【 今、私たちが知りたい「家の灯り」のこと】
光と影に安らぐ。オブジェとしての美しさを楽しむ。照明は、空間の印象を左右する重要なアイテム。季節の変わり目に部屋の “模様替え” をしてみませんか?
日々の暮らしを美しく彩るだけではなく、部屋の印象を大きく変えてくれる── 照明にはそんな力があります。関心が高まる今、プレシャス世代の家時間を心地よく照らし、洗練された雰囲気をつくる「灯り」に出合うためのヒントを探しました。基礎知識から、東京とパリの実例、モダンでエレガントな照明器具まで存分にお届けします。
心地いい照明のある暮らし[TOKYO]料理家・インテリアデザイナー 行正り香さん
「役割の違う光を重ねる『多灯照明』が、家の空間に奥行きと陰影を与えてくれます」
“ヒュッゲ” と呼ばれる、北欧流の心地よい空間や時間の魅力を伝えてきた行正り香さん。近著『照明と家具からはじめる 北欧インテリア』では、北欧の照明にも注目しています。
行正さんが家族と暮らすマンションのリビングは、温かく深みのある “北欧流の照明術” が体現された場所。「ひとつの天井照明に頼るのではなく、“多灯” にして光を重ねることが最大のポイントです」
北欧の照明に魅せられた始まりは、約30年前、デンマークのホテルで出合い、「恋をした」という名作照明『PH アーティチョーク』。「華やかなムードがありながら、どこか松ぼっくりを思わせる愛らしさもある。これは日本の家屋にも映えると思いました」
夕刻になると、このアートピースのような存在感の「ペンダントライト」に加え、フロアやピアノの上に置かれた「アクセントライト」を、夜になると天井から光を放つ「ダウンライト」をつけていく。大きな窓に光が反射する「リフレクションライト」を楽しみながら、温かな雰囲気をもたらす「キャンドルライト」を灯し、くつろぎの時間を演出。「5種類の光を組み合わせることで、部屋の中に光と影が生まれ、空間に奥行きが出てきます」
家具や絵画と同じかそれ以上に、灯りが、優雅な空間とくつろぎ時間をつくることを実感できます。「私にとって照明は、宝石と同じ。ジュエリーは自分だけのものだけど、照明は、家族や共に過ごす人をも輝かせる。豊かな時間を紡いでくれるものだと思うのです」
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- PHOTO :
- 富野かりん
- STYLIST :
- 中林友紀
- EDIT&WRITING :
- 川村有布子、佐藤友貴絵(Precious)

















