スカーフやバッグよりエルメスらしさを感じられる!名品ラムレザーグローブ

冬のパリは寒い。乾いた空気が肌を刺し、石畳は凍てつきそうなほど冷たい。でもその厳しくも美しいパリの寒さのなかで、エルメスの手袋をまとうマダムの手のしぐさほど、華やかで優雅に映るものはありません。

しぐさまで美しく魅せる手袋はもうひとつの肌のようにフィット

たとえば、ふと暖かいカフェに駆け込み、手に指先に、ぴったりとなじんだ上質な革の手袋をはずすときの、ゆったりとしたしぐさの美しさ。いい手袋とは、そうした「動きのエレガンス」を誘い出す仕掛けのようなものです。

ひとたび手にすればわかる、しなやかな革の風合い、美しいカッティング、装飾の繊細さ、そして使ううちに、肌の一部のようになるのに、さほど型くずれもせず、きれいなフォルムを保つ丈夫さ。数えきれない魅力に気づくとき、職人たちの誇りが伝わってきて、ずっと大切にしたくなるはずです

私たちに美しいしぐさを求める「手袋」という特別な存在は、もしかするとスカーフやバッグ以上に、エルメスらしさを感じられる名品かもしれません。

左から/グローブ「ソヤ」ブルー・ニュイ¥108,000・グローブ「シネティック」ブルー・アンクル(=インクブルー)と黒各¥112,000・グローブ「カーナビー・サーカス」プシエール(=サンドベージュ)/参考色と黒各¥145,000[素材:ラムレザー、シルクライナー]※サイズ展開:65、70、75、80(店舗と商品によって異なる)(エルメスジャポン) [Precious2018年10月号082-083ページ]  

エルメスのレザーグローブは、ベーシックカラーのなかにも、絶妙な色のニュアンスが感じられるのです。

[左]アイコンモチーフ付きでタッチパネル対応の「ソヤ」 。

[中央]端正な刺しゅうで甲を包む「シネティック」。

[右]スタッズと揺れる小さなモチーフが愛らしい「カーナビー・サーカス」。

リモージュ近郊のアトリエで生み出される珠玉の手袋

フランス中西部、リモージュ近郊にあるサン・ジュニアン。中世から革手袋をつくり続け、「手袋村」とも呼ばれているこの街に、エルメスのグローブのアトリエがあります。1880年代からエルメスのレザーグローブを手がけ、腕利きの職人ぞろいといわれる優秀なアトリエです。手袋づくりは、繊細な手仕事によるところが大きいだけに、ベテランの職人の豊かな経験と高度な技術が必要。手にはめたときのなじみのよさや、丈夫さ、美しさも、すべて職人たちの経験からくる勘や、手先の感覚によるものなのです。

徹底した試着で選び抜いた私のベーシック名品

編集部にも愛用者が多いグローブ。雑誌『Precious』のエディトリアル・ディレクター、喜多容子によれば、パリのエルメス本店で受けたアドバイスが、参考になったとか。「小さめのサイズを選ぶのがコツと言われ、すすめられたのは、本当にタイトで不安が残ったものです。でもしばらくはめるうち、見事にぴったりフィットするようになりました。最初の購入から10年以上経ちましたが、ますます愛着が! クリーニングなどのメンテナンスがしっかりしているところも、メゾンの名品の価値を高めているようです」

  • 指と指の間の狭い部分を縫い合わせるのは、細やかな神経を必要とします。機械以上の正確さに感嘆。©Christophe MARIOT
  • ブリックカラーは、ほかにない色で10年選手のお気に入り。黒は大きめを買ったため、出番が少ないようです。

※掲載した商品の価格はすべて税抜です。

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PHOTO :
戸田嘉昭・小池紀行・宗髙聡子(パイルドライバー)