巷では「’80年代の気分が復活⁉︎」とのことで、
まさかのハイレグまで、日の目を見始めているそう。
とはいえ、もちろん今回は水着の話ではありません。
まさに’80年代以降、ボディにコンシャスな服を
着ているほうが痩せて見えると信じられ、
また信じてもきましたが、どうやらその法則も、
流行も、気分もとうに昔のものとなり、
今ではボディラインを覆い隠してくれる服のほうが、
結果的にすっきり=痩せて見えるように感じます。
年齢を重ねるごとに、たとえ体重は変わらずとも
体のラインはぼやけてきます、ゆるんできます、
たるんできます。そこにピチピチの服を着たら…?
あ〜考えるだけでキョウフですよね!
そこで今、選ぶべき服は、服それ自体が美しい、
すっきりとしたシルエットをもっていることが大事。
要はその中に、すっぽりと入り込んでしまえばいいのです。
でも小柄な私の場合、
オーバーサイズすぎないこともポイント。
少なくとも肩幅は体に合わせ、
全身のシルエットが“細長い長方形”になるよう
イメージするとちょうどいいようです。
そんな視点で選んだリネンのワンピースには、
帽子、輝きの強いメタルピアス、胸元のサングラスetc.と
視線の集まる場所を上部にもってくることで、
見る人の目が縦に流れるよう工夫したつもりです。
せっかく、すっきりと落ち感のいいワンピースの中に
体を収めてみたのですから、
小物使いもすっきりとさせたいもの。
ベージュのトーンを統一させ、寂しくならない程度に
ストールで柄を加えてみました。
今回の休日は、神奈川県の岡田美術館が目的地のひとつ。
美術館は作品保護の観点からか、たいてい湿度が低く、
肌寒いので、実はストールはおしゃれのためだけでなく、
実用品としても欠かせません。
このストールに入っているブルーを、
サングラスにもリフレインしてみました。
ちなみに美術館に行く日は、疲れにくいローヒールも
マストですよね。その日の予定に合わせて、
頭のてっぺんからつま先までさまざまに考え
工夫する──おしゃれって、難しいから楽しいですね。
箱根 岡田美術館|「昭和の若冲」、田中一村を知っていますか?
(写真/エディターM&J 文/エディターJ)