連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People
明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する「Precious」連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、米・ニューヨークで作家、国際人権弁護士、大学教授としてご活躍のフリン・コールマンさんにインタビュー。
人工知能が急速に進化を遂げ「いかに人間性や人権を守るか」「いかに倫理的にAIを設計すべきか」が問われる昨今。その重要性を今から7年も前に指摘し、警鐘を鳴らした著書『A Human Algorithm:How Artificial Intelligence Is Redefining Who We Are』を執筆されたフリンさん。今、準備を進めているという新著も含めて、AIについて思うことをうかがいました。
【New York】人工知能の危険性を早くから予測。「人間はAIを正しい方向へ導けるか」
人工知能が急速に進化を遂げ「いかに人間性や人権を守るか」「いかに倫理的にAIを設計すべきか」が問われる昨今。その重要性を今から7年も前に指摘し、警鐘を鳴らした著書がある。それがフリンさんの『A Human Algorithm:How Artificial Intelligence Is Redefining Who We Are』。作家であり、国際人権弁護士であり、政治学者でもある彼女は、この本にどんな思いを込めたのだろうか。
「私は国際人権分野の専門家として『なぜ残虐行為はなくならないのか』という研究を重ねてきました。それは『ある人々はほかの人々より価値が低い』と見なすことから始まるとわかってきました。さらに研究を進めるうち、人道目的のテクノロジー活用訓練を受けることになり、そこでアルゴリズムという深い迷宮へ足を踏み入れることに。当時からAIの危険性を予測していましたが、だからこそ正義の方向性へと軌道修正するため、『希望に満ちた警鐘』を鳴らしていたのです」
フリンさん自身、遠い未来を予測したはずが、「こんなにも早く現実のものになるとは思ってもみなかった。決して喜ばしいことではない」と現状を憂慮し、今は「人間とは何か」という根源的な問いに向き合う日々。そして「驚くほど素朴な質問なのに、簡単には答えが出ない」と言い、今はそうした問いを扱う新著の準備を進めている最中なのだとか。
「私がいちばん私らしくいられる瞬間、それが執筆している時間です。一方、人生に欠かせないのは社会貢献活動を行うこと。私は病気の猫の一時預かりをしたり、霊長類保護施設(Fundació MONA)や野鳥救護基金(Wild Bird Fund)でボランティアをすることもあります。人生で大切なのは『すべてを手に入れること』ではなく、『すべてを与え尽くそうとすること』」。大きな行動ではなくても、私たちがもつ優しさやいたわり、勇敢さを行動で示すことで世界は変わると思うのです」
AIを正しい方向へ導けるか。それはこの時代を生きる私たちの行動にかかっている。
◇フリン・コールマンさんに質問
Q 朝起きていちばんにやることは?
毎晩鮮明な夢を見るので、睡眠と覚醒の間の曖昧な状態で静寂にひたるのが好き。
Q 人から言われてうれしいほめ言葉は?
同僚が美しい表現でこう言ってくれました。「あなたは世界に心が動かされることを自分に許している」
Q 急にお休みがとれたらどう過ごす?
海のそばに行く。創造的な時間を過ごす。ダンスを踊る!
Q 仕事以外で新しく始めたいことは?
新しいダンスを始め、新しい言語を学びたい。学ぶ姿勢が幸福の源だと考えています。
Q 10年後の自分は何をやっている?
「世界に心が動かされる人間」であり続けている。
Q 自分を動物に例えると?
自分の無事を知らせるため夜明けに激しく歌う渡り鳥。自由でありながら仲間を忘れない存在でありたい。
- PHOTO :
- Masahiro Noguchi
- EDIT :
- 本庄真穂、喜多容子・木村 晶(Precious)
- 取材 :
- Junko Takaku

















