雑多な街の活気のなかに生まれた“静謐なアトリエ”のようなレストラン
今年の4月、独自の食文化と人々のエネルギーが混ざり合う東京・蒲田の街に、レストラン『メゾン・オリナ(MAISON OLINA)』が誕生しました。2024年に東麻布で『OLINA』として歩み始めたシェフ、オリヴィエ・ガルシアさんとクリエイティブディレクター高遠菜都子さんが、これまでの歩みを経て、理想とする食のあり方を一から形にするため、蒲田の街を選びオープンさせたレストランです。
自分たちの家(メゾン)を構えるように、細部にまで思いを込めてつくり上げたこの場所は、ソリッドなコンクリートの壁と建物を包み込むような生命力あふれる緑が配され、一歩足を踏み入れれば、都会のノイズが消える静謐な別世界が広がります。
シェフを務めるオリヴィエ・ガルシア(Olivier Garcia)さんは、フランスで生まれ、南仏の太陽と大地が育む「伝統」、パリの洗練が生む「革新」、その双方を肌で感じながら料理人としてのキャリアをスタートさせました。さらに、スウェーデンでの生活や旅で培った異文化の食や生活様式への深い理解をもとに、シェフとしての表現の幅を広げてきました。
そして、オリヴィエさんのパートナーであり、レストランマネージャーを務める高遠菜都子(たかとおなつこ)さんは、元ファッションデザイナーとして世界的なラグジュアリーブランドで培った審美眼によって、レストランの食器やメニュー、そしてゲストが過ごす時間をトータルでディレクションし、マダムとして心地よい空気感をデザインしています。
食の本質に没入する「野点(のだて)」をコンセプトに

『メゾン・オリナ』が提案するのは、伝統的な「野点」を現代的に解釈した食の体験です。野点とは、形式にしばられず、自然のなかで風雅を楽しむ茶会のこと。静寂のなかで、食を楽しみ、自分を取り戻す隠れ家が『メゾン・オリナ』なのです。
ここでは、シェフであるオリヴィエさんがひとりですべての調理を担い、手仕事の極致を追求しています。提供するのは、北欧の繊細な感性とフランスの伝統的な技法を融合させた「ラスティック・モダン(素朴さと洗練)」。
ひと皿ごとに物語を紡ぐ、オリナ独自の哲学が息づいています。

素材の水分を閉じ込め、香りを最大限に立たせる“魔法の火入れ”では、北欧ガストロノミーと伝統的クラシックを融合。さらに、食材ごとの最もおいしくなる瞬間を静かに見極める“熟成”によって、時間が醸成する素材のポテンシャルを極限まで引き出します。

また、“食材への敬意”を大事にして、本来なら捨てられてしまう端材を発酵や乾燥を経て、料理の輪郭を鮮やかにするクリエイティブな調味料や薬味へと昇華させています。
最後に、“発酵”。オリナの発酵ラボラトリーに並ぶ30種以上の自家製発酵食材は、北欧の技術と日本の「糀(こうじ)」文化を掛け合わせ、多層的で奥深いうま味を引き出します。
レストランの主役は、キッチンと客席を隔てる壁がないフラットなアフリカンチェリーの一枚板カウンター。 シェフが料理するライブ感や香り、会話のすべてを含めて、ゲストと一緒に時間をつくり上げる共演の舞台です。ここでは、一期一会の食の時間が紡がれていきます。
蒲田の街の一角に佇む『メゾン・オリナ』の入り口。コンクリートの壁を豊かな緑が多い、暖かな光と共にゲストを迎えてくれます。
以上、東京・蒲田にオープンしたレストラン『メゾン・オリナ』をご紹介しました。食体験を、日々の生活に彩りを与え人生を豊かに変えていくアートの一環として捉えるというシェフ、オリヴィエ・ガルシアさんと、クリエイティブディレクター、高遠菜都子さん。おふたりの生み出す食と空間を体験しに出かけてみてはいかがでしょうか。
※高遠菜都子さんの【高】は「はしごだか」が正式表記です。
<店舗概要>
店名:MAISON OLINA(メゾン・オリナ)
席数: 全13〜17席
1階:カウンター9席(シェフの躍動感を間近に望む特等席)、2階:個室1室(4名~最大8名。プライベートな集いに)
ご予約:完全予約制
予約サイト:https://www.tablecheck.com/shops/maison-olina/reserve
住所:東京都大田区蒲田5-28-13 niwa 1F・2F
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部

















