【目次】
- 「カフェオーレの日」とは? 8月1日になった理由を解説
- なぜ「カフェオーレの日」が生まれた? 制定の由来と歴史
- 「カフェオレ」と「カフェラテ」「コーヒー牛乳」の違いとは?
- 「カフェオーレの日」に知っておきたい豆知識|世界のミルクコーヒー文化
【「カフェオーレの日」とは? 8月1日になった理由を解説】
■8月1日は「カフェオーレの日」
乳飲料「カフェオーレ」を製造販売する、江崎グリコ株式会社が制定したのが8月1日の「カフェオーレの日」です。2012年に一般社団法人日本記念日協会の認定を受けました。
ていねいに焙煎された香り高いコーヒーと、まろやかな風味のミルクの割合が1対1のバランスでつくられている「白黒つけないカフェオーレ」のCMを覚えているでしょうか。「甘くてほろ苦いグリコのカフェオーレが、コーヒー飲料のファーストステップだった!」という人もいるのでは?
■なぜ8月1日?
日付は、国際連合食糧農業機関(FAO)が制定した「世界牛乳の日」の6月1日と、社団法人全日本コーヒー協会が制定した「コーヒーの日」の10月1日の間をとって8月1日としました。コーヒーとミルクのハーフ&ハーフである「カフェオーレ」にふさわしい日、ということですね。
【なぜ「カフェオーレの日」が生まれた? 制定の由来と歴史】
「カフェオーレの日」制定は、この商品をより多くの人に親しんでもらうためでした。2017年には8月1日から3日間限定で、大阪の「道頓堀グリコサイン」前にて、栓をひねるとカフェオーレが出てくるという特設蛇口「巨大カフェオーレ」を設置した、試飲体験イベントも実施。
愛媛県の松山空港や道後温泉などに設置されたみかんジュースが出てくる蛇口や、青森県の温泉ホテル青森屋(by星野リゾート)のりんごジュースが出る蛇口などと同様、ひねるとおいしいカフェオーレが出てくるなんて…夢のような話ですね!
■「カフェオーレ」は発売から約半世紀にわたり愛されるロングセラー
グリコの「カフェオーレ」は1979(昭和54)年に誕生しました。当時はコーヒーといえば大人が喫茶店で飲むものでしたが、「カフェオーレ」の登場で家庭や屋外でもコーヒー飲料を楽しむことができ、大人だけでなく幅広い世代に愛飲されました。
香り豊かなアラビカ種コーヒー豆を主に使用。生産履歴情報(トレーサビリティ)が確かな、安全なコーヒー豆のみを使用しているのだとか。誕生当初から地球環境に配慮したパッケージにこだわっています。
【「カフェオレ」と「カフェラテ」「コーヒー牛乳」の違いとは?】
グリコの商品名は「カフェオーレ」ですね。これはフランス語の[café au lait(カフェオレ)]からきていますが、日本人には「カフェオレ」より「カフェオーレ」のほうが馴染みやすい、と考えたからだとか。ここでは、大本となったフランスの「カフェオレ」と、イタリアの「カフェラテ[caffellatte]」、そして日本の「コーヒー牛乳」の違いをさくっと解説しましょう。
■カフェオレ
フランス生まれ。[au lait] は「牛乳入りの」という意味なので、[café au lait]で「牛乳入りのコーヒー」という意味に。ドリップコーヒーに同量の温めた牛乳を入れた飲み物のことで、マイルドな味わい。
■カフェラテ
イタリア生まれ。「カフェラッテ」とも。蒸気で温めた牛乳にコーヒー(エスプレッソであることが多い)を加えた飲み物。一般的には牛乳の割合のほうが多く、濃厚でコクと苦みがある。
■コーヒー牛乳
日本生まれ。コーヒーに温めた牛乳か乳飲料(加工乳)等を加えた飲み物。割り合いに決まりはない。甘くて飲みやすい。
【「カフェオーレの日」に知っておきたい豆知識|世界のミルクコーヒー文化】
■コーヒーはブルジョワな飲み物だった
コーヒー(カフェ)がフランスにもたらされたのは17世紀半ば。アラブ諸国が起源とされる高価な飲み物だったコーヒーは貴族やブルジョワなど特権階級の人々を魅了し、当時のヨーロッパ社会においてアルコール度数の低いビールやワインに代わる衛生的な飲料として受け入れられたとか。時には万能薬のようにも用いられ、コーヒーがもたらす覚醒作用も好意的に捉えられました。
■カフェオレ流行の立役者はお医者さん
コーヒーがフランスで飲まれるようになった当初、フランス人には苦くて濃いと感じられていたよう。それを飲みやすくするために水や砂糖を加えて飲まれていましたが、コーヒーの苦味は牛乳を加えることで抑えられると王様付きの医師が推奨。1685年以来、牛乳入りのコーヒー、つまりカフェオレが流行したと言われています。コーヒーの毒性を牛乳が消す、という研究もあったようです。
■18世紀のパリで広まった「朝食にカフェオレ」
牛乳入りコーヒー「カフェオレ」は、貴族やブルジョワといわれるエリートたちが熱狂、彼らの間では目覚めたらカフェオレを飲む習慣が広まりました。パリでは18世紀初頭になると、出勤前に大きな缶を背負った路上のコーヒー売りからカフェオレを買って飲むことも流行。一方で、農民にとってはコーヒーや砂糖は祝祭日などの特別な機会に飲む贅沢品だったとか。
■カフェオレボウルの秘密
ハンドル(持ち手)がなく、広口という形状が特徴のカフェオレボウル。ハンドルがないのは両手で持って暖を取るため。寒いフランスの気候がもたらしたものなのですね。そして、パンをカフェオレに浸しやすくするため広口になったとか。これは、細かく砕いたり挽いて粉にした穀物を粥にして食べたり、野菜などを煮出した汁やワインにパンを浸したスープしか食べられなかった時代が長く続いた、フランス庶民の食料事情によるところがあるようです。
■世界の「ミルクコーヒー」
フランスのカフェオレ、イタリアのカフェラテ、日本のコーヒー牛乳以外にも、コーヒーと牛乳による飲料は世界のあちこちで飲まれています。代表的な世界のミルクコーヒーをご紹介しましょう。
・スペインの「カフェコンレチェ」:深煎りの豆を濃く抽出したコーヒー(またはエスプレッソ)に、温めた牛乳を同量合わせたもの。
・オーストラリアやニュージーランドの「フラットホワイト」:エスプレッソなど濃厚なコーヒーに、きめ細かく泡立てたスチームミルクを注いだもの。カフェラテよりも上の泡(フォームミルク)の層が非常に薄く、ミルクの量も少なめ。濃厚な味と香りをダイレクトに感じつつ、シルキーで滑らかなミルクの口当たりを楽しむという、世界中のサードウェーブ系カフェに広がったオセアニア生まれのスタイルです。
・ベトナムの「カフェスアダー」:フランス統治時代の名残りと、ベトナムの気候や流通事情が融合して生まれた、甘くて濃厚なアイスミルクコーヒー。コンデンスミルクを用いるのが最大の特徴。
・マレーシアやシンガポールの「コピ」:東南アジアで愛される庶民の味。 コーヒー豆をバターや砂糖とともに焙煎し、布製のネルフィルターで抽出したコーヒーに、コンデンスミルクを加えると「コピ」に、無糖練乳のエバミルクと砂糖を加えると「コピC」と呼ばれるものに。
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江崎グリコによると、8月1日の「カフェオーレの日」に、大切な人に「はい(「8」「1」)、カフェオーレ!」とやさしさと共にカフェオーレをプレゼントしましょう、という意味も込められているのだとか。「カフェオーレの日」をきっかけに、いつもの一杯をより深く味わいながら、カフェオレやカフェラテとの違いにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『デジタル大辞泉プラス』(小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)/江崎グリコ株式会社カフェオーレ( https://www.cafeore.jp/info/ )/一般社団法人Jミルク( https://www.j-milk.jp/index.html ) :

















