今春は、非日常のひとときの中で美食を堪能する旅に出かけてみてはいかがでしょうか。各施設が独創的なテーマで圧倒的非日常を提供する「星のや」では、季節感あふれる春限定メニューの提供が各施設で始まっています。
今回は東京、富士、京都、沖縄の4か所の「星のや」をピックアップ。それぞれのコンセプトや食材、調理法に注目しながら、魅力たっぷりのメニューをご紹介します。
■1:「日本の家庭の味」を再構築した美食が並ぶ/星のや東京
東京・大手町にある塔の日本旅館「星のや東京」。和の静けさが漂うメインダイニングでは、現在「もう作られなくなった日本の家庭料理」をコンセプトに掲げた春限定メニューが提供されています。
フォーカスされているのは、時代の移ろいの中で、現代の食卓から静かに姿を消していった「日本の家庭の味」。かつて親しまれていた地域の味わいを、独創的な感性と技術で再構築したメニューが並びます。懐かしさを感じさせながらも、新しい美食として昇華されているのが印象的です。
たとえば、岩手県で親しまれていた「ほろほろ」という料理。春の山菜うこぎの新芽をクルミや味噌漬け大根と合わせてふりかけ状にした家庭料理で、星のや東京では、ほろ苦い山菜を使って再現。ねっとりとした甘みの烏賊と合わせたタルト仕立てでの提供が行われます。
メインの肉料理には、滋賀の郷土料理である「おあえ団子」と「鮒ずし」にちなんだ付け合わせを添えています。「おあえ団子」は、もちもちとしたニョッキに豆腐とクレソンの合わせバターをのせて食感と味わいを再現。牛ミンチを鮒ずしの調理過程で生まれる、自然発酵した米に漬け込んで仕上げた副菜は、鮒ずしならではの酸味と旨味を感じられるひと品に。
春らしい彩りのデザートには、青森の郷土料理「きんかもち」をフルーツ仕立てで華やかに。シナモンやアニスが香るフレンチトーストに、いちごのソースと、黒砂糖やナッツ、味噌のコクを加えたホワイトチョコレートムースを重ね、ベリーの泡やハーブで飾り付けています。最後に金箔をあしらうことで「きんかもち」の由来である金貨を表現しています。
ダイニングでのお食事は星のや東京宿泊者限定。公式サイトにて前日までに受付が必要です。
問い合わせ先
- 星のや東京
- 星のや東京メインダイニング 春限定メニュー
- 提供期間/現在提供中
- TEL:050-3134-8091(星のや総合予約)
- 住所/東京都千代田区大手町1-9-1
■2:大地の美食を楽しめるコースディナー「ガストロノミック・ワイルド」/星のや富士
日本初のグランピングリゾート「星のや富士」では、2026年5月5日(火)までの期間限定で、日本一の山がもたらす大地の美食を楽しめるコースディナー「ガストロノミック・ワイルド」春限定メニューを提供しています。
稚鮎、筍やタラの芽といった春の味覚を活かした料理を楽しめる本メニュー。炎の演出やスキレットの器で、グランピングらしい遊び心を加えているのがメニューの特徴です。自然に囲まれたロケーションの中で味わうことで、より一層特別なひとときとなりそうです。
アペタイザーでいただける「大鱒とウドのタルタル ミモザ仕立て」は、まるでミモザの花のように仕立てた大鱒のタルタルを、オーブンで焼き上げたダッチベイビーとともに味わえるメニューです。桜の塩漬けが香るクリームチーズを添え、より春らしさを演出します。
メインディッシュとして登場するのは「牛肉と鹿肉の炭火焼き 筍と菜の花のココットご飯」。朴葉焼きのように大きな葉に見立てたお皿の上には、炭火で表面を香ばしく焼き上げ旨味を閉じ込めた牛肉と鹿肉、旬の稚鮎が並びます。
滋味深さが広がるタラの芽とこごみのフリット、グリルして甘みを引き出した空豆や姫ニンジンなど、春のお野菜の彩りも美しく、ボリュームも満点。素材の旨味を引き出す調理法で仕上げたお料理は、春ならではの味覚を堪能できます。
デザートはアウトドアの定番スイーツであるスモアから着想を得たひと皿。フレッシュないちごにミルクアイスクリームといちごソルベを合わせ、香ばしく炙ったマシュマロを添えています。よもぎのクランブルやコクのあるチーズクリームなど、ひと匙ごとに違った食感や味わいを楽しめるのもポイント。
お食事は星のや富士宿泊者限定で、公式サイトにて当日17時までの受付が必要です。
問い合わせ先
- 星のや富士
- 「ガストロノミック・ワイルド」春限定メニュー
- 提供期間/2026年5月5日(火)まで
- TEL:050-3134-8091(星のや総合予約)
- 住所/山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408
■3:遊び心と伝統が調和した春の会席料理「真味自在・春」/星のや京都
京都・嵐山にあり、水辺の隠れ宿を思わせる「星のや京都」。京都で育まれた日本料理の伝統を重んじ、王道でありながら、日本料理にはない海外の調理法や食材の組み合わせの妙で仕立てられたディナーコース「真味自在(しんみじざい)」の春メニューが、2026年5月31日(日)までの期間限定で提供されています。
先附で提供される「蓬豆富」は、豆腐仕立てのよもぎに、エスカルゴのしぐれ煮と焼き新玉葱のピュレを合わせた、食材の意外な取り合わせの面白さを体感できるひと品です。春の息吹を感じる和食材と、柔らかく炊き上げたエスカルゴの旨みが心地よくマッチします。
先附に続く凌ぎには、春に旬を迎える真珠貝と菜の花に、中国の伝統食材であるピータンを合わせたひと皿が登場。濃厚なコクを持つピータンの卵黄は黄身酢に、琥珀色の卵白は土佐酢をまとわせ、細かく刻むことで美しく仕上げています。
春の山海の幸を一緒に楽しめるのが、温かなメインディッシュ「子羊 蛤 行者大蒜」。日本料理の技法で臭みをていねいに取り除いた子羊と、やさしい味わいの蛤の出汁、さらに春の野山を思わせる行者大蒜(ぎょうじゃにんにく)を合わせたひと皿です。双方の素材の調和や、互いの旨みを引き立てるような味わいをご堪能あれ。
「真味自在・春」は星のや京都宿泊者限定メニューで、公式サイトからの予約が必要です。
問い合わせ先
- 星のや京都
- 「真味自在・春」
- 提供期間/2026年5月31日(日)まで
- TEL:050-3134-8091(星のや総合予約)
- 住所/京都府京都市⻄京区嵐山元録山町11-2
■4:「貝と海藻」の恵みをいただく美食ディナー「琉球ガストロノミア~Bellezza~」/星のや沖縄
沖縄にあるラグジュアリーリゾート「星のや沖縄」では、沖縄特有の食材を用い、独自の文化や風土を表現しながら料理を通して健やかな美へと導く「琉球ガストロノミア~Bellezza~」を提供しています。「Bellezza(ベレッツァ)」とはイタリア語で「美」。琉球王朝時代の交易がもたらした「医食同源」の教えである「クスイムン」から着想を得て名付けられたコースです。
2026年6月30日(火)までの期間限定で登場しているメニューでは、春に旨みを蓄える貝や海藻など、沖縄ならではの旬の食材を、イタリア料理の技法によって昇華させた料理が並びます。
沖縄を代表する高級魚であるミーバイに、昆布の出汁で軟らかく煮た夜光貝を合わせたイタリア料理「カルトッチョ」や、ジュレ仕立てのエビのスープにアーサや海ぶどうを合わせブッラータチーズでまとめた冷前菜など、海に囲まれた沖縄ならではの豊かな恵みを感じられる構成です。
パスタには、栄養素を豊富に蓄えたサザエを使用。サザエの身だけでなく、磯の香り豊かな肝のソースととも堪能することで、貝の旨みをまるごといただけるようなメニューに。ひと口ごとに広がる濃厚なコクと磯の風味が、印象的な余韻を残します。
メインディッシュには「牛肉とシャコ貝、アーサのパン粉焼き」を。春に旬を迎える海藻(アーサ)とカリッと焼き上げたパン粉を合わせ、牛フィレ肉のローストに振りかけています。添えているのは甘みや歯ごたえも楽しめるシャコ貝や、美しい春のお野菜。海と大地、それぞれの恵みを味わえる贅沢なメインディッシュです。
「琉球ガストロノミア~Bellezza~」春メニューは、星のや沖縄宿泊者限定で、公式サイトからの受付が必要です。
問い合わせ先
- 星のや沖縄
- 「琉球ガストロノミア~Bellezza~」春メニュー
- 提供期間/2026年6月30日(火)まで
- TEL:050-3134-8091(星のや総合予約)
- 住所/沖縄県中頭郡読谷村儀間474
各地の風土や文化を背景に、それぞれの個性が息づく「星のや」の春の料理。その土地ならではの味覚を堪能するひとときは、旅の記憶をより豊かなものにしてくれるはずです。この春は、美食を目的に「星のや」を訪れてみてはいかがでしょうか。
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- TEXT :
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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- EDIT :
- 小林麻美

















