすごい!注目すべき成分とはたらき】
味噌や醤油、豆腐に油揚げ…日本の食卓に大豆製品は欠かせません。大豆は「畑の牛肉」とも呼ばれるほど栄養豊富。必須アミノ酸のバランスがよく、肉に匹敵するほどの植物性たんぱく質を有しています。代替肉としての大豆ミートもポピュラーになりました。具体的に大豆の栄養についてチェックしてみましょう。
■まず…大豆ってどんな植物?
大豆はマメ科の一年草です。多くは乾燥させた大豆を戻して豆腐や油揚げなどの加工品や、食材のひとつとして使用したり、煎り豆や豆菓子に。ちなみに、大豆を若いうちに収穫したものが枝豆です。また、ご存じの通り、納豆も大豆。もやしは緑豆や大豆などを発芽させた食品で、一般的に流通が多いのは緑豆もやし。大豆を発芽させたものは「大豆もやし」として区別されます。
私たちが食べる大豆は種子の部分ですが、茎葉全体は飼料としても利用されるのだとか。無駄になる部分が少ない優等生食材なのですね。
■高たんぱく質、低炭水化物
大豆だけでなく豆類は体にいいといわれていますが、大豆以外の豆類は炭水化物の比率が高いのをご存知ですか? 乾燥豆100gあたり炭水化物は60g前後と、高含有の豆が多くてびっくり! たとえば乾燥小豆100g中の炭水化物量は59.6gなのに比べ、乾燥大豆の炭水化物量は29.5gなのです。
■大豆たんぱく質の特徴
大豆は体内では合成することのできない9種の必須アミノ酸をバランスよく含んでいることも特徴です。これは肉や魚に匹敵する良質なたんぱく質で、運動などで筋肉が破壊されるはたらきを弱める効果があると期待されています。また、消化に時間がかかるため、満腹感が持続するのも特徴です。
■大豆の食物繊維は美肌にも!?
乾燥大豆100g中に15g以上の食物繊維が含まれていて、これは豆類のなかでもトップクラスの値。とくに不溶性食物繊維が豊富なのと、水溶性食物繊維もバランスよく含まれているため、便通を促し腸内環境を整えると言われています。そうです、大豆の摂取は美肌効果も期待できるのです!
食物繊維は皮に豊富なので、皮ごと食べられる納豆や蒸し大豆、きな粉などが効率的だとか。乾燥大豆を調理する場合、煮るより蒸したほうが栄養が逃げにくいといわれ、水に溶け出しやすい成分の観点では、調理法によって損失が変わることがあります。
■脳の活性化にも期待!
脳のはたらきをサポートし、活性化させる栄養素を豊富に含む食品を「ブレインフード」と言いますが、大豆はブレインフードの筆頭格です。大豆に豊富な栄養素が脳に与える影響を見てみましょう。
・レシチン:脳の神経伝達物質アセチルコリンの材料となります。脳細胞を活性化させ、血流の改善やスムースな情報伝達などにはたらきかけ、記憶力や集中力、学習能力を高めることに関与するといわれています。
・イソフラボン:コレステロールや血圧を改善し、特に閉経後の女性では脳梗塞や心筋梗塞のリスクを低下させる可能性との関連が観察研究で見られています。脳卒中や血管障害の予防にもつなるとされ、注目されています。
【40代、50代の女性が“大豆を見直すべき”3つの理由】
40代、50代の女性にとって、大豆はまさに救世主ともいえる存在。 大豆に豊富に含まれるイソフラボンがその立役者です。
このイソフラボンは、体内でエストロゲンに似たはたらきをします。エストロゲンは主に卵巣から分泌されるもので、丸みを帯びた体つきをつくり、肌や髪の美しさを保ち、骨密度の維持や血管の健康、自律神経の安定にも寄与する「美と健康のホルモン」といわれるもの。妊娠の準備にも欠かせません。
エストロゲンは、更年期(おおよそ45~55歳ごろ)になると急激に減少するとされています。それにより、ほてり(ホットフラッシュ)やのぼせ、肌の乾燥や毛髪の減少、不眠やイライラが募ったり、気分が落ち込んだり…といった心身の不調、いわゆる更年期症状を発症する人も。これらの症状は、閉経を迎えると顕著だという人も少なくありません。
また長期的なリスクとしては、骨粗鬆症、動脈硬化、心臓病、アルツハイマー病のリスクが増加してしまうのだそう。
体内で雌性ホルモンに似たはたらきをする植物由来の物質の「ファイトエストロゲン」のひとつ、大豆に多く含まれるイソフラボンによって、40代50代女性の不調(最近では「ゆらぎ」と言ったりもしますね)をやわらげてくれることに期待が高まっています。その効果をまとめましょう。
■更年期特有の心身の不調(ゆらぎ)を緩和する
■骨密度の低下を防ぎ、骨や血管をサポートする
■肌や毛髪の健康をケアする
【話題の「ソイフード」最前線!注目の進化系大豆食品とは?】
大豆を主原料とした食品のことを「ソイフード」と呼びますが、簡単に言えば「大豆食品」のこと。豆腐や味噌、納豆など伝統的なものから、大豆ミートや大豆バー、豆乳チーズや豆乳ヨーグルトなどの代替食品、さらに進化形まで多種多様。日本人は大昔から食べてきたソイフードですが、健康志向の高まりで見直され、現代の食生活や嗜好に合うような製品も続々登場というわけです。海外でも「TOFU」や「SOY MILK」が注目されるようになって久しいですね。
人気の高まりとともに商品自体が進化しているソイフード、あなたは食べたことがあるでしょうか?
■TOFU BAR
2020年11月、セブン&アイホールディングスが全国販売を開始したのが「TOFU BAR(豆腐バー)」です。大豆加工食品の製造メーカーであるアサヒコ株式会社の商品である、片手で食べられるバータイプの豆腐は、販売開始から5か月で300万本を突破する大ヒットに。コンビニの定番商品となったサラダバー同様、「手軽」と「健康」という二大パワーワードを兼ね備えています。
「TOFU BAR」の栄養素を見てみると、一般的な絹ごし豆腐の約2.7倍の植物性たんぱく質を含み、1本(68g)で10g摂取することができます。
■BEYOND TOFU
大豆加工食品の製造メーカー、相模屋食料株式会社の話題のハイブリッド系大豆食品が「BEYOND TOFU」です。“とうふを超えたおとうふ”“うによりもうにらしく”などのキャッチフレーズで、ウニのような味や食感の豆腐加工食品を販売したのが2018年3月。以降、“白子のような”“フォアグラのような”や、大豆由来のクリスピーな生地に「BEYOND TOFU」のピザ・シュレッド(ヴィーガンチーズ)をトッピングしたピザなど、さまざまな商品を開発。グルテンフリー(小麦粉不使用)&デイリーフリー(乳製品不使用)も実現しました。
■ソイフードもう代替品ではない!
健康志向の高まりや食品ロスへの関心などもあり、注目度はうなぎのぼりのソイフード。なかでも、大豆本来の美味しさは残しながら別の味を追求し、クリーミーで濃厚な新食感などもかなえた「進化形ソイフード」の登場は、肉の代替品を超えた新ジャンルといえるでしょう。
■機能はますます進化!
ソイフードの先駆者的存在である大豆ミートは、本物の肉のような食感やジューシーさ、油のうまみまで生かした高機能へと進化しています。2025年後半には国産有機丸大豆を使用した商品も登場し、安心・安全を備えた品質と美味しさを両立。付加価値の高い大豆ミートが再び注目されています。
■2026年のソイフード・トレンドは…
“腸活”は、ここ数年の健康トレンド上位常連ですね。なかでも発酵食品は話題性も注目度も高く、納豆や味噌、醤油など、「発酵ソイフード」は日々の食事に取り入れやすい点が特徴です。高たんぱく低カロリーだけでなく、ソイフードの発酵の進化に期待が高まります。
軽食としても人気のソイバーだけでなく、スナック菓子やデザートなど、ジャンルも多彩になってきました。これらの日常的に気軽に摂れる「ソイスナック」が、これからますます進化していくでしょう。
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2月3日の「大豆の日」をきかっけに、大豆の栄養や女性の体との関わり、ハイブリッド大豆食品について紹介してきました。改めて、豆腐、納豆、味噌、醤油がもつパワーや魅力に驚いた人もいるのでは? 「大豆の日」の食事にソイフードを取り入れたり、あたたかい湯豆腐や、発汗が期待できる麻婆豆腐などはいかがでしょう。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)/公益社団法人日本豆類協会( https://www.mame.or.jp/ )/農林水産省( https://www.maff.go.jp/ )/国際農研( https://www.jircas.go.jp/ja ) :

















