連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People

明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する「Precious」連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、ドイツワインの品質の高さや多様な個性を紹介しながら、その価値を広めるべく奮闘している「ドイツワイン基金」「ドイツワイン協会」CEOのメラニー・ブロイエ=エンゲルケスさんにインタビュー!

ラグジュアリーメゾンを束ねる「LVMH」で商品開発や販売に携わり、またスタートアップ企業で管理職を務めてきたメラニーさん。20年以上もの長い間、国際的な舞台でマーケティングの手腕を発揮してきた経歴を買われ、「ドイツワイン協会」CEOに大抜擢。現在はドイツワインの価値を高めるべく奔走するメラニーさんに、今、追い求めている指標など、詳しくお話しをうかがいました。

メラニー・ブロイエ=エンゲルケスさん
「ドイツワイン基金」「ドイツワイン協会」CEO
(Melanie Broye-Engelkes)ウェストミンスター大学およびパリ・ドーフィンヌ大学でマーケティングと経営学を学んだのち、グローバル企業やスタートアップ企業などで管理職を務める。5か国で勤務経験があり、ドイツ語、フランス語、英語も堪能。’25年7月より現職。「ドイツワイン協会」「ドイツワイン基金」共にボーデンハイムに本部があり、約50人が従事している。

【Bodenheim】ラグジュアリー業界を経て、大抜擢。「ドイツワインの価値を高めていく」

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「ドイツワイン基金」「ドイツワイン協会」CEOのメラニー・ブロイエ=エンゲルケスさん

今やワインは世界中で愛されていて、さまざまな都市でいろんな人々がその優雅な味わいを楽しんでいる。それでもやはりラインナップの中心を占めるのは、フランスやイタリアのもの。そこでドイツワインの品質の高さや多様な個性を紹介しながら、その価値を広めるべく奮闘しているのがメラニーさんだ。

彼女が「ドイツワイン協会」のCEOに就いたのは’25年7月のこと。それまではラグジュアリーメゾンを束ねる「LVMH」で商品開発や販売を行ったり、スタートアップ企業で管理職を務めるなど、幅広い業務に携わってきた。20年以上もの長い間、国際的な舞台でマーケティングの手腕を発揮してきた経歴を買われて、大抜擢されたのだ。

「義父がシャンパンメーカーで働いていたこともあり、少しずつワインに興味をもつようになりました。フランスワインもたしなみましたが、前職で住んでいたロンドンからドイツに拠点を移した頃から、自国のワインを積極的に飲むように。その完成度の高さに心底驚くと共に、あまりに低価格であることに違和感を覚えるようになりました」

ドイツワインの13の特定栽培地域のうち、モーゼル、ラインガウ、ミッテルラインなど世界最高峰の白ワインを産出するエリアは特に急斜面で、その土壌があってこその味わいを生み出している。ただそこには機械を入れることができず、すべてを手作業で行っているのが実情。プレミアムな価格をつけて対価を支払うべきではないかなど、本質的な価値向上に対して意欲を燃やしている。

「ワイン業界は、気候変動、コスト上昇、ノンアルコール市場の拡大など多くの課題に直面しています。だからこそ、ドイツワインのポジティブなイメージをつくり上げたい。昨今のドイツ人のネガティブ思考も気になっていて、そのマインドセットを含めて取り組めたら。ワインを通して人生を謳歌するライフスタイルも併せて提案したいと考えています」

◇メラニー・ブロイエ=エンゲルケスさんに質問

Q 朝起きていちばんにやることは?
BBCラジオを聴きながら朝食。ロンドン在住時代からの習慣。
Q 人から言われてうれしいほめ言葉は?
「オープンマインド、エネルギッシュ、シンプル」。複雑に考えず、本質をとらえ、今の状況を受け入れ、表裏がないという意味で。
Q 急にお休みがとれたらどう過ごす?
よく眠る。自然にひたる。家族との時間を過ごす。
Q 仕事以外で新しく始めたいことは?
パイロットライセンスをとりたい。
Q 10年後の自分は何をやっている?
健康でエネルギッシュなまま、エキサイティングな仕事を続けていたい。
Q 自分を動物に例えると?
鳥。高い視点から広範囲を俯瞰し、物事の全体像をとらえるところ。フィジカルでも体験したく、パイロットライセンスがとりたいのです。

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PHOTO :
Horst Stange
取材 :
Noriko Spitznagel