創刊以来、「真の名品」を探求し続けるラグジュアリーファッション誌『Precious』が独自の視点から2018年の新作時計を総ざらい。各界の目利きを審査員に迎え、第1回「Precious WATCH AWARD」を開催しました。

そこでは、8つの部門で最高得票を得た一本を選出。今回ご紹介するのは「本格機械式時計部門」です。

発表! 第1回「Precious WATCH AWARD 2018」

本格機械式時計部門は、パテック フィリップの「クロノグラフ 7150/250」

世界最高峰の時計ブランドとして、揺るぎないステイタスを誇るパテック フィリップ。当初からこの部門の大本命として注目されていた、この「女性のためのクロノグラフ」が、他の名門マニュファクチュールの機械式時計を抑えて「本格機械式時計部門」の一位に輝きました。

2009年、男性モデルに先駆け、レディースモデルにまず最初に搭載されたことで世界の女性たちから称賛を浴びた高精度なクロノグラフムーブメントを搭載。当初はクッション形ケースでしたが、今年新たにラウンド形になって雰囲気を一新し、さらにフェミニンさを加速させました。 

また、時計のプロフェッショナルたちは、まったく異なる視点からも高評価を下しました。

「これは文句のつけようがない美しいクラシッククロノグラフの王道。国内はもちろん、世界的に高級時計市場を牽引したパテック フィリップは、資産価値の高さも抜きん出ています」(松崎さん)

「決して華美すぎない、でも、見る人が見たらすぐにそれとわかる。それがパテック フィリップのオーラ」(雨宮さん)

名品は寡黙に、だけどときには饒舌に、その真価を語ります。

名品ムーブメントを内包した、世にも美しきクロノグラフ

時計「クロノグラフ 7150/250」¥9,140,000 手巻き【ケース径:38mm】[ケース:ローズゴールド×ダイヤモンド、ストラップ:アリゲーター](パテック フィリップ ジャパン)
時計「クロノグラフ 7150/250」¥9,140,000 手巻き【ケース径:38mm】[ケース:ローズゴールド×ダイヤモンド、ストラップ:アリゲーター](パテック フィリップ ジャパン)

「正統の美が宿る完璧なクロノグラフ。これをつけている女性がいたら視線を奪われるだろう」(松崎さん)

経過時間を計測する、いわゆるストップウォッチ機能「クロノグラフ」がフェースデザインの主役に。ふたつの小窓は、右が30分計、左が「スモールセコンド」と呼ばれる秒針。本来スポーティーなイメージのディテールを、クラシカルな「ブレゲ針」やベゼルを取り囲むダイヤモンドが、フェミニン&リッチな表情に導いています。

  • サイドのプッシュボタンにも「ギョウシェ」という繊細な装飾を施すことによって、男性的なタフさは中和され優美さが漂います。
  • ケースの裏はスケルトンで、美しく仕上げられたムーブメントを目で楽しむことができます。
  • ストラップのバックルの細部にもダイヤモンドを丹念にセッティング。全方位隙のないエレガンスを演出します。
  • プリントではなく植字されたインデックスや、ふたつの小窓(インダイヤル)によって構築される立体感が、表情にさらなるノーブルさを与えてくれます。

※掲載した商品は税抜です。

問い合わせ先

Precious WATCH AWARD 2018 審査員の方々

浅井佳代子さん
フォトグラファー
(あさい かよこ)本誌創刊からファッションページにおいてあらゆる名品を撮り続け、印象深いビジュアルを牽引。ウォッチ&ジュエリーの撮影も多く手がけ、美を見極める豊かな感性を発揮し続ける。自身が長年愛用しているのは、カルティエ「タンク」。
雨宮塔子さん
フリーキャスター・エッセイスト
(あめみや とうこ)TBSのアナウンサーとして活躍後、1999年に退社し単身渡仏。フランス語、西洋美術史を学ぶ。2016年、『NEWS23』(TBS)のキャスターに就任し現在に至る。パリ在住時にはスイスの時計フェアの取材経験も。現在はジャガー・ルクルトとエルメスのコラボのアンティークウォッチを愛用中。
犬走比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)本誌をはじめ数々の女性誌や女優のスタイリングを手がけ、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。30年以上を誇るキャリアと卓越した審美眼で、セレクト&スタイリングする自身の着こなしも注目を集める。
並木浩一さん
桐蔭横浜大学教授・腕時計ジャーナリスト
(なみき こういち)1990年代より、スイスの時計フェア・S.I.H.H.(ジュネーブサロン)、バーゼルフェアを取材し続けている日本の腕時計ジャーナリストの草分け。著書に『腕時計一生もの』(光文社新書)、『腕時計のこだわり』(ソフトバンク新書)などがある。
本間恵子さん
ウォッチ&ジュエリージャーナリスト
(ほんま けいこ)ジュエリーデザイナーから宝飾専門誌エディターに転身。その後フリーランスになり、女性誌や新聞を中心に専門性の高い記事を執筆。大学でのセミナーやトークショーイベントにもしばしば登壇している。アンティークにも造詣が深い。
松崎壮一郎さん
『Chronos日本版』『Chronos Femme』発行人
(まつざき そういちろう)『Esquire日本版』『Departures』といったラグジュアリー誌を経て、時計専門誌『Chronos日本版』を立ち上げたほど、時計への愛情と造詣が深い九州男児。現在最も愛用している時計はパテックフィリップ「ノーチラス」。
岡村佳代
ウォッチ&ジュエリージャーナリスト
(おかむら かよ)スイスの時計フェアの取材歴は日本で屈指のキャリアを誇り、女性に機械式時計の魅力を啓蒙した第一人者として知られる。マニアックになりすぎないわかりやすい筆致で、女性誌、男性誌、専門誌と幅広い媒体で記事やコラムを執筆している。
中村絵里子
『Precious』ファッションディレクター
(なかむら えりこ)ウォッチ&ジュエリー、ファッションページを担当。「着道楽」「時計道楽」としても知られる。一流ブランドの手の込んだ時計を見る機会に恵まれているので、美しい名品には目がない。エレガントな外見なのに中身が男らしい時計が好き。

 

<出典>
Precious1月号「さあ、おしゃれ心を刺激する贅沢な冬旅へ!」
【内容紹介】さあ、おしゃれ心を刺激する贅沢な「冬旅」へ!/この冬、主役は「最旬カーキ」!/「ルイ・ヴィトン」アラビアの幻想美に誘われて/働く女の「バッグイン小物」2019/発表! 第1回「 PreciousWATCH AWARD 2018」
2018年12月7日発売 ¥980(税込)
PHOTO :
戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
STYLIST :
関口真実
COOPERATION :
安里昌悟
EDIT&WRITING :
岡村佳代、濱谷梢子・中村絵里子(Precious)