シトシトとした雨が続く梅雨。さっきまで晴れていたのに、少し外に出たら雨が降ってきた……というシーンも増えてきました。この季節は、コンパクトで便利な折り畳み傘が手放せないという方も多いのでは?

さらに、梅雨の後に待ち受けるのは、夏の強い日差し。突然の夕立も油断できません。

そこで今回は、突然の雨に備え紫外線もカットしてくれる晴雨兼用の折り畳み傘をご紹介します。

お話を伺ったのは、日本橋三越本店で婦人雑貨を扱う犬丸昂二郎さん。「『Precious.jp』読者の皆様におすすめしたい、落ち着きながらも特徴のあるデザインのものをそろえました」と犬丸さんからご紹介いただいたのは、人気の高い3つのブランドから合わせて5種類の折り畳み傘です。どれも、日本橋三越本店 本館1階 婦人雑貨売り場で取り扱っています。

それぞれ、おすすめする理由を伺いました。さらに、お気に入りの折り畳み傘を長持ちさせる方法もお伝えします。

職人による完全手つくり。国産傘の老舗「前原光榮商店」

最初に紹介するのは、昭和23年創業の『前原光榮商店』の折り畳み傘。皇室御用達の傘も扱っているブランドです。

前原光榮商店では傘づくりで必要な「生地を織る」「骨を組む」「手元をつくる」「生地を裁断縫製する」の4つの工程を専門の職人たちが分担し、一本一本手づくりしています。

「伝統的な製法で熟練の職人によりつくり上げられる傘は、縫い目のひとつひとつ、細部まで丹念に行き届いています」(犬丸さん)

■1:雨にも日差しにも強く、シックなデザインが落ち着いた女性を演出する一本

¥12,000(税抜)

前原光榮商店の1本目は、明るいブラウンがシックな印象の商品。落ち着いた色合い一色ながら、生地全体に浮き上がるペイズリー模様が、上品な華やかさを醸します。

うっすらと浮き上がるペイズリーの模様が、シックで落ち着いた中にも華やかさを演出します

生地の素材は、ポリエステル100%。水をしっかり弾く、雨に強い素材です。

さらに、裏地には同じくペイズリー模様があしらわれ、黒いコーティングがしてあります。強い日差しもしっかりカット。夏場の強い紫外線にも、突然の強い夕立にも、しっかり対応してくれます。

裏地に黒いコーティングをしており、日差しもしっかりカット
裏地にもペイズリー模様が施されています

持ち手の素材は上品な竹。カジュアルな服装にもフォーマルな服装にも合わせやすいデザインと、晴雨どちらにも強い機能性は、これからの季節に重宝する一本です。

竹で仕上げた持ち手も、落ち着いたお洒落さを際立たせます

カラーは、ライトブラウン、グレー、ブラック、ネイビーの4色展開。どの色も、落ち着いた印象がありながら夏らしさを演出してくれます。

  • 商品詳細 
  • ブランド名/前原光榮商店
  • 価格/¥12,000(税抜)
  • 色/ライトブラウン、グレー、ブラック、ネイビー
  • (※写真はライトブラウン)
  • 生地素材/ポリエステル100%
  • 親骨の長さ/約50cm
  • 折り畳み時の長さ/約31cm
  • 直径/約88cm
  • 重さ/約235g
  • 傘袋/付属

■2:細やかな刺しゅうと丸くかたどった縁が愛らしい一本

¥12,000(税抜)

前原光榮商店2本目は、白の濃淡で植物模様が浮き上がる涼しげな生地に、細やかな花の刺しゅうを施したデザイン。縁はフリルのようになっており、丁寧で細やかな刺繍と縁取りに上品な愛らしさを感じます。折りたたんだ時はいつでも鞄に入れておけるコンパクトさも魅力的な一本です。

生地の素材は、綿50%・ポリエステル50%。透け感のある華やかなデザインは綿が入っているからこそ表現できるデザインです。

丁寧な刺しゅうであしらった花模様が女性らしく、生地に織り込まれた濃淡が涼しげな印象を与えます

こちらは刺しゅうの色合いがピンク、パープル、ブラック、ネイビーの4種類あります。

  • 商品詳細 
  • ブランド名/前原光榮商店
  • 価格/¥12,000(税抜)
  • 色/ピンク、パープル、ブラック、ネイビー
  • (※写真はピンク)
  • 生地素材/綿50%、ポリエステル50%
  • 親骨の長さ/約50cm
  • 折り畳み時の長さ/約24cm
  • 直径/約88cm
  • 重さ/約210g
  • 傘袋/付属

ナチュラルでシンプルなデザイン。使い心地もいい「アシーナ ニューヨーク」

続いて紹介いただいたブランドは、ナチュラルでシンプルなデザインと、使い心地のよさで人気の高い「アシーナ ニューヨーク」。日本人デザイナーの大田祐子さんが1996年にニューヨークで立ち上げたブランドです。

大きな縁とリボンのシンプルで涼しげなデザインと日差しをしっかり遮る婦人帽が有名ですが、日傘の人気も高いそう。

「日本橋三越本店のほかにも、新宿伊勢丹や銀座三越などでも扱っていたのですが、品薄になるほどの人気です。日本橋三越本店ではまだ取り扱いがあり、シンプルなデザインが幅広く利用いただけるので、今回ピックアップしました」(犬丸さん)

■3:シンプルな縁取りでどんなコーディネートでも使いやすい一本

¥17,000(税抜)

アシーナニューヨークから紹介いただいたのは、縁取りとベルトがマルチストライプで飾られた商品。シンプルで使いやすく、太さの異なるラインが、シンプルな中にもカジュアルでおしゃれな印象を与えます。どんな場面でも使いやすいため、幅広い年齢層の女性に好評なのだそう。

幅の異なる3本のラインがカジュアルでお洒落な印象のマルチストライプ

生地の素材は、ポリエステル100%。突然の雨にも晴れの日にも使えます。

持ち手は長傘と同じようなステッキタイプになっています。

持ちやすいステッキタイプの持ち手

「畳んだときは大きめのデザインで、傘袋は付いていません。そのため鞄には入れにくいですが、持ち手がステッキタイプなので、腕にかけて持ち運びやすくなっています。畳んだ状態で手にして運ぶと、ベルトのデザインが生きますよ」(犬丸さん)

また、傘を開いた状態で固定する金具(上はじき)の部分には、閉じるために金具を押し込むときに指を挟みにくくするネイルカバーが付いています。開閉時が安心なのもうれしいポイントです。

傘を閉じるときに指を挟みにくいネイルキャップ付き

カラーは、ココア、ネイビー、ブラックの3色展開。雨の日も、晴れの日も、フォーマルな場にもカジュアルな場にも対応してくれる、心強い一本です。

  • 商品詳細 
  • ブランド名/アシーナ ニューヨーク
  • 価格/¥17,000(税抜)
  • 色/ブラック、ココア、ネイビー
  • (※写真はココア)
  • 生地素材/ポリエステル100%
  • 親骨の長さ/約50cm
  • 折り畳み時の長さ/約45cm
  • 直径/約96cm
  • 重さ/約269g
  • 傘袋/なし

京友禅の老舗の技とセンスが光る。Made in KYOTOの傘「千總」

最後に紹介いただいたブランドは、京都の老舗企業「千總(ちそう)」。1555年創業、460年以上の歴史を誇り、着物・京友禅の老舗として名高いブランドです。近年ではその職人の腕と美しいデザインをもとに、現代の生活に溶け込む着物の提案として、ストールや傘など新たな商品を展開しています。

「京都の熟練した傘職人の技で仕上げられ、丈夫さを備えています。京友禅の老舗ならではの高級感あるデザインも、魅力です。『Precious.jp』の読者の皆様にぴったりかと思い、今回ご紹介させていただきました」(犬丸さん)

1本1本手づくりのため生産数に限りがあり、通常日本橋三越本店での取り扱いはないそうですが、今回の紹介にあたり、特別に6月22日(金)〜7月22日(日)の期間限定で販売する予定です。

■4:和の模様がハレの日の華やかさを演出する一本

¥25,000(税抜)

千總の1本目は、艶やかな着物を思わせる紐のデザインが施された商品。鮮やかな色合いと大胆なデザインは、普段使いはもちろん、着物で出かけるハレの日にもピッタリです。

鮮やかな色と落ち着いた色のバランスが魅力

生地の素材は、綿100%。撥水加工がなされており、多少の雨であれば問題なく使えるそう。

カラーは、レッド、ブラック、ベージュの3色展開です。白地をベースに様々な色が入ったデザインは、どんな服装にも合わせやすく、重宝しそうな一本。いつもの服装にこの傘を開けば、その華やかさに気持ちもワントーン上がりそうです。

  • 商品詳細 
  • ブランド名/千總
  • 価格/¥25,000(税抜)
  • 色/レッド、ブラック、ベージュ
  • (※写真はブラック)
  • 生地素材/綿100%
  • 親骨の長さ/約50cm
  • 折り畳み時の長さ/約33cm
  • 直径/約100cm
  • 重さ/約248g
  • 傘袋/付属

■5:和の草花をモチーフに、細やかなデザインで和にも洋にも合う一本

¥25,000(税抜)

 千總2本目は、涼しげな生成色に濃紺の縁取りが夏らしく、四季折々の和の草花があしらわれたデザイン。丁寧に描かれた小ぶりな草花の模様の明るい黄色が愛らしく目を惹きます。レースを思わせる生成の生地と落ち着いた草花模様は、洋服にも和装にもよく合います。

四季折々の草花が丁寧に描かれています

生成色の生地にも縁取りと同様に草花の模様が白く描かれており、光が当たるとふわりと浮かび上がります。

光の加減で、草花の模様が白く浮かび上がります

生地の素材は綿100%。こちらも、撥水加工がされており、多少の雨でも問題なく使えます。

カラーはホワイト、ネイビー、ピンクの3色展開。和装はもちろん、ドレッシーな格好やフォーマルな格好でも使いやすい一本です。

  • 商品詳細 
  • ブランド名/千總
  • 価格/¥25,000(税抜)
  • 色/ホワイト、ネイビー、ピンク
  • (※写真はホワイト)
  • 生地素材/綿100%
  • 親骨の長さ/約50cm
  • 折り畳み時の長さ/約33cm
  • 直径/約100cm
  • 重さ/約248g
  • 傘袋/付属

千總の2本にも、「アシーナ ニューヨーク」と同様に、開閉時の指詰めを防止するネイルキャップが付いています。

傘を閉じるときに指を挟みにくいネイルキャップ付き

使用後に持ち運ぶときは付属の袋に入れて。傘を長持ちさせる3つのコツ

折り畳み傘を久しぶりに開いてみたら、中骨がサビてしまっていた、という経験のある方も多いのではないでしょうか? せっかく買ったお気に入りの折り畳み傘、どうしたらサビを防ぎ、長持ちさせられるのか伺いました。

「サビつきの原因は、十分に落とせなかった水分によって、骨が濡れてしまうことにあります」(犬丸さん)

サビを防ぐポイントは以下の3点だそう。


■1:使用後、折り畳む前にしっかりと水を落とす
■2:帰宅後、風通しのいい日陰で広げて乾燥させる
■3:綿や麻の生地には、撥水スプレーを吹きかける


撥水スプレーは、素材や使用頻度にもよりますが、2〜3か月に一度を目安に吹きかけるといいそう。また、耐水性を重視する場合は、撥水加工済みのポリエステルの傘を選ぶといいそうです。

サビと同じぐらい気を付けたいのが、傘そのものの形です。

外出先で折り畳み傘を使い屋内に入るときに、クシャクシャっと適当に畳んでしまうのはNG。生地にシワがよってしまい見栄えが悪くなるだけでなく、骨も歪みやすくなり、型くずれや折れる原因になります。

折り畳み傘をしまうときは、丁寧に折り目に沿って畳み、ベルトで留めましょう。畳んだ傘は付属の袋に入れれば、持ち運んでいるあいだに引っ掛けてしまう恐れがありません。傘袋は傘と同じ生地でできており撥水加工もされているものも多いため、傘袋に入れて鞄にしまえば、傘の湿りで鞄の中が濡れてしまうことも防げます。

「傘の開閉時に引っかかりや滑りの悪さなど違和感を覚えたときは、無理に開けないでください。折れたり曲がったりしてしまいかねません。

毎回きちんと畳んで傘袋に入れるのは、少し面倒に感じるかもしれませんが、それも最初のうちだけです。慣れてしまえば、簡単にできます。いい傘ほど、一回一回丁寧に扱えば、長く愛用いただけますよ。」(犬丸さん)

気候が変わりやすく、出かけるのが少し億劫になりがちなこれからの季節も、使いやすい晴雨兼用折り畳み傘があれば楽しくなりそう。お気に入りの一本を見つけて、これから迎える夏のお出かけをお洒落にしてみませんか?

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2018.7.15 更新
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EDIT&WRITING :
廣瀬 翼(東京通信社)