【目次】
【「けん玉の日」とは?「いつ」「意味」「由来」「なぜ」を簡潔に解説】
■「いつ」?
「けん玉の日」は5月14日です。
■「なぜ」5月14日?「由来」
日付は、今から100年以上前の1919(大正8)年年5月14日、広島県呉市の江草濱次(えぐさ はまじ)氏によって、現代のけん玉の完成形といえる「日月(にちげつ)ボール」が実用新案として登録されたことに由来※します。それまでの「受け皿と玉」だけのシンプルなかたちから、左右の皿(月)と中心の剣(日)を備えた現在のスタイルが誕生しました。これにより、けん玉の遊び方や自由度は、大幅に広がったのです。
■「意味」は?
「けん玉の日」は、けん玉のさらなる普及と、子どもから高齢者まで、誰もが楽しめるスポーツとしての魅力を伝えることを目的として制定されました。記念日当日はSNSで技を披露し合ったり、世界各地でイベントが開かれたりと、日本の伝統文化であるけん玉を「KENDAMA」として、グローバルにアピールする重要な日となっています。
■「誰が」決めた?
「けん玉の日」は、長野県松本市に拠点をおく一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク GLOKENが制定し、2017年に一般社団法人記念日協会により認定・登録された記念日です。
【「けん玉」の「歴史」とは?日本での広がりと背景】
けん玉は、長い年月をかけて「遊び」から「教育」、そして「競技」へと姿を変えながら発展してきました。
■けん玉のルーツは?
けん玉の起源については諸説あり、16世紀のフランスで、王侯貴族から庶民までが熱狂した「ビル・ボケ(Bilboquet)」をはじめ、イヌイットの遊び「アジャカク」など、古くから世界各地に「紐で結ばれた棒と玉」の遊びは存在していました。
■当初は大人が酒席で使う遊び道具でした
日本へは江戸時代中期ごろに長崎を通じて伝わったとされています。当時の文献「拳会角力図会(けんさらえすまいずえ/1809)」では「匕玉拳(すくひたまけん)」として、酒席での遊び道具として紹介されています。その後、1830年に書かれた随筆『嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)』には、1777〜1778年(安永六、七年)ごろには既に「拳玉(けんだま)」という遊具が存在していたことが記されています。今風に言えばワイングラスの様な形状で、玉は上部の凹みと柄の底についた小さな凹みに乗せることもできるスタイルだったようです。
■子どもの遊び道具〜「日月ボール」の誕生へ
明治に入ると、けん玉は酒席での遊びから一転、子どもの遊び道具として捉えられるようになりました。教育玩具としても注目され、けん玉遊びは子どもたちの間に急速に普及します。これが、1919(大正8)年、広島県呉市の江草濱次氏が、従来の形を改良し、現在と同じ左右の皿と剣をもつ「日月ボール」を考案することにつながっていきます。
■競技化と世界への広がり
1975(昭和50)年には、故・藤原一生氏によって「日本けん玉協会」が設立され、技の規格化や競技用けん玉の普及が進みました。2010年代以降は、海外の若者が音楽に合わせて技を決める「KENDAMA」スタイルが世界的なブームとなり、現在はGLOKENなどが主催する「けん玉ワールドカップ」が開かれるなど、国境や世代を超えたスポーツへと進化を遂げています。
【「けん玉」の魅力とは?世代を超えて楽しまれる理由と「雑学」】
■「けん玉」の魅力は?
いつでもどこでも楽しめる!
けん玉は、屋内や屋外を問わず、畳一畳分のスペースがあれば楽しめます。また、持ち運びが簡単なうえに電池などを使わないので、空き時間等にいつでもどこでも楽しむことができます。
ずっと楽しめる!
「けん玉の技の種類は30000種類以上もある」といわれるほど、数え切れないほど多彩な技があります。だからひとつの技を習得しても、また次の技に挑戦して…と、いつまでも楽しめます。年齢や体力にかかわらず、自分自身でスキルアップを目指しながら果てしなく楽しめるスポーツです。
明確な「成功体験」がやみつきに
糸一本の先にある玉が、狙った場所に収まる「カチッ」という音と感触は、とてもわかりやすい成功体験。また、玉の動きに集中し、膝を使ってリズムを取る動作は、高い集中力のなせる技。「玉を皿に乗せる」という超シンプルな動作から難易度の高いコンボまで、段階的に上達が実感できる「達成感」も魅力のひとつと言われていますよ。
■けん玉はストリートスポーツ?
2010年ごろ、アメリカの「けん玉プレーヤー」が、音楽やダンスに合わせて技を繰り出す動画を公開します。これにより、けん玉はクールな「ストリートスポーツ」として再定義され、日本に逆輸入されました。今では毎年、「けん玉のまち」として知られる広島県廿日市市(はつかいちし)に、世界中のトッププレーヤーが集結します。100カ国以上に広がった「KENDAMA」は世界中のプレーヤーをつなぐカルチャーとなっています。
■認知機能を向上させる
手先を使ってバランスを保つけん玉特有の動作は脳への刺激が大きく、近年では高齢者の認知機能維持や介護予防の現場でも注目されています。
■自然と上達!「けん玉検定」
けん玉検定は、「ホップ・ステップ・ジャンプ」の考え方で、けん玉のテクニックを段階的に習得でき、誰もがトライできるよう開発した検定です。紹介されたトリックは全部で75種類。最高クラスのマスタートリックは、毎年更新されるため、トレンドも取り入れつつ、ずっと楽しむことが可能です。
■「日月ボール」はなぜ「日月」?
現在の「けん玉」の原型である「日月ボール」には、どんな意味が込められているのでしょうか。けん玉の形状をイメージしながら読んでくださいね。
日(太陽): 赤い「玉」を太陽に見立てて。
月: 左右の「皿」を三日月に見立てて。
この「十字形」のデザインこそが、現在のけん玉の直接的なルーツです。
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「けん玉の日」は、100年以上前に広島で生まれた「日月ボール」の誕生を記念してつくられました。今や世界共通語となった「KENDAMA」の魅力を再発見する日でもあります。確かに、狙った場所に玉が収まったときの「カチッ」という音と感触は、けん玉ならではの達成感。一度手にすると、世代を問わず夢中になる人が多いのも納得です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:一般社団法人日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp) /一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク(https://www.gloken.net/jp/) /公益社団法人日本けん玉協会(https://kendama.or.jp) /廿日市市『けん玉発祥の地 はつかいち』(https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/soshiki/25/12070.html) :

















