明治時代の外国人向けホテル「開化亭」跡地に建てられた、全5階という広大な館内に、常時約450点の美術品を展示する岡田美術館。

60年ぶりに再発見された喜多川歌麿の肉筆浮世絵『深川の雪』や、83年もの間所在不明になっていた伊藤若冲『孔雀鳳凰図』を収蔵、公開するなど、開館以来、話題の続く美術館です。

伊藤若冲 『花卉雄鶏図』 江戸時代中期 岡田美術館蔵
伊藤若冲 『花卉雄鶏図』 江戸時代中期 岡田美術館蔵

収蔵品は、尾形光琳をはじめとする琳派の絵画や、日本・東洋の陶磁器など名品ぞろい。野々村仁清の香炉、尾形乾山の鉢など、重要文化財も。まさに「美の殿堂」と呼ぶにふさわしい、知的スポットです。

足湯カフェに庭園巡り…観賞後もたっぷり楽しめます

岡田美術館は、展覧会だけでなく、施設やロケーションも魅力的。美術館正面には、日本画家・福井江太郎によって描かれた、縦12m、横30mにも及ぶ大壁画『風・刻』が迫力いっぱいに展示されています。来場者は、それを見上げながら、100%源泉かけ流しの足湯を飲み物とともに楽しむ…箱根ならではの贅沢に浸れます。

約15000㎡の敷地が広がる庭園には、春から夏にかけて、色とりどりの花が咲き乱れます。飲食施設「開化亭」で特製のお弁当が提供されるイベントなども不定期で開催されます。旅行などで近場に立ち寄ることがあれば、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

問い合わせ先

  • 岡田美術館
    住所/〒250-0406 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
    開館時間/9:00〜17:00 ※入館は16:30まで
    休館日/会期中無休
    入館料/¥2,800(一般)ほか
  • 庭園入園料/¥300
    TEL:0460-87-3931(代表)
この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
2018.10.29 更新
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EDIT&WRITING :
剣持亜弥(HATSU)