ジンは、そもそもオランダの医学博士が考案した薬用酒で、原料のジュニパーベリー(杜松の実)からジュニエーヴルワインという名であった。それが芳香と美味が好まれ酒として普及。オランダのオレンジ公、ウィリアムが英国王になる際に持ち込み英国で生産して、ジンという名前になった。そうして「労働者のミルク」と呼ばれるまでに英国の男たちに親しまれるようになったのだ。

天然の軟水からつくられるスピリッツ・ジン!

匂い立つように色気がほとばしる酒!

「ヘンドリックス」(写真手前)は少量生産が貫かれているレアな逸品。ジンの出自を物語る薬瓶のような容器もクラシック! もちろんジントニックやロックでもよいが、極めて英国的な飲み方としておすすめしたいのが、スライスしたキューカンバー (キュウリ)を入れたソーダ割り。バラの花びらとキュウリを隠し味に使う「ヘンドリックス」の風味が最大限に引き出せるから、ぜひお試しを。写真左/アイラモルトの蒸留所「ブルイックラディ」が地元の植物学者(=ボタニスト)に依頼して、1年越しで完成したのが、通称「アイラ・ドライ・ジン」と呼ばれる『ボタニスト』だ。写真右/1830年にロンドンに創業したジンブランドの老舗「タンカレー」が、さらなるジンの質を求め蒸留器の製造からこだわり誕生したのが、『タンカレーナンバーテン』。
「ヘンドリックス」(写真手前)は少量生産が貫かれているレアな逸品。ジンの出自を物語る薬瓶のような容器もクラシック! もちろんジントニックやロックでもよいが、極めて英国的な飲み方としておすすめしたいのが、スライスしたキューカンバー (キュウリ)を入れたソーダ割り。バラの花びらとキュウリを隠し味に使う「ヘンドリックス」の風味が最大限に引き出せるから、ぜひお試しを。写真左/アイラモルトの蒸留所「ブルイックラディ」が地元の植物学者(=ボタニスト)に依頼して、1年越しで完成したのが、通称「アイラ・ドライ・ジン」と呼ばれる『ボタニスト』だ。写真右/1830年にロンドンに創業したジンブランドの老舗「タンカレー」が、さらなるジンの質を求め蒸留器の製造からこだわり誕生したのが、『タンカレーナンバーテン』。

そしてその最高峰が「ヘンドリックス」。シングルモルトの名門「ウィリアム・グランツ&サン」のプレミアムジンだ。キュウリとバラの花びらのエキスをブレンドするのが特徴で、チャールズ皇太子は「ヘンドリックス」に薄切りのキュウリを添えたジントニックを愛飲する。

ジンベースでカクテルを愉しむならマティーニもよい。ベルモットの少ない辛口をウィンストン・チャーチルは好んだという。洒落者の氏ならば「ヘンドリックス」であったかもしれない。もちろん「ヘンドリックス」はストレートも最高に美味である。

※2012年夏号取材時の情報です。

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名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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