10年先を見据えたデザインと機能! フォルクスワーゲン「ティグアン」は色で遊ぶべし 

 

価格を超えた「名品の格」

 

名車「ビートル」から続くコンパクトカーのベストセラーモデル「ゴルフ」とプラットフォームを共有するSUV、「ティグアン」もまた、普遍的な魅力で我々の目に迫ってくる。フォルクスワーゲンは改良時に伝統的に大きくコンセプトを変えることはないが、およそ8年ぶりのモデルチェンジとあって、外観の印象は一気にモダンになった。ボディ及びホイールベースは7㎝長くなり、ワイドなフロントグリルとメリハリのあるプレスラインの効いたボディパネルが精悍さを強調する。

ドイツ車好きにはたまらない味

 

フォルクスワーゲンは、排気量を小さくして高効率を追求しながら過給器でパワーを補う、エンジンのダウンサイジング化にいちはやく取り組んだブランドだけに、「ティグアン」に搭載されるのも1.4ℓターボ。さすがに圧倒的なパワーとはいかないが、実用回転域で過不足のないトルクを発揮し、瞬時に変速する6速DSG(DCT)でスマートに加速していく。ドライブセレクターをスポーツモードに切り替えると、足回りが締まってステアリングの手応えも増す。乗り心地は固めだが、ドイツ車の乗り味が好きな人にはちょうどいい按配だろう。

スタイル映えするブラウンカラーがおすすめ

 

インテリアは機能的にまとめつつ、グラフィック化されたメーターパネル内にナビ画面を表示させることもできるようになった。ダッシュボードのパネルの質感も上々だ。また、上級グレードにはフォルクスワーゲンが独自に開発した自動車専用オンラインサービス「カーネット」が装備され、グーグルアースと連動したナビや音声検索などができるようになったのもポイント。長く乗ることを前提とした場合、こうした新しいサービスがあると将来も安心だ。なお、試乗車両のボディカラーはブルーメタリックだったが、会場にずらりと並ぶ車両のなかで一番魅力的だったのが、「ナッツシェルブラウンメタリック」。近年、欧州車ではブラウン系が増えているのだが、「ティグアン」のそれはべったりとした印象がなく、とても上品。2色のコンビレザーを用いたオプションの「サフラノオレンジレザー」(写真)と組み合わせると、ラグジュアリーな雰囲気が倍増する。シルバーのボディカラーに黒いインテリアは定番だが、今後街でみかけることが多くなるクルマだからこそ、色で差をつけたい。

〈フォルクスワーゲン・ティグアン ハイライン〉

全長×全幅×全高:4500×1840×1675㎜
排気量:1394cc
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:150PS/5000~6000rpm
最大トルク:250Nm/1500~3500rpm
駆動方式:2WD
トランスミッション:6速DSG(DCT)
価格:433万2000円(税込)
問い合せ フォルクスワーゲンカスタマーセンター   TEL:0120-993-199

この記事の執筆者
TEXT :
櫻井 香 記者
2017.7.5 更新
男性情報誌の編集を経て、フリーランスに。心を揺さぶる名車の本質に迫るべく、日夜さまざまなクルマを見て、触っている。映画に登場した車種 にも詳しい。自動車文化を育てた、カーガイたちに憧れ、自らも洒脱に乗りこなせる男になりたいと願う。