いちご尽くしの朝食にバードウォッチングなど「星のや軽井沢」で楽しむ春の滞在
「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで圧倒的非日常を提供する「星のや」。その始まりの地が、長野県にある「星のや軽井沢」です。浅間山麓の山あいの地に広がる、日本の原風景ともいうべき“谷の集落”の景色。星のや軽井沢では、都会の喧騒から離れ、大自然に囲まれた心安らぐ滞在が叶います。
星のや軽井沢では現在、いちご尽くしのメニューが並ぶ特別な朝食「軽井沢いちごモーニング」を提供しています。また、隣接するピッキオで3月中旬より始まっている「空飛ぶムササビウォッチング」や、専門家と渡り鳥の観察ができる「軽井沢バードウォッチングステイ」など、暖かい季節になってきたからこそ可能なアクティビティにも注目。
Precious.jpライターによる、春の星のや軽井沢を楽しむ1泊2日の滞在レポートをお届けします。
■1:水辺のテラスで味わう「軽井沢いちごモーニング」
自然豊かな軽井沢で、朝の澄んだ空気の中、ただ食事をとるだけでなく、時間を気にせずに近隣のカフェやレストランでゆったりと朝食を楽しむ「モーニング文化」。この土地ならではの特別なひとときとして親しまれています。
そんな軽井沢のモーニング文化に着想を得た、旬のいちごを主役に様々なメニューが並ぶ特別な朝食「軽井沢いちごモーニング」。普段は夜だけ営業している宿泊者専用の「森のほとりCafe&Bar」で提供される特別プログラムで、軽井沢の自然を感じながらいちご尽くしの食事が楽しめます。
使用されているいちごは、地元の軽井沢ガーデンファームで栽培されたもの。高原地帯ならではの昼夜の大きな寒暖差により、いちごがたっぷりと糖分を蓄え、濃厚な甘みを生み出しているのだとか。なかでも最も甘みが凝縮した赤・白・黒の3色のいちごを、さまざまなメニューで味わえる朝食です。
3種のフレッシュないちごは、それぞれの甘みや酸味の違いを食べ比べしながら味わえます。白いちごから順番にいただいてみると、色の濃さに応じてだんだんと甘みが強くなっているように感じました。
3種のいちごを使ったサンドイッチも。食べ進めるごとにいちごの味わいが変化していくのが楽しい一品です。
また、しっかりと食べ応えのある甘めのスコーンには、3種のいちごのジャムが添えられています。こちらも、食べ比べを楽しみながら味わえます。
小さなグラスに入ったいちごミルフィーユは、パイ生地のザクザク食感となめらかなカスタードクリームがいちごと好相性で、ぺろりといただけるスイーツ。
ふわふわのオムレツには、いちごのケチャップをかけて。ベーコンとソーセージとともにいただきました。
さらに、サラダやオムレツ、真田丸という信州の鶏を使ったコンソメのスープなどが提供され、朝からしっかりとした内容。いちごがたっぷりと入ったゼリーも食べ応えがありました。
筆者のお気に入りは、カクテルグラスに入ったいちごのスムージー。赤いちご「かおり野」のみを用いて作られたスムージーは、砂糖不使用なのにしっかり甘く、かといって重たくなく酸味もあるので目覚めの一杯にぴったりでした。
朝の清廉な空気のなか、屋外の開放的な空間でいただくモーニング。軽井沢らしい朝の過ごし方を体験できます。
■2:ガイドと歩く「プライベートバードウォッチング」
日中は、2026年4月15日(水)~5月31日(日)の期間で開催される宿泊プログラム「軽井沢バードウォッチングステイ」(1名 ¥90,000/税・サービス料込み、宿泊料別)の一部を先行して体験させていただきました。
国設「軽井沢野鳥の森」は国内でも有数の野鳥観察スポットとして知られています。アクティビティ「プライベートバードウォッチング」では、軽井沢町でエコツアーや野生動物の保護管理に取り組むピッキオの専門ガイドの案内で森を歩きながら観察を行います。
1914年に開業した「星野温泉旅館」二代目当主・星野嘉政氏が、逗留していた詩人で日本野鳥の会創設者・中西悟堂氏との出会いを機に、当時は飼育や食用のために狩猟の対象であった鳥の保護活動を開始したことから、日本でも野鳥を観察して楽しむ“バードウォッチング”が広まったのだそう。旅館に隣接する森が、1974年に国設「軽井沢野鳥の森」に指定されました。
この森では、環境省の調査によると年間で約80種類の鳥類が観察されているそう。豊かな森の象徴といわれるツキノワグマやニホンカモシカ、イノシシやキツネなどの野生動物も多数暮らしています。
「プライベートバードウォッチング」では、スワロフスキー社製の双眼鏡を使って野鳥を探し、見つけた種類や特徴について専門家の解説を受けられるのが特徴です。春は繁殖期にあたり、夏の渡り鳥であるオオルリやキビタキなど多くの野鳥を観察できる可能性があるのだそう。
森を散策していくと、キツネなどの動物の足跡、キツツキが木にあけた穴、イノシシやシカが泥浴びをするヌタ場、ムササビが食べた松ぼっくりの残骸などを次々と発見。軽井沢星野エリアに100年以上前から息づいているという自然との共生という価値観を肌で感じられました。
鳥の鳴き声はあちこちから聞こえてきましたが、高い位置にいるため姿を探すのは簡単ではありません。それでも、ガイドの教えに従い目をこらしていると、コガラやシジュウカラなどさまざまな鳥たちが飛び交っている姿を見ることができました。
体験したのは渡り鳥が渡ってくる時期よりも少し早かったため、オオルリやキビタキはいませんでしたが、川沿いでは美しいイエローが目をひくキセキレイが姿を見せてくれました。
単に空気のよい自然の中を散策するだけでも最高のリフレッシュになりますが、身近にいて知っているようでも意外と知らないことが多かった鳥たちの知識を得て、バードウォッチングの楽しみ方を教えてもらえる点が最大の魅力。渡り鳥が渡ってくるこの時季ならではのプログラムを、ぜひ体験してみてください。
様々な滞在シーンで野鳥を楽しむ「軽井沢バードウォッチングステイ」
ほかにも「軽井沢バードウォッチングステイ」では、さまざまな体験が用意されています。
宿泊するのは、山路地の部屋。1階と2階があり、野鳥の森を望む2階の客室に滞在しました。テラスから森を眺めてリラックスしていると、鳥の声が聞こえてきます。かつて中西悟堂氏が星野温泉に逗留した際には、「室内にいて40種類からの鳥の歌が聞かれる点では、日本の三大野鳥生息地と言えるだろう」と語っていたそう。
こちらのテラスでは、旬の山菜を使った特別スープ朝食「バードテラスモーニング」をいただけます。
客室には、なんとレコードが用意されています。こちらは、半世紀前に嘉政氏が野鳥の森で録音したとされる秘蔵レコード。鳥のさえずりを収録した3枚のレコードを聴くことができます。
テラスの外から聞こえる現在の鳥の声と、レコードから聴こえる昔の鳥の声を聴き比べて、ぜひ「バードタイムトラベラー」をお楽しみください。
筆者はそもそもレコードを自分自身の手でセットして聴いたことがあまりなかったため、新鮮な体験でした。まさに過去にタイムスリップしたような、少しこもったような鳥のさえずりは、温かいコーヒーなどをいただきながらゆったりと聞いていたいクラシック音楽のようでした。
夜には、「森のほとりCafe&Bar」が「森のほとりバードBar」に変身。幸せの青い鳥「オオルリ」など、鳥からインスピレーションを得たストーリーカクテルを1杯いただけます。スタッフが一杯ごとに鳥に纏わる物語やエピソードを交えながら提供してくれます。
今回は「軽井沢バードウォッチングステイ」開催前につき、通常メニューである季節のカクテルをいただきました。この時季限定の「春霞」は、軽井沢の香木にジントニックをあわせた、爽やかな一杯です。
「軽井沢バードウォッチングステイ」は1日1組限定、公式サイトより10日前までの要予約です。
棚田を望むラウンジで過ごす「谷のひととき」
午後は、棚田を望むラウンジで「谷のひととき」を体験しました。季節のお茶菓子とともに、ゆったりとした時間を過ごせるプログラムです。
すりばちに入ったくるみをすりこぎを使って自分自身ですっていき、粗い粉状になったらみたらし団子に振りかけていただきます。まだ少し肌寒い中、掘りごたつ状になった棚田ラウンジで足元を温めながら棚田の景色を眺め、温かいお茶とお菓子をいただくのは、至福のひとときでした。
夜の森で体験する「空飛ぶムササビウォッチング」
日が落ちてくる頃には、3月中旬から11月までの期間で行われているアクティビティ「空飛ぶムササビウォッチング」に参加。ガイドとともに森へ入り、ムササビの滑空を観察するナイトプログラムです。
まず、参加者は「ピッキオ」に集まってガイドよりムササビの生態についての解説を聞きます。その後森に入って観察を行い、条件が合えば実際にムササビが木々の間を滑空する様子を見ることができます。
エリア内の巣箱にはすべて中にカメラが取り付けられていて、日中のうちにどの巣箱にムササビがいるのかガイドが確認しています。確実にムササビが中にいるとわかっている巣箱のそばに行き、観察を始めます。
「これ以上近づくとムササビが警戒してしまう」というラインを超えないよう、ガイドが適切な位置から見守るよう促してくれます。
中の様子はモニターでチェックできるため、参加者も画面でムササビの姿を確認できました。なんと、この日は親子のムササビがひとつの巣箱に一緒に入っていました!
今までの記録から、ムササビが滑空を始める時間は予想されています。ですが、この日は目安の時間から10分ほどたってもムササビは出てこず…。
2匹が巣箱の中でお互いに毛づくろいを始めると、参加者の間で「かわいい…!」と声があがりました。巣箱から顔を出す前に、中で毛づくろいをする姿が見られたら、そろそろ滑空を始めるという合図です。
まず1匹がひょこっと巣箱から顔を出し、あたりを見回してから素早く木をのぼっていきます。すでに辺りは真っ暗のため、双眼鏡を使ってもはっきりとは見えませんが、のぼっていく姿は確認できました。
てっぺん近くまで行ったムササビは、別の木に狙いを定めて滑空! 別の木にうつったらまたその木の上までのぼっていき、もう一度滑空していました。この日は2匹いたので、運よくさらにもう一度見られましたよ。
観察が終わると、「ムササビウォッチャー証明書」がもらえます。目撃率は95%以上ということなので、ぜひ体験してみてくださいね。
夕食は「日本料理 嘉助」でいただく山の懐石「春山笑ふ候」
夕食は、メインダイニング「日本料理 嘉助」にて「山の懐石」の春限定メニューをいただきました。
「山の懐石」は、山菜や旬の野菜など、その時期ならではの食材を中心に構成されており、素材の持ち味を生かした料理が並びます。和食をベースにしながらも、独自のアレンジが加えられているのが特徴です。
コース全体を通して、軽井沢の自然や季節感を表現した内容となっています。
2026年4月30日(木)まで提供されている春のメニュー「春山笑ふ候」(1名 ¥21,780)では、ワラビやタラの芽などの山菜をはじめ、ヤマメやシナノユキマス、蛤といった春が旬の食材を贅沢に使用しています。
春の訪れを祝う替り「春の宵」は、まさに旬の食材が集結したような一皿。爽やかな木の芽の香りを効かせた「筍の木の芽和え」や、玄米粉で香ばしく揚げた「タラの芽」など、春の芽吹きを感じさせる山菜を取り入れています。さらに、もち米に蛍烏賊の旨味と唐墨の塩味を重ねた「蛍烏賊と一寸豆の飯蒸し」に加え、ヤマメの南蛮漬けや子蛸の桜煮など、季節感あふれる品々が並びます。
進肴は、やわらかい鹿肉と春野菜のアスパラガスを組み合わせた「雲錦」。揚げた桜の葉、じゃがいものソースとともにいただきます。じゃがいもの甘みや桜の風味が鹿の赤身肉にマッチし、印象的な味わいに。
焼肴「里の春」は、清流育ちのシナノユキマスを、素材の繊細な甘みを引き立てる黄身醤油で色鮮やかに焼き上げた一品。添えられた花山葵の醬油漬けが、ふっくらとしたシナノユキマスの旨みを引き立てていました。
続いて七輪が登場。炭火でじっくりと温められたのは、「山くじら鍋」です。山くじらとは、イノシシの隠語。イノシシ肉は、豚肉に似てコクと旨みが強く、脂身はさっぱりしています。
長期熟成させた味噌を仕込む過程で出てくる、栄養と旨みが凝縮された液体「味噌たまり」の仕立てで、味わい深い味噌たまりとイノシシ肉がよく合い箸が進みます。
食事として提供される「薫春」は、桜海老と碓井豆のご飯。口いっぱいに春を感じられる一品です。山くじら鍋や味噌汁、香の物と合わせて、これだけで定食として成立するほど満足感の高い内容でした。
自然に囲まれた環境の中で、食事やアクティビティを通じて季節の移ろいを体感できる「星のや軽井沢」。春ならではの魅力が詰まったこの時期は、軽井沢の滞在をより豊かに楽しめる絶好のタイミングです。日常を離れ、自然とともに過ごすひとときを、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 星のや軽井沢
- TEL:050-3134-8091(星のや総合予約)
- 住所/長野県軽井沢町星野
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 小林麻美

















