古いものを捜し歩いて、ノスタルジーに浸るのが大好きです。

だから休日、洋服屋さんに用事がないときは、大抵「東」へ。

意外と名店の多い小石川周辺、

神保町の古本屋巡り、

谷中根津で渋い喫茶店チェック、

もちろん浅草も見逃せない・・・。

なんてことをしているとあっという間に夕暮れ。

商店街、そして住宅街から漂ってくる夕げの香りに心惹かれつつ

とぼとぼ我が家へ・・・。それが私にとって最高の1日です。

で、そんなイースト・東京散策で発見したのがこちらのお店。

ナミキヤ

なんと両国唯一?のセレクトショップです。

洋服好きなら、

このディスプレイを見ただけでドキッとするはず!

だってほら、この箱......。

店内の品ぞろえは、さらに悶絶級です。

さて、いかがだったでしょうか?

往年の洋服好きなら鼻血が出そうな国宝級のセレクトです。

コーギーなどの、今ではもう作れないクオリティのスコットランド製ニット。

エドグリ、ヘンリーマックスウェル、オールデンなどのデッドストック、

サンダースの別注ギリー、やっぱり素晴らしいフレンチラコ、

メイドinUSAのチノパンや紺ブレ。

そして私も今まで知らなかった、往年の名作がゴソッと・・!

もちろんlevis vintage clothingやバラクータのG9など、現行アイテムも大充実。

早速私は霜降りブルー(日本製ではないんだこれが・・・)のフレンチラコや

スメドレーのタートル(現行のより厚手のタイプ)をまとめ買いした次第です。

す、すごいお店を見つけてしまった・・!

しかし私がこのお店にもっとも惹かれたのが、このお店に流れる空気。

店主が自分の大好きな商品を仕入れて、自ら接客して売る。

時には地元の服好き少年と世間話に花を咲かせて・・・。

東京では絶滅したかに思えた、

セレクトショップの原風景が、ここ両国にはあったのです。

洋服マニアの方にはもちろんお勧めですが、

そうでなくても、近頃のお店じゃどうも店員さんと話がかみ合わない・・・。

そんな人たちはぜひ両国へ!そしてナミキヤに行ってみてください。

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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