個性豊かな7つのレストラン、ラウンジ&バーを擁する、東京・竹芝のラグジュアリーホテル「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ」。1Fに位置する「ファインダイニング ラ・プロヴァンス」では、南フランスの伝統料理に現代的なエッセンスを加えたモダンフレンチを提供しています。
食事をいただけるのは、中世プロヴァンスの貴族の別荘を思わせる優雅なダイニング。天井を彩る大きなシャンデリアをはじめ、洗練された調度品や美しく活けられた花々が空間を華やかに演出しています。温もりに満ちた上質な空間で、ゆったりと美食に浸れるレストランです。
そんなラ・プロヴァンスでは、2026年8月31日(月)まで、期間限定のコース「ゴッホ~名画を巡る南仏の饗宴~」を提供中。フィンセント・ファン・ゴッホが南仏で描いた数々の名画に着想を得た特別コースです。
今回はPrecious.jpライターが、ゴッホの世界観を堪能できる「プレミアムコース」を体験。実食レポートを通して、その魅力をご紹介します。
ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ「ゴッホ~名画を巡る南仏の饗宴~」実食レポート
今回お食事をいただくのは、組数限定の特別装飾席。南仏の光や午後のアルルをイメージした空間には、ゴッホの代表作のひとつ「ひまわり」が飾られています。テーブルの上にも華やかな装飾とともにゴッホ作品の数々が配され、まるでアートギャラリーを訪れたかのよう。
「ひまわり」をデザインしたポストカード風のメニューも素敵。カトラリーとともにセッティングされた一枚は、席に着くと自然と目に入り、細やかな演出に心が和みます。
乾杯酒:ゴッホオリジナルカクテル「トゥルヌソル」
乾杯酒としてオリジナルカクテル「トゥルヌソル」をいただきました。フランス語で「ひまわり」を意味する「トゥルヌソル」。パイナップルがベースとなった爽やかなドリンクで、アルコールかノンアルコールから選択できます。
ゴッホが愛飲していたとされる「アブサン」というお酒に着想を得て、アブサンをイメージしたキウイシロップがグラスの差し色に。ひまわりをイメージした大きなドライパインが手作りで添えられているのも素敵です。
スッキリとした飲み口と、夏を思わせる爽やかな香りが印象的なオリジナルカクテル。グリーンのキウイシロップを混ぜるとやさしい甘みが加わり、味わいの変化も楽しめます。南仏の陽光を思わせる、トロピカルな一杯でした。
始まりの一皿:パレット・アート・オードブル ~夜のカフェテラス~
最初に登場するのは「パレット・アート・オードブル ~夜のカフェテラス~」。夜のカフェに多くの人々が集まる姿をイメージして描かれた「夜のカフェテラス」という作品に着想を得たひと皿です。絵画では、黒を使用せずに夜を描いているゴッホ。まさしくそんな夜の風景を想起させるような、深い青のプレートが印象的です。
プレートの上には、南フランスの郷土料理を現代風にアレンジした前菜5種類がひと口サイズで並びます。旨味、甘味、塩味、酸味、苦味という5つの味わいを表現しているのも特徴です。
キャラメリゼしたトマトや、ガレットサラダ風に仕立てたひよこ豆など、どの前菜もホテルメイドの丁寧な仕事が光ります。ひと口サイズながら、それぞれの個性と味わいがしっかりと感じられるオードブルでした。
冷前菜:穴子とロブスターのタブレ ビーツ、マンゴーと共に~ひまわり~
パレット型の独創的なお皿で登場するのは、冷前菜「穴子とロブスターのタブレ ビーツ、マンゴーと共に~ひまわり~」。世界最小のパスタである「クスクス」を使用したお料理で、真っ白なパレットを舞台にゴッホの代表作「ひまわり」をイメージしています。
クスクスは和風ドレッシングとバルサミコで合わせられ、下には穴子を忍ばせています。フレッシュなマンゴーとオマール海老を添えた彩り豊かな一品で、鮮やかなイエローが目をひきます。クスクスならではのぷちぷちとした食感も楽しく、絵の具に見立てたソースにも遊び心が感じられました。
冷前菜と同時にパンも提供されました。五穀のパンと小麦のパンに、エクストラバージンオリーブオイルと石川県輪島の海塩が添えられます。小麦の甘さが引き立つ組み合わせで、こちらもとっても美味でした。
温前菜:季節のブイヤベース~アルルの跳ね橋~
温前菜は「季節のブイヤベース~アルルの跳ね橋~」。色彩のコントラストが美しい作品「アルルの跳ね橋」に着想を得て作られたひと皿です。
旨みたっぷりのブイヤベースには、ホタテのベニエ(フランス風の揚げ物)、ホワイトアスパラガスと白なすのソテーを添えて、食べごたえのある構成に。中でもホタテのベニエは、カリッとした衣とふっくらとした身のコントラストが絶妙。思わず頬がゆるむおいしさでした。
魚料理:旬鮮魚とラタトゥイユ バジルのアクセント~アルルの祝祭~
鮮魚を使った魚料理、「旬鮮魚とラタトゥイユ バジルのアクセント~アルルの祝祭~」。南フランスのプロヴァンス地方、ニース地方発祥とされる、夏野菜を使ったラタトゥイユ。お魚にはスズキが使われています。南仏の豊かな風土と祝祭の空気をひと皿に表現しているそうです。
ふっくらと肉厚のお魚は、ラタトゥイユとの相性も抜群。まわりにはバジルのソースを添え、見た目にも夏らしく爽やかに。ケッパーが味わいにアクセントを加えます。
肉料理:プロヴァンス伝統 牛肉の赤ワイン煮込み~ドーブ・プロヴァンサル~
メインディッシュのお肉料理は、プロヴァンス地方の伝統的な牛肉の煮込み料理、ドーブ・プロヴァンサルを現代的に仕立てたものを提供。牛ほほ肉を赤ワインやオレンジと一緒に煮たもので、驚くほどやわらかく煮込まれています。仕上げにオレンジの皮を削ったものやオレンジのソテーが添えられており、重厚な味わいの中に、爽やかな風味を感じられるのが印象的でした。
ディナーでは魚料理と肉料理の両方が提供されますが、ランチ限定プランはどちらかを選ぶ形です。悩んでしまいそうですが、どちらのメインディッシュも、ゴッホの作品や時代背景にインスパイアされたものになっており、世界観は十分楽しめますよ。
プレデザート:ヨーグルトと白桃のジュレ
プレデザートとして「ヨーグルトと白桃のジュレ」が登場。こちらはプレミアムコース限定でのメニューです。ヨーグルトのブランマンジェに桃のジュレを重ね、フレッシュな桃をトッピング。ヨーグルトの爽やかな酸味と桃のやさしい甘みが調和し、口の中をすっきりとリセットしてくれます。
デザート:林檎のタタン ベルガモットフィリングと共に~星月夜~
療養中のサン=レミで描かれた「星月夜」をモチーフにした「林檎のタタン ベルガモットフィリングと共に~星月夜~」。ブルーのゼリーがとても印象的なデザートです。マロンブッセとタルトタタンの上に、ブルーキュラソーを使ったゼリーを重ねています。
静物画ではりんごや洋梨、栗などの果実も数多く描かれていたことから、デザートにもそのエッセンスが取り入れられているそう。タルトタタンの濃厚な味わいに、ベルガモットの爽やかな香りが重なり、最後まで飽きのこない仕上がりです。
周りに施されたソースはアブサンを使用。乾杯酒にもアブサンのエッセンスが取り入れられていましたが、デザートにもその風味が添えられており、コース全体でゴッホの物語をたどるような気分になりました。
食後はコーヒーまたは紅茶、ハーブティーからお好みの一杯を選べます。ともにいただくのは、フィナンシェ、抹茶の生チョコ、プロヴァンス発祥の伝統菓子・カリソン。最後までゆったりと余韻に浸れる、うれしいお茶菓子です。
ゴッホの作品をモチーフにした料理の数々は、見た目の美しさはもちろん、それぞれにストーリーが込められているのも魅力。特別装飾席や料理を通して作品の世界観に浸りながら、南仏の美食を楽しめるコースでした。
この夏は、絵画の世界に思いを馳せながら、特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ「ファインダイニング ラ・プロヴァンス」
- 「ゴッホ~名画を巡る南仏の饗宴~」
- 提供期間/2026年8月31日(月)まで
- 提供時間/ランチ 11:30~15:00(L.O. 14:30)、ディナー 17:30~22:00(コースL.O. 20:00)
- TEL:03-5404-2222(代表)
- 住所/東京都港区海岸1-16-2
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- TEXT :
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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- EDIT :
- 小林麻美

















