最高峰のシャンパーニュメゾン「クリュッグ(KRUG)」が、2020年8月25日(火)~28日(金)の間、西麻布の人気フレンチ「マルゴット エ バッチャーレ」を舞台に、コラボレーションディナーを開催します。5つの食材と、日本未発売の希少なエディションを含む、5種類のシャンパーニュのマリアージュを楽しむ夢の4日間。今回は、このスペシャルイベントについて詳しくお伝えします。

「クリュッグ」と単一食材の魅力を堪能するプログラム「ワールド・オブ・クラフト」を体感!

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期間中は「マルゴット エ バッチャーレ」の店内が「クリュッグ」仕様に変身

「最高峰のシャンパーニュ」「シャンパーニュの帝王」など、世界中から高い評価を受けるシャンパーニュメゾン、「クリュッグ」。1843年創業と長い歴史をもつとともに、食の創造性を追求する単一食材を使ったプログラムを行ってきた、革新的なメゾンでもあります。

単一食材を使ったプログラムとは、「クリュッグ」と各国の才能あるシェフたちによる、ユニークかつ大胆な試みです。2015年のポテトに始まり、卵やキノコなど1年にひとつの食材をテーマに掲げ、シェフたちに「クリュッグ」とマリアージュする料理を披露してもらう、シャンパーニュラバーにも食通にもたまらない企画です。

今年は、そのプログラムの集大成。「ワールド・オブ・クラフト」と銘打ち、全53名からなる世界中の「クリュッグ」アンバサダーシェフたちが、これまでのテーマとなった5つの食材を使い、イベントを開催したり、SNSを通じてレシピを公開したりと、様々な形で「クリュッグ」×単一食材にまつわる情報を発信する予定です。

今回は、西麻布の人気フレンチ「マルゴット エ バッチャーレ」で開催されるディナーイベントをご紹介します。

イベントの舞台は、トリュフを得意とする人気フレンチ「マルゴット エ バッチャーレ」

「マルゴット エ バッチャーレ」の加山賢太シェフ
「マルゴット エ バッチャーレ」の加山賢太シェフ

夢の4日間の舞台となるのは、「マルゴット エ バッチャーレ」。加山兄弟(加山賢太、加山順平)が腕を振るう、「トリュフを丸ごと楽しめる」西麻布の人気フレンチです。ゲストが好みのトリュフをひとつ選び、自ら削りかけて料理を完成させる、ほかにないスタイルが特徴。加山賢太シェフは2018年から「クリュッグ」アンバサダーを務めています。

「僕にとって『クリュッグ グランド・キュヴェ』は、非常に料理と合わせやすいシャンパーニュ。旨味、酸味、バターを思わせる香り……さまざまな要素をもっていて、かつバランスがいい。料理がもつ要素とエレガントに合わせることができるんです」(加山賢太シェフ)。

今回のイベントでは、これまでテーマとなった5つの単一食材=ポテト、卵、きのこ、魚、ペッパーをいかした料理と、「クリュッグ」を代表する「グランド・キュヴェ」に加え、ヴィンテージ、ロゼ、さらに日本未上陸のキュヴェによるマリアージュが楽しめます。それでは、気になるメニューとシャンパーニュについて、詳しくご紹介していきましょう。

香りと旨味が響き合う、【卵×クリュッグ グランド・キュヴェ エディション】

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「ポーチドエッグと黒トリュフ」と「クリュッグ グランド・キュヴェ エディション163」マグナムボトル

コースの1品目は、卵をテーマにした「ポーチドエッグと黒トリュフ」と「クリュッグ グランド・キュヴェ エディション163」のマリアージュ。普段飲む機会の少ないマグナムボトル(1,500ml)での提供もうれしいポイントですよね。

「うちの名物であるトリュフを最初にお出ししたいと思っていました。となれば、必然的に1品目はトリュフとの相性が抜群な卵。甘みのあるとうもろこし『ゴールドラッシュ』のピュレに、卵黄が濃厚な高知の地鶏『土佐ジロー』のポーチドエッグをのせ、『ボルディエ』バターを使ったクルトンを散らました」

「2007年に収穫された葡萄を主体とする『エディション163』は、ふくよかで奥行きがあり、トリュフそのものや、トリュフを使ったソース・ぺリグーともマッチします。また、今回は熟成がゆっくりと進むマグナムボトルですので、キレのある酸が料理を引き締めます」(加山賢太シェフ)。トリュフとシャンパーニュの香りと旨味が響き合うマリアージュ、冒頭からぎゅっと胃袋を掴まれるひと皿です。

ほかのシャンパーニュメゾンではノン・ヴィンテージ(複数の収穫年の葡萄を使用)にあたる「グランド・キュヴェ」ですが、「クリュッグ」のそれは完全に別格。エディションの後につく数字は、初めて造ったキュヴェからの通し番号となり、ある年に収穫された葡萄をメインに使いつつ、20年以上貯蔵してきた全400種類のリザーブワインから、最低でも120種類以上のワインをブレンドして誕生します(例えば、「エディション163」は主に2007年収穫の葡萄を使用)。

加えて、熟成は少なくとも6年以上(マグナムは8年以上!)。つまり、1本のシャンパーニュが完成するまでにかかる年月は20年以上。一般的なノン・ヴィンテージとはまったく別物といえます。

ヴィンテージシャンパーニュの豊かな果実味がきのこ×毛蟹とマッチ! 【きのこ×クリュッグ 2006】

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「クリュッグ 2006」を合わせた「毛蟹とマッシュルーム」

続く2品目でフォーカスする単一食材は「きのこ」。「『マルゴット エ バッチャーレ』できのこといえば、もちろんトリュフ!  今回はさらに、毛蟹とマッシュルームをあわせて、よりふくよかで凝縮感のある一品に仕上げました。トップには1品目と同じトリュフをスライスして重ねて。同じ食材でも、形が変わるとまた違った食感や香りが楽しめますよね」

「下にはさくさくの薄いパイ。お寿司のように提供する直前に重ねるので、できたてをお楽しみいただけます。実はこちら、まだお客様にお出ししたことがない料理なんです。ずっとメニュー化したいと考えていたので、この機会にお披露目できてうれしいですね。『ヴィンテージ 2006』は、この年が暑い年だったこともあり、豊かな果実味やまろやかさが感じられます。毛蟹のアミノ酸効果もあってか、やわらかな味に仕上がったこの料理とよく合うと思います」(加山賢太シェフ)

リザーブワインをブレンドする「グランド・キュヴェ」と異なり、2006年の葡萄のみを使った「ヴィンテージ 2006」はシャープな酸も併せもちます。このキレのある酸味には、できたてタルトのフレッシュ感やパイのパリパリとした食感がベストマッチ。旨味と酸味、両方をもつシャンパーニュと料理だからこそ味わえる、「1粒で2度おいしい」マリアージュです。

フレッシュな酸味と魚介の相性を楽しむ【魚×クリュッグ グランド・キュヴェ エディション168】

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「平目のヴァプールと牡蠣 シャンパンキャビアソース」と「クリュッグ グランド・キュヴェ エディション168」 

単一食材を使ったプログラムで、2018年のテーマだった「魚」。範囲の広いお題に対して、加山シェフが選んだのは平目と牡蠣、そしてキャビア。合わせたシャンパーニュは、現時点で最新のエディション「168」。主に2012年に収穫した葡萄を使っており、力強い酸とフレッシュ感、柑橘を思わせる香りが特徴です。また、過去最多の198種類のワインをブレンドしているのも特徴。フレッシュながら奥行きがある、「クリュッグ」だからこそなせる味わいといえるでしょう。

「複雑味があり、多様な要素をもつ『クリュッグ』は、しっかりしたソースとの相性が抜群。今回は、新しい『168』にあえてフレンチのクラシックなソースを合わせました。平目と牡蠣に添えたのは、ソース・ブールブラン。バターソースですが、レモン汁とビネガーを使いますので酸のニュアンスがあり、きりっとした『168』とマッチします」

「平目の上にのせた牡蠣のムニエルは、少し焦がしてコクを出し、多くのワインをブレンドした『168』のふくよかさに合わせました。平目は1品目に合わせた『163』とならば、ムニエルにしたかもしれませんが、『168』の酸味を考慮してヴァプール(蒸し焼き)にしました」(加山賢太シェフ)。平目は、昆布締めしたものを日本酒で蒸し焼きに。フレンチのみならず、和の名店「日本料理 かんだ」で研鑽したシェフならではの一品です。

3品目に続き、こちらも「クリュッグ」の多様性を堪能するマリアージュ。ぜひ、時間の経過とともに香りが開いていく様子もお楽しみください。

マドンナもお気に入りの組み合わせを美食に昇華した【ポテト×クリュッグ ロゼ エディション23】

「クリュッグ ロゼ-エディション23」を合わせた「ジャガイモと黒トリュフをまとわせた仔羊のクルスティアン」
「クリュッグ ロゼ エディション23」を合わせた「ジャガイモと黒トリュフをまとわせた仔羊のクルスティアン」

メイン料理のテーマは、単一食材プログラムの第1回に登場したポテト。実は、かのマドンナは大の「クリュッグ」ラバー。なかでも、ロゼとフレンチフライの組み合わせが大好きなのだとか。「僕も、ポテトと『クリュッグ』と聞いて、まず思い浮かんだのがフレンチフライ。説明抜きでものすごく合うんです(笑)」

「ポテトというと付け合わせのイメージが強いですよね。でも、今回は特別感のある骨付き肉をメインにしたかったので、ふたつを融合させて、細切りにしたポテトをラムにまとわせることにしました。南仏・ロゼールのラムは淡いピンク色で、雑味がなくきれいな味わい。ソースを少なめにして、肉の味を際立たせました。ラムの淡いピンクと、旨味のある肉汁。色も味も『クリュッグ ロゼ』とよく合います」(加山賢太シェフ)

「クリュッグ ロゼ エディション23」は、2000年から2011年までに収穫された葡萄から造られた60種類のワインをブレンドしたもの。さらに、セラーで6年熟成させてから発売されます。「グランド・キュヴェ」同様、ロゼも緻密なブレンディングの賜物。いきいきした酸やフレッシュ感がある一方で、チャーミングな果実味やスパイシーな香りもあり、ポテト、ラム、そして付け合わせの香ばしいシイタケに心地よく寄り添います。

詳しくは当日のお楽しみ! 日本未上陸のキュヴェとデザートを味わう【パプリカ×クリュッグ グランド・キュヴェ エディション164】

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「クリュッグ グランド・キュヴェ エディション164」にはペッパー(パプリカ)をいかしたデザートが登場予定

コースのフィナーレを飾るデザートには、日本未上陸の「クリュッグ グランド・キュヴェ エディション164」が登場!  このイベントのために用意された、スペシャルなシャンパーニュです。2008年に収穫された葡萄を中心として造られたもので、じっくり熟成したバックヴィンテージのようなイメージ。

熟した黄色い果実やブリオッシュを思わせる豊かな香りと、ナッツや蜂蜜のようにふくよかな味わいをもちます。デザートに合わせる前に、単品で香りと味わいを深く楽しみたいシャンパーニュです。

「164」に合わせるのは、昨年の単一食材プログラムのテーマだったペッパーを使ったデザート。ピーマンや唐辛子、ししとうなど地域によってさまざまな解釈が存在する「ペッパー」ですが、今回のイベントではパプリカをいかしたデザートがお目見えする予定。加山シェフがレシピを鋭意ブラッシュアップ中とのことですので、当日をお楽しみに!

今回のコラボレーションディナーは、「クリュッグ」が注力するプログラムの集大成である「ワールド・オブ・クラフト」を体感することができるスペシャルなイベント。希少なキュヴェと人気フレンチのマリアージュを堪能する、シャンパーニュファン垂涎の4日間です。ぜひこの貴重な機会をお見逃しなく!

クリュッグ「ワールド・オブ・クラフト」コラボレーションディナー

会場/マルゴット エ バッチャーレ
期間/2020年8月25日(火)~8月28日(金)
開催時間/18:30オープン、19:00スタート ※1日20名様限定
価格/お一人様¥68,000(税・サ別)
提供シャンパーニュリスト/
・クリュッグ グランド・キュヴェ エディション163(マグナムボトルで提供)
・クリュッグ 2006
・クリュッグ グランド・キュヴェ エディション168
・クリュッグ ロゼ エディション23
・クリュッグ グランド・キュヴェ エディション164
TEL:03-3406-8776(マルゴット エ バッチャーレ)
※予約は電話かマルゴット エ バッチャーレのサイトより
予約開始日時/2020年7月29日(水)11:00~
住所/東京都港区西麻布4-2-6 菱和パレス西麻布1F
https://www.margotto.jp/

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この記事の執筆者
早稲田大学卒業後、アシェット(現ハースト)婦人画報社に入社。『エル・ジャポン』、『エル・ガール』、「エル・オンライン」編集部を経て独立。現在はフリーランスのエディター、ライターとして紙/Webの両媒体を中心に、主にファッション、フード、ライフスタイルのジャンルで活動。セレクトショップ「ドローイングナンバーズ」ではワイン&フードのセレクトも担当。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。
WRITING :
門前直子
EDIT :
安念美和子