連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People
明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する「Precious」連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、ダウンロード数1,200万を超える人気家計簿アプリ「くふうZaim」を開発した閑歳孝子さんにインタビュー!
FacebookもSNSという言葉もなかった大学時代、同じ授業を受ける生徒がつながるサービスをつくり、キャンパス内で95%を超える人が使用した経験をもつ閑歳さんに、「Zaim」を開発するに至った経緯やAI時代のエンジニアのあり方について、詳しくお話しをうかがいました。
【Tokyo】大ヒットアプリの開発者が考え続ける、激動のA I時代に “求められていること”
ダウンロード数1,200万を超える人気家計簿アプリ「くふうZaim」。開発した閑歳孝子さんはFacebookもSNSという言葉もなかった大学時代、同じ授業を受ける生徒がつながるサービスをつくりキャンパス内で95%を超える人が使用した経験をもつ。
「日常に役立つものを発案し成功した最初の体験でしたが、同時に友人のプログラミングのスキルに圧倒され挫折感も味わいました」
その後自らもプログラミングを学び、エンジニアとして企業向けサービスの開発を行うなかで、いつかはいちユーザーに向けたアプリに取り組みたいと、働きながら個人事業として「Zaim」をスタートさせた。
「家計簿というテーマで最もおもしろいと感じるのは、お金は “使い方しだいで人生の満足度が変わる” という点です。漠然とお金が欲しい、あるいは不安というのではなく、どれくらいあれば満足し、不安が減るのかを整理し、人が生きやすくなるツールにしたいという思いは創業から今も変わりません」
30代前半のときにリリースした「Zaim」は翌年には法人化。’19年には、毎日の暮らしやライフイベントに関連したサービスを展開する「くふうカンパニーグループ」に参画した。閑歳さんは現在、「Zaim」については一歩引いたアドバイザリーの立場となり、社内の多様なサービスを俯瞰して、その成長を推進する役割を担っている。
「AIがこれだけ浸透し、調べたいことは検索エンジンよりもAIに尋ねるなど、生活者の情報の扱い方も大きく変わっています。同様にAIによってエンジニアのあり方も転換期を迎えています。業界や社会全体がどう変化していくのかを分析し、組織にフィードバックすることが私の主な仕事ですが、AIの精度が日々高まる一方で、泥くさく動ける“人”がこれだけいるという企業の強みも実感しています。これからも生活者が求める新しい価値とは何かを考え、発信していきます」
◇閑歳孝子さんに質問
Q 朝起きていちばんにやることは?
猫におやつをあげる。
Q 人から言われてうれしいほめ言葉は?
「えー!」など、人に驚かれること。人の想定を覆したいという思いが常にあるので。
Q 急にお休みがとれたらどう過ごす?
整理整頓が好きなので、掃除をしたい。
Q 仕事以外で新しく始めたいことは?
身体表現。先日、コンテンポラリーダンスのワークショップに行き楽しかったです。
Q 10年後の自分は何をやっている?
なにかしら手を動かして制作していると思う。
Q 自分を動物に例えると?
いちばんよく使っているAIに聞くと「カラス」との回答でした。理由は、好奇心が強く光るものが好き。おもしろいアイディアを見つけるとすぐに動き、巣に帰って整理するから、だそうです。…当たっています(笑)。
関連記事
- “イングリッシュ スパークリングワイン”を世界レベルに押し上げた醸造責任者のシェリー・スプリッグスさんにインタビュー
- ポール・スミスとガーデニングの巨匠、ピィト・アゥドルフが大絶賛!ガーデンデザイナーのファン・ジヘさんにインタビュー
- ドイツ「カールスルーエ 芸術・メディアセンター」知識、コレクション&アーカイブ部門長のマーギット・ローゼンさんにインタビュー
- PHOTO :
- 望月みちか
- 取材・文 :
- 大庭典子

















