近年、ラグジュアリーメゾンからも続々とおしゃれなアイテムが発表されるようになり、アウトドアーという機能性目線のカテゴリーを抜け出し、ファッションアイテムとしての位置を確立してきた「ダウンコート」。

アイテム特有の「軽さ温かさ」という機能面に加え、上質素材や異素材とのコラボレーション、上品な配色や女性らしいシルエットへのこだわりなど、多角的にアップデートされ、バリエーションも豊富にそろうようになってきました。そんななかで、キャリア女性が本当に選ぶべきブランドやアイテムは、一体どんなものなのでしょうか?

左から/LISA CONTE(リサコンテ)、FERVOR(フェーバー)、JOUTSEN(ヨーツェン)、MooRER(ムーレー)、TATRAS(タトラス)
左から/LISA CONTE(リサコンテ)、FERVOR(フェーバー)、JOUTSEN(ヨーツェン)、MooRER(ムーレー)、TATRAS(タトラス)

伊勢丹バイヤーが厳選!本当に買うべき今年のダウンコート&アウターブランド5選

選択肢が増えているだけに、アイテム選びの決め手に悩む人も多いはず。そんなお悩みを解決すべく、Precious.jp編集部では、その道に精通したプロ・伊勢丹新宿店のバイヤーに、今年の売れ筋と、それぞれのブランドの特徴を教えていただきました。

■1:マイナス20度でも耐えられる「超本格ダウンコート」【JOUTSEN(ヨーツェン)】

「JOUTSEN(ヨーツェン)」のダウンコート
「JOUTSEN(ヨーツェン)」のダウンコート

マイナス20〜30度の極寒の地でも寒くない、「超本格」のダウンコートブランドとして注目したいのが、世界最北にファクトリーをもつ「JOUTSEN(ヨーツェン)」です。

1936年に設立されたフィンランド発の同ブランドは、実は寝具用品の生産からスタートしたといいます。羽毛の入った衣類の生産を始めたのは1960年代のこと。

北極圏に生息するホワイトグースの羽毛のみを使用されている上質なダウンコートは、厳選された羽毛を独自技法の洗浄方法を取り入れることで、アレルギーの原因となる不純物を取り除いた後に製品化するという、徹底した品質管理のもと、生産されています。

70年以上の歴史あるブランドが生み出す、機能美とテクノロジーが交錯するダウンコートは、タウンユースにも最適。今年最も注目したいブランドのひとつとしてマークしておきましょう。

アイテムの詳細はこちらから【「マイナス20度でも寒くない」ヨーツェンの超本格ロングダウン】

■2:上品エレガンス代表の「上質ダウンコート」【MooRER(ムーレー)】

「MooRER(ムーレー)」のダウンコート
「MooRER(ムーレー)」のダウンコート

ひと目見ただけで上質感を感じ取れるのは、2006年にイタリアのヴェローナで創業された、アウターメーカーの「MooRER(ムーレー)」。

まだまだ男性ブランドというイメージが先行しているブランドでもありますが、プルミュールダウンといわれる国際規格UNI EN 12934にて評価されたホワイトグースの羽毛が使用されている、最高水準のダウンコートは、抜群の温かさを発揮。包まれるような着心地は、一度はおると手放せないという人も多いといいます。

暖かさに加え上品な装いを叶えてくれるスタイリッシュなデザイン力が、大人女性の日常スタイルに合わせやすく、オンでもオフでも活躍してくれそうです。担当バイヤーも太鼓判を押す、メイド・イン・イタリーにこだわる同ブランドは、早速チェックすることをお勧めします。

アイテムの詳細はこちらから【仕事にも休日にも使える「ムーレーの上質ダウンコート」】

■3:スリムに見える「日本人サイズなダウンコート」【FERVOR(フェーバー)】

FERVOR(フェーバー)のダウンコート
FERVOR(フェーバー)のダウンコート

赤坂で70年間の歴史をもつ日本の老舗テーラー「TAILOR & CLOTHS(テイラーアンドクロース)」によって仕立てられた、ジャパンクオリティーの魅力が凝縮したダウンコートブランド「FERVOR(フェーバー)」。

「情熱」という意味をもつブランドネームからも感じられるように、本物だけを追求し信念を伝えるモノづくりの工程を大切にするテーラーの精神が息づいたダウンコートは、肌で感じられるオーダーメイドのような着心地が最大の魅力です。

「腰位置の高さやボディーシェイプ、袖の長さなど、日本人の体型に合うようにデザインされている」というシルエットは、「インポートサイズだと大きい」という小ぶりな方にもフィットしやすいのが特徴です。身にまとうことで病みつきになるサイズ感はぜひ、お店でその着心地を試してみてください!

アイテムの詳細はこちらから【スリムに見える「フェーバーの日本人サイズなダウンコート」】

■4:リピーター続出!軽くて暖かい「永遠の定番ダウンコート」【TATRAS(タトラス)】

TATRAS(タトラス)のダウンコート
TATRAS(タトラス)のダウンコート

ラインナップが豊富にそろうこともあり、継続して人気が高い「TATRAS(タトラス)」は、2006年にミラノを拠点に展開を開始。イタリア製の加工技術と日本のフォーマルなムードを融合させたエレガントな仕立てが幅広い層に支持されている、ベーシックなダウンコートブランドのひとつです。

中綿には最高級とされる、ポーランド製の毛軸のないグースダウンが90%使用されており、ボリュームと軽さを実現。撥水加工が施されているものもあり、耐久性にも優れているという点でも人気を集めています。

リピーターを獲得している人気ブランドのダウンコートは、初心者にもお勧めです。ダウンコートデビューを検討している人もぜひ、お店で試着して、その良さを感じてみてください。

アイテムの詳細はこちらから【軽くてあったかい「タトラスのロングダウン」にリピーター続出】

■5:ファッション性が高い「異素材ミックスのダウン風アウター」【LISA CONTE(リサコンテ)】

LISA CONTE(リサコンテ)の中綿入りコート
LISA CONTE(リサコンテ)の中綿入りコート

洗練されたデザインが人気の高いLISA CONTE(リサコンテ)は、1986年に世界有数のムートンレザーの産地であるイタリアのトスカーナ州で誕生。

サーモア社のアウトドア用の断熱中綿素材を使用されたコートは、驚くほど薄く軽い見た目からは想像できないほど温かいのも、特徴のひとつ。加えて、トスカーナのムートンの特徴でもある長い毛足を短くカットし、着用時に着膨れしないよう調整されているのも、女性から人気を集めるポイントです。

「純粋さ・本質・飾らない・確立された個性をもっている女性」が表現されているコートは、ファッション性も高く、タウンユースにも最適。「日本で展開されているものは、日本人の体型に合うようにリサイズされているという点でも、支持を集めています」。

伊勢丹新宿店のバイヤーも太鼓判を押す「LISA CONTE(リサコンテ)」は、今年最も注目したいブランドのひとつとして、早速マークしておきましょう。

アイテムの詳細はこちらから【ファッション性が高い「異素材ミックス」のダウン風アウターがヒット中】

世界中にネットワークをもつ、知識豊富な伊勢丹新宿店のバイヤーがセレクトする厳選のダウンコレクションは、甲乙つけがたい魅力が凝縮していました。目的と照らし合わせながら、今年のダウンコート選びの参考にしてみてください。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
大槻誠一
EDIT&WRITING :
石原あや乃