かつて英国の工場や家庭で爆発的に普及した「アングルポイズ」の『1227』。人間の腕をヒントにしたというアームと3本のスプリングは、わずかな指の力で思いどおりのポジションがキープできる。自在に回転するシェード部分とアームの可動域を合わせると1001度にもなる画期的なスプリング式デスクランプだ。

画期的アイディアで生まれた英国が誇る工業製品「アングルポイズ」

気品漂うメカリックな佇まいが美しい!

1935年に誕生した「アングルポイズ」のデスクランプ『Anglepoise227』の復刻版がこちら! 3本のスプリングとアームによって自由自在に角度が変えられるシンプルな構造は、現在のスプリング式シェードランプのベースにもなっている。クローム仕上げの『オリジナル1227』※参考商品
1935年に誕生した「アングルポイズ」のデスクランプ『Anglepoise227』の復刻版がこちら! 3本のスプリングとアームによって自由自在に角度が変えられるシンプルな構造は、現在のスプリング式シェードランプのベースにもなっている。クローム仕上げの『オリジナル1227』※参考商品
  • 【FRONT】アームリーチは、なんと約62㎝! デスクランプとしての応用領域が広いうえ、コンパクトに収納することが容易なスマートボディも特徴的
  • 【ここが大発明!】曲げやすさ、ポジションキープを両立する黄金比を突き詰めた結果たどりついたのが、この3本の矢ならぬ3本のスプリングである!

「機能的で美しく、だれにでも手軽に買える日用品」と称賛し、自身のブランドで復刻したファッションデザイナーのマーガレット・ハウエル。家具デザイナーのテレンス・コンラン、映画監督のティム・バートンなど、「アングルポイズ」の愛好者は多い。なかでも『1227』は、バッキンガム宮殿のデスクに置かれ、エリザベス2世女王も愛用しているという。

工業製品を彷彿させる真率さを持ちながら、親しみやすく温かいデザインは、2階建てバスやミニクーパーといった代表的英国デザインと肩を並べる。誕生から75年以上経た現在も輝きを放ち、ロイヤルな気品すら漂う「名品」だ。

BRAND HISTORY

時は20世紀初め。「アングルポイズ」の生みの親、ジョージ・カワーダイン氏が自動車サスペンションの会社を経営していたことをきっかけに、その知識を応用して誕生したのが、この名作ランプの始まり。2009年に英国国内で発売された記念切手(写真)には、英国を代表する10のデザインに、ミニと並んで「アングルポイズ」が選ばれている。資料提供:リンインクープ
時は20世紀初め。「アングルポイズ」の生みの親、ジョージ・カワーダイン氏が自動車サスペンションの会社を経営していたことをきっかけに、その知識を応用して誕生したのが、この名作ランプの始まり。2009年に英国国内で発売された記念切手(写真)には、英国を代表する10のデザインに、ミニと並んで「アングルポイズ」が選ばれている。資料提供:リンインクープ

※2012年夏号取材時の情報です。※価格は税込みです。

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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