どんなシーンでも慌てず自信を引き出す!香りを上品に着こなす5つのルールとは?
服の着こなしがそうであるように、フレグランスも「つけこなして」初めて、その人の魅力となって輝きます。だれからも素敵な香り、上品な香り、と認められるような香りの着こなし方を、パフューマーの大沢さとりさんとともに考えました。
■ルール1:肌になじませ、服の奥から香らせるのが大人の流儀
日本人は香りに敏感で、とても繊細な嗅覚をもっています。それだけに強い香りや重い香り、つけすぎをことのほか嫌う傾向が。加えて湿度の高い気候が香りをこもらせてしまったり、過剰に伝えてしまうこともあります。
そこでフレグランスは服を着る前に肌につけて、着衣の下からひそかに香らせるのが正解。ウエスト、太ももの内側、ひじとひざの裏側、足首がベストポイント。
■ルール2:40歳を過ぎたら、自分の匂いに責任をもちたい
加齢臭という自覚はないまでも、年齢を重ねるにつれて自分の体臭を強く感じる場合があります。
でも、それはその人が本来もっている固有の匂いなので、必ずしもネガティヴに捉える必要はありません。汗の嫌な匂いはシャワーでサッと流して、リセットしたところにフレグランスをオン。
その人自身の匂いと一体化し、さりげなくカムフラージュしてくれるのがフレグランスをつけるメリットのひとつ。気分もリフレッシュするし、エチケットとしても有効です。
■ルール3:美しい人は、「仕立てのいい香り」を選ぶ
上等な素材を使ってていねいに仕立てられた服は、着心地がよくてシルエットも美しい。
同様に、上質な香料を用い、完璧な調和を目指して時間をかけて仕上げられたフレグランスは、まとう人をこのうえなく美しく上品に見せてくれるのです。
だから大人の女性が見極め、選ぶべきは、流行にとらわれない、ラグジュアリーな本物の香りだけ。
■ルール4:ひとつに固執しない。3つの香りに同時進行で恋しよう
いつも同じ香りばかりつけていると、「鼻が慣れてしまう」ことも。慣れると香りを感じにくくなり、つけすぎの失敗を犯しやすいので注意したい。
それに香りはファッションやTPOに合わせて着替えることも大いなる楽しみ。だからお気に入りを最低でも2〜3種スタンバイさせて。
今回紹介したフレグランスは、いくつもの香りがラインナップされたコレクションばかり。同じラインでそろえてその日の気分でチョイスということも可能です。
■ルール5:TPOに合わせた使いこなしがなにより美しい
「ふさわしい場所に、ふさわしい香りを」。これこそ大沢さんが伝えたい香りの極意。
フォーマルやカジュアルといった場に合わせることも重要だし、梅雨時は甘い香りや重い香りを避けるなど季節感も考慮して。寿司や和食の席でNGなのはご存じのとおり。
香り方を自分では判断しづらいので、「強すぎない?」と、たまには人に確認してみることも必要です。
まとうだけで自信と輝きをもたらす香りはこの5つ!
だれにも似ていない香りを独占、ニッチフレグランスの深い魅力「オード パルファム シロ」
1920年代のN.Y.に生まれた伝説のフレグランスが復活。アール・デコ調のデザインにその時代のきらめきを閉じ込めた香りをまとうと、一瞬で華やかなムードに包まれる。コレクションは全6種。
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- ブルジョン TEL:03-6447-4980
コレクションは現在24種に! ファビュラスな仲間に注目を「トム フォード プライベート ブレンド コレクション」
大人気のコレクションから紹介したいのは、オリエンタルレザーのデカダンな香りが心を鷲掴みにする「F ファビュラス」。革のジャケットをサッとはおるように、着こなしに辛口のスパイスを振りかけて。
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お気に入りのアートを愛でるように世にも美しき香りをまとう「セルジュ・ルタンス セクションドール」
時代を超えて美を創造するアーティスト、ルタンス。彼が手がける作品の最高峰に君臨するのが「セクションドール」のコレクションであり、香りが芸術的な存在であることを教えてくれる。全8種。
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香りをまとった瞬間が心躍る旅の始まり「レ・パルファン ルイ・ヴィトン」
ルイ・ヴィトンの魂というべき“旅”をテーマにしたコレクションは現在9種。旅の時間が心と体を浄化し再生させるように、この名香もまた人生に欠かせない存在に。
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エフォートレスで心地よい香りのワードローブをそろえて「エアリン フラグランス コレクション」
ミセス エスティ ローダーの血筋であり、自身も美しく精力的に仕事をこなすエアリンローダー。彼女のブランドから誕生した香り全6種は、どれもが極上の心地よさ。
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※掲載した商品はすべて税抜です。
- TEXT :
- 松澤章子さん ビューティディレクター
- BY :
- 『Precious2月号』小学館、2019年
- PHOTO :
- 戸田嘉昭(パイルドライバー)
- EDIT :
- 五十嵐享子(Precious)