誰にも気兼ねすることなく、自分のペースで心と体をゆったりと解きほぐす――。慌ただしい日常から少しだけ距離を置き、静かに自分自身と向き合うソロトリップは、大人世代の女性にこそおすすめしたい至福のご褒美です。極上の温泉に身を委ね、その土地の美食を味わうひとときが、疲れた心身を優しく満たしてくれるでしょう。

そんな上質なひとり旅を叶えてくれる名宿を、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんが厳選! 短期集中連載で全5回にわたってお届けします。今回ご紹介するのは、熊本県・人吉温泉にある「ICHIFUJI RYOKAN(一富士旅館)」です。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の4000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『おとな「ひとり温泉旅」のススメ』(三笠書房)、『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

温泉に癒され、涼やかな風を感じ、満天の星空を眺める贅沢なひとり旅

熊本県南部、球磨川が流れる人吉盆地に湧く人吉温泉。約600年以上の歴史を持つとされる古湯で、街なかのあちこちに公衆浴場や湯宿が点在し、温泉が暮らしのなかに根付いています。

一富士旅館の外観
「ICHIFUJI RYOKAN」の外観。令和8年熊本地震の被害は大きくなく、お客様の受け入れに支障はないとのこと。
中庭
中庭を囲むように8棟の客室が配置されている。

そんな人吉温泉に佇む「ICHIFUJI RYOKAN」は、“誰にも邪魔されず、周囲を気にせず過ごせるプライベート感”を重視して設計された和モダンな宿。全8棟の離れの客室に源泉かけ流しの内湯と露天風呂を備え、滞在中ほとんど他のゲストと顔を合わせることがありません。さらに、追加のアメニティや朝食を客室に設置された小窓を介して受け取れるなど、スタッフとの非対面サービスも整っています。

客室一例
客室一例。
デスクスペース
デスクスペース。

客室は、和モダン、広々内湯の和洋室、石風呂露天付き和洋室、プレミアム和洋室の4タイプ。最もコンパクトな客室でも室内とテラスを合わせて75平米というゆとりある造りで、最も広い160平米の客室もひとりでの宿泊が可能です。

客室の露天風呂
客室の露天風呂。
客室の内湯
客室の内湯。

「客室に温泉が付いているので、人目を気にせず自分のペースで何度でも湯浴みできて、しかも内風呂と露天風呂の両方の雰囲気を楽しめます。泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。つるつるとした心地よい浴感の湯をひとり占めできるのが至福です。

客室の温泉でゆっくりと体を労わったあとは、テラスで爽やかな風を感じながら涼む。夜にはテラスや露天風呂から満天の星空を眺める。そんなふうに、誰にも気兼ねなく自分のためだけの時間を過ごせるのは、ひとり旅ならではの贅沢です。心身をリセットするのにぴったりの環境だと思います」(植竹さん)

客室のテラス
客室のテラス。

熊本の旬を楽しむ創作懐石と、旅の余韻を味わう朝

ディナーはオーナーシェフが腕をふるうこだわりの創作懐石料理。中庭を眺める個室の食事処でいただきます。 熊本名物の馬刺しや、赤身のうまみを楽しめるあか牛など、ご当地の味覚が目白押しで、今が旬のメニューのひとつは「鮎の姿揚げ」。鮎をカリッと揚げて香味野菜とあわせた一品で、川魚が苦手な人でも骨ごとおいしくいただけると好評です。

個室の食事処
個室の食事処。
夕食一例
夕食一例。

朝食は伝統工芸の曲げわっぱでいただく地産地消メニュー。水質日本一に選ばれた川辺川の水で育った、ツヤツヤで甘みのあるご飯、地域で愛される豆腐店の手作りがんも、近隣の養鶏場の温泉卵など名産品を少しずつ味わえます。チェックアウトの標準時刻は午前11時。朝食後、客室の温泉で心と体を整えてからゆっくりと出発の準備ができるのもうれしいところです。

朝食一例
朝食一例。

以上、熊本県・人吉温泉の「ICHIFUJI RYOKAN」をご紹介しました。離れの広々とした客室で誰にも顔を合わせずに源泉かけ流しの温泉や人吉の自然に癒される。そんな優雅なひとり時間を過ごしたい人は次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

問い合わせ先

  • ICHFUJJI RYOKAN
  • 住所/ 熊本県人吉市赤池原町字石野1489-1
    客室数/全8室
    料金/朝夕2食付き 1室1名 ¥54,500~(税込)
  • TEL:0996-22-2410

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この記事の執筆者
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WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)