連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People

明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する「Precious」連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、スペイン・マドリードで職人的デザイナーのファッションを扱うプラットフォーム「ES FASCINANTE」を立ち上げたバレンティナ・スアレス・スロアガさんにインタビュー!

19〜20世紀に世界的に活躍したスペインの偉大な画家、イグナシオ・スロアガ氏の玄孫にあたるバレンティナさん。自身も油絵を描くなど創作をたしなんではいたものの、強く心惹かれたのはビジネスの世界だったと話します。

そして昨年からは、「メルセデス・ベンツ ファッション・ウイーク」のクリエイティブディレクターに就任。まさに今、キャリアの転換期を迎えるバレンティナさんに、今後の展望を詳しくうかがいました。

バレンティナ・スアレス・スロアガさん
 「Mercedes-Benz Fashion WEEK」クリエイティブディレクター、プラットフォーム「ES-FASCINANTE」CEO
 マドリード出身。18歳でロンドンに渡り、社会学とコミュニケーション学を学ぶ。“ステラ・マッカートニー” のEコマースほかで働きながらロンドンに7年滞在し、マドリードに帰国。母親と共に、スペインの職人的デザイナーの服や工芸作家の作品を集めたプラットフォーム「ES FASCINANTE」を立ち上げる。夫と3人の娘との5人家族。

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「Mercedes-Benz Fashion WEEK」クリエイティブディレクター、プラットフォーム「ES-FASCINANTE」CEO、バレンティナ・スアレス・スロアガさん

19〜20世紀にかけて世界的に活躍したスペインの偉大な画家、イグナシオ・スロアガ。その玄孫にあたるのが、バレンティナさんだ。彼女自身も油絵を描くなど創作をたしなんではいたものの、強く心惹かれたのはビジネスの世界だったという。

「社会学に興味があり、その分野で権威のあるロンドンの『ゴールドスミス・カレッジ』へ進学。卒業後は美容業界やコンサルティング業界で働くなかで、自分の興味の矛先は少しずつ “消費者心理” に向かっていきました。何が購入の動機になるのか、決済へいたった決め手は何か。それらを理解したうえで『売る』という行為を魅力的に感じたし、それが好きなのだということも自覚したのです」

そこで母親と共に立ち上げたのが、スペインの職人的デザイナーのファッションを扱うプラットフォーム「ES FASCINANTE」。確かな技術で質の高い洋服を生み出しながらも、規模が小さいため、まだマーケットに載っていないブランドをピックアップ。オンラインから始まったのちに実店舗ができ、ブランドのコンサルティングも手掛けている。さらにポップアップやコラボレーション案件に加え、今ではコレクションの制作も。プラットフォームの顧客は世界中に広がり、北米や中国ほか、もちろん日本の買い手も増え続けているそう。そして昨年、バレンティナさんは「メルセデス・ベンツ ファッション・ウイーク」のクリエイティブディレクターに就任。今まさにキャリアの転換期を迎えている。

「5年契約で年に2度の開催です。主催側はこのショーの存在感を世界的に高めたいと考えていて、私の役割はその戦略を立てること。舞台演出、SNS告知、デザイナーの媒体露出に招待者アテンドまで。もちろん収益を出すのは必須です。スペインのファッションを文化的に確立しながら、職人による伝統産業として成り立たせていくのが私の野望。世界へ視野を広げ、大きく羽ばたかせていきます」

◇バレンティナ・スアレス・スロアガさんに質問

Q 朝起きていちばんにやることは?
まずはスキンケア! すばやく肌を労ったあと、服を着て娘たちの世話に走ります。

Q 人から言われてうれしいほめ言葉は? 
「夢を見させてくれる人だね」

Q 急にお休みがとれたらどう過ごす? 
たくさん寝たい! 娘たちと朝食に出かけるのも素敵。夫とビジネスの話をしながら食事をするのもいいですね。

Q 仕事以外で新しく始めたいことは? 
裁縫。パターンを立ち上げるところから習ってみたい。手仕事は唯一AIに奪われないものだと思っています。

Q 10年後の自分は何をやっている? 
できればもうひとり子供が欲しい。家庭のことを楽しみながら、さらにビジネスも拡張させたい。健康的に食べて運動を続けることで、強い肉体も手に入れたいです。

PHOTO :
Javier Peñas
EDIT :
本庄真穂、喜多容子 ・木村 晶(Precious)
取材 :
Yuki Kobayashi