元来、下着であったシャツが現在のようにスーツ、タイとセットで着られるようになったのは英国でスーツが市民権を得た1870年代以降だという。「ターンブル&アッサー」の創業は1885年。つまり、今のシャツの歴史は「ターンブル&アッサー」の歴史そのものといってもよい。
シャツのパイオニア「ターンブル&アッサー」
華やかかつノーブルなシャツたち

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【ボタンカフ】ボタンが手首に沿って縦に3つ並ぶデザイン。主流の2ボタンよりきゅっと締まった手首のラインをつくるため、エレガントな印象に
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【ターンバックカフ】ボタン留めしたそで口を見せながら、さらに折り返して二重にする仕様。別名ミラノカフ。こなれた手元が狙える人気のデザイン
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【ダブルカフ】そで口でカフスを折り返し、二重にする仕様。別名フレンチカフ。フォーマル度が高いため、上品なカフリンクスで飾りたい
「身だしなみが完璧であるためには俗眼の注目をひいてはならぬ」と名言を残したのはダンディ王のボウ・ブランメル。アンダーステイトメントが通底する国にあって「ターンブル&アッサー」のシャツは意外や、派手。それをはやらせたのは太い縞柄のシャツを好んだウィンザー公だ。そして、派手なシャツを上品に着こなす術はチャールズ皇太子が継承している。
通常、シャツは消耗品だが、ターンブル&アッサーのシャツは10年経とうが、色褪せすることもない。これほど丈夫なシャツは、ほかには見当たらないだろう。
※2012年夏号取材時の情報です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- パイルドライバー