普段、「私なんて……」を口癖にしていませんか? ただの謙遜なら問題ないですが、これが本心なら大問題です! 習慣化コンサルタントの古川武士さんによると、誉められても受け止められない、誰かに好かれると申し訳なくなるような人は、毎日の何気ない行動や発言に特徴があると言います。
なかなか自分に自信が持てないと、物事を前向きに捉えられず、機会損失ばかりしてしまいます。一度きりの人生を楽しめないのは損ですよね。そこで古川さんに、自己肯定心が低い人が無意識にやっている習慣を断ち切る方法と一緒に教えていただきました。この機会に見直し、自分をもっと好きになって運気を上げていきましょう!
自分になかなか自信が持てない人が無意識にやっている「5つの悪習慣」
■1:「難しい」「やっぱり無理」を口癖にしている
古川さんによると、自己肯定心が低い人には、ついつい言ってしまう口癖があるそうです。
「何を学んでも、100%の結果が出るか、100%の解決策が出ないと、『それは難しいよね』『やっぱり無理だよね』と言ってしまう。どんな本を読んでもセミナーを受けても、100%の結果とそれを保証する解決策はありません」(古川さん)
完璧主義はよくないようです。自己肯定感の高い人は、学んだことを自分の状況に当てはめて、足りない部分、応用する部分を考えるのだとか。
■2:すぐにできない理由をたくさん考えてしまっている
また、自己肯定感が低い人がやりがちなのが、できない理由を考えてしまうことだそう。
「自分が『できない』ということは、本来は嫌なことなのですが、『できない』と思ったほうが本音のところ安心するものなのです。というのは、私たちは自分がダメだと認識したら、『やっぱりダメだった!』と思ったほうが、自分の認識と現実が一致することになり、それは認識の証明になるので、無意識的にそれを求めてしまうのです。
それが悪循環になり、一度信じた『私はダメだ』『劣っている』というビリーフ(思い込み)によって、今度は失敗体験が証明されていく。だから自然とできない理由を考えて、できなかったと信じたい、ますます自己肯定感が下がるというスパイラルを繰り返します」(古川さん)
負のスパイラルにハマってしまったら怖いですね。抜け出すには、「今の自分にできる範囲の行動、5%でも改善になる行動は何かを考えて行動をリストアップしてみましょう。そうすると、自分でコントロールできる領域が少しでもあれば前向きな気持ちに切り替えることができます」と古川さんは言います。
■3:あるものではなくないものに集中している
あなたは、「お金がない」「スキルがない」「経験がない」「人脈がない」「知識がない」「機会がない」などと思っていませんか? 何か夢を持っても、目標を立てても、自己肯定感が低いと「ない」ものにフォーカスしがち、と古川さん。
「自己肯定感が高い人は、『ある』ものにフォーカスします。今あるお金でやれること、今のスキルで何ができるかを考えます。経験や人脈は作ればいいと思うし、知識は少しずつ増やせばいいと思う。充分にないことは事実だとしても、充分にないからできないと考えるのか、今あるものからスタートしようと思うのかで、希望を持てるか、無力感を持つのかの違いになります」(古川さん)
始めるのは、今からでも遅くありません。立ち止まっているのではなく、とにかく今の自分ができるところから手をつけて、まず一歩を踏み出してみませんか?
■4:できなかったことばかりを後悔している
過去の体験に対しての解釈も、無意識に「できなかったこと」を重視してしまうのはよくないそうです。
「1週間を振り返っても1年を振り返っても、あれができなかった、決めたけど続かなかったと反省のオンパレードになっていませんか? a思ったようにできなかったこともあるかもしれませんが、自己肯定感を保てる人は、できたこと、少しでも行動したこと、気づいたこと、というプラスの側面を見ます」(古川さん)
反省するのは悪いことではないけれど、過ぎ去ったことばかりにとらわれていては、進歩がないですよね。
■5:他人からの評価や期待を優先して自分を後回しにしている
また、他人からのイメージや世間体ばかり気にしすぎたり、誰かの期待通りに動いてばかりでもNGです。
「自己評価が低いと他人からの評価が気になります。周りから批判されたり、ダメ出しされたりすることを恐れます。そうすると自分のやりたいこと、自分の時間を後回しにして、他人からの期待、必要とされること、評価のために動くことが多くなります」(古川さん)
そもそも自分のやりたかったことは何だったのか? 周囲に求められるイメージばかりに固執せず、自分の理想を思い出しましょう。
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5つの悪習慣の中に、少なからず思い当たるところがあったのでは? できないことより、できることにフォーカスするというのは、何事においても大事なこと。後ろばかり見ているのではなく、できそうなことから始めて、より仕事でもプライベートでも前向きに進んでいきましょう!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- あわいこゆき