創刊以来、「真の名品」を探求し続けるラグジュアリーファッション誌『Precious』が独自の視点から2018年の新作時計を総ざらい。各界の目利きを審査員に迎え、第1回「Precious WATCH AWARD」を開催しました。
そこでは、8つの部門で最高得票を得た一本を選出。今回ご紹介するのは「プレシャス名品ウォッチ部門」です。
発表! 第1回「Precious WATCH AWARD 2018」
プレシャス名品ウォッチ部門は、カルティエの「タンク ルイ カルティエ」
「時計は円形」という既成概念を覆し、のちに世紀を超えた角形ウォッチの名品となる「タンク」コレクションの、ひいてはカルティエのウォッチメイキングの礎を築いた「タンク ルイ カルティエ」。
その誕生は1922年。創業者であるルイ・カルティエ自身が身につけていたことから、1924年に「タンク ルイ カルティエ」と名づけられました。以来、時代が移り変わっても、オリジナルモデルを踏襲したフォルム、ダイヤルデザインを継承し続け、不朽の名品として憧憬を集め続けています。
その最新作が、2018年12月発売予定のブレスレットモデルです。
従来のストラップモデルを長年愛用している審査員の浅井さんは「時計として、本当に美しいデザインだと改めて感服しました」と、名品に宿る不変の魅力を高く評価。同じくストラップモデルを愛用している中村も、「時計は基本的にケースの黄金比率に惹かれます。その点ではやはり、「タンク ルイ カルティエ」の右に出る時計にはなかなかお目にかかれません」と手放しで称賛しました。
一方で新開発の自社製手巻きムーブメント搭載という本格時計の側面も。時計のプロたちからも絶賛され、満場一致での「プレシャス名品ウォッチ部門」授賞となりました。
角形ウォッチの金字塔を打ち立てた、「タンク」コレクションの原点の最新作
「蘊蓄を語らずとも、無条件にただ、美しい時計だと思う」(浅井さん)
レザーストラップの印象が強い「タンクルイ カルティエ」。それもそのはず、'80年代、'90年代には展開していたものの、2000年代に入ってからはブレスレットモデルは発表されてはおらず、それだけにそのインパクトは鮮烈! 新たに開発された自社製手巻きムーブメント「1917MC」搭載という内面のエレガンスも、魅惑のオーラとなって時計を包み込みます。
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初代「タンク」と同様、王冠があしらわれたリュウズは、「タンク」シリーズのなかでも限られたコレクションだけが受け継いでいる意匠。このブレスレットモデルにはダイヤモンドが採用され、横顔まで美麗です。
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ケースの縦・横の黄金比率や、ローマ数字インデックスとその内側のレイルウェイミニッツトラックが奏でるエレガンスは永遠に褪せません。
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しなやかな7連ブレスレットは、肌に吸い付くよう。
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裏蓋の刻印は、スイス製の自社製ムーブメントを搭載していることを示しています。
※掲載した商品は税抜です。
問い合わせ先
Precious WATCH AWARD 2018 審査員の方々
浅井佳代子さん
フォトグラファー
(あさい かよこ)本誌創刊からファッションページにおいてあらゆる名品を撮り続け、印象深いビジュアルを牽引。ウォッチ&ジュエリーの撮影も多く手がけ、美を見極める豊かな感性を発揮し続ける。自身が長年愛用しているのは、カルティエ「タンク」。
雨宮塔子さん
フリーキャスター・エッセイスト
(あめみや とうこ)TBSのアナウンサーとして活躍後、1999年に退社し単身渡仏。フランス語、西洋美術史を学ぶ。2016年、『NEWS23』(TBS)のキャスターに就任し現在に至る。パリ在住時にはスイスの時計フェアの取材経験も。現在はジャガー・ルクルトとエルメスのコラボのアンティークウォッチを愛用中。
犬走比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)本誌をはじめ数々の女性誌や女優のスタイリングを手がけ、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。30年以上を誇るキャリアと卓越した審美眼で、セレクト&スタイリングする自身の着こなしも注目を集める。
並木浩一さん
桐蔭横浜大学教授・腕時計ジャーナリスト
(なみき こういち)1990年代より、スイスの時計フェア・S.I.H.H.(ジュネーブサロン)、バーゼルフェアを取材し続けている日本の腕時計ジャーナリストの草分け。著書に『腕時計一生もの』(光文社新書)、『腕時計のこだわり』(ソフトバンク新書)などがある。
本間恵子さん
ウォッチ&ジュエリージャーナリスト
(ほんま けいこ)ジュエリーデザイナーから宝飾専門誌エディターに転身。その後フリーランスになり、女性誌や新聞を中心に専門性の高い記事を執筆。大学でのセミナーやトークショーイベントにもしばしば登壇している。アンティークにも造詣が深い。
松崎壮一郎さん
『Chronos日本版』『Chronos Femme』発行人
(まつざき そういちろう)『Esquire日本版』『Departures』といったラグジュアリー誌を経て、時計専門誌『Chronos日本版』を立ち上げたほど、時計への愛情と造詣が深い九州男児。現在最も愛用している時計はパテックフィリップ「ノーチラス」。
岡村佳代
ウォッチ&ジュエリージャーナリスト
(おかむら かよ)スイスの時計フェアの取材歴は日本で屈指のキャリアを誇り、女性に機械式時計の魅力を啓蒙した第一人者として知られる。マニアックになりすぎないわかりやすい筆致で、女性誌、男性誌、専門誌と幅広い媒体で記事やコラムを執筆している。
中村絵里子
『Precious』ファッションディレクター
(なかむら えりこ)ウォッチ&ジュエリー、ファッションページを担当。「着道楽」「時計道楽」としても知られる。一流ブランドの手の込んだ時計を見る機会に恵まれているので、美しい名品には目がない。エレガントな外見なのに中身が男らしい時計が好き。
<出典>
Precious1月号「さあ、おしゃれ心を刺激する贅沢な冬旅へ!」
【内容紹介】さあ、おしゃれ心を刺激する贅沢な「冬旅」へ!/この冬、主役は「最旬カーキ」!/「ルイ・ヴィトン」アラビアの幻想美に誘われて/働く女の「バッグイン小物」2019/発表! 第1回「 PreciousWATCH AWARD 2018」
2018年12月7日発売 ¥980(税込)
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦 (パイルドライバー)
- STYLIST :
- 関口真実
- COOPERATION :
- 安里昌悟
- EDIT&WRITING :
- 岡村佳代、濱谷梢子・ 中村絵里子(Precious)